~君の手を引き助かる道は~
ここあ(kokoa)
第1話 ぷろろーぐ
ピィーピィ…ピピッ
サラサラ…ジョロロ
小鳥のさえずりが響く
小川が流れる
その中にひとつの音が…
ピピピピッピピ
ガシャン
(啓)「ああ、うるさいなぁ目覚まし…」
僕はただのしがない学生、成瀬 啓(ナルセ ケイ)
運動もそこそこ、勉強もそこそこの僕には彼女もいなければ友達も少しだけ。
特に秀でたところもなければ劣っているわけでもない。
血液型はA型で、最近はまっていることは映画鑑賞。
平和な人生を過ごし暖かいゴハンを食べ…少し刺激が欲しいな…はは
今日もまた同じような一日が始まる。
歯をみがいて顔を洗ってトイレに行く。
ふと時計を見る…8:06…
学校には8:15に着いていなければならない…ということはゆっくり行っていては間違いなく遅刻まっしぐらだ。
(啓)「やばいっっ!」
急いでおにぎりを頬張り玄関を出る。
眩しすぎるくらいの太陽が僕の肌を刺す。
登校してる学生は一人もいない
(啓)「…ほんとにいそがなきゃな…」
───────────────────────
8:14
啓side
(啓)「か…はぁッハァッハァッ」
(雪)「今日もめっちゃ疲れてんねッ~?大丈夫?ww」
彼女は凪沙 雪(ナギサ ユキ)
唯一の女友達、世間で言うギャル寄りの人だ
(啓)「大丈夫なわけないだろ…遅刻しそうだった…」
(雪)「いっつもアラーム通りに起きてんの?だったらアラームが遅すぎるんじゃない?」
(啓)「そうなのかな…」
そういう他愛もない会話をしながら学校を過ごす。
平凡だが幸せな日常だ。
───────────────────────
7:14
啓side
暗くなってしまった…
ただただコンビニの新作メニューの【とろける☆トロピカルな味わいバナナスムージー🍌】を買おうか迷っていただけなのに…
(啓)「こんだけ暗いとさすがに怖いな…」
ガサガサッ
(啓)「な、なんだぁッ⤴️」
声が裏返ってしまった。
ピヨピヨ
ただのヒヨコだった…
(啓)「なんだ…気のせいか…」
タヒ亡フラグをビンビンに立たせながら帰路に着く
(啓)「ッ?!」
口に布が当てられる。
眠くなってくる…
最後に見えたのは
青い目をした黒ずくめだった
~君の手を引き助かる道は~ ここあ(kokoa) @watasihakokoa
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