あらすじの通り、本編は負けヒロインになりかけのお嬢と、お嬢のことが好きな俺君が織り成すラブコメディです。
お嬢の想いが成就すれば俺君の悲恋が確定し、俺君にチャンスがあるとするならばお嬢は負けヒロインとして一つの悲恋が生まれるという、一つ確実な悲劇があるものの、前半のコメディタッチからはそんな悲壮感はあまり感じず、テンポの良い会話劇で話が進みます。
一方、タイトルが「撃ちてし止まむ」から文字られている通り、途中から恋は戦争であるというモチーフが、過去の話と交わって語られているのが印象に残る作品です。
どちらに転がっても一つの悲恋が生まれるわけですが、一つの悲恋は次の恋の始まり、好きが成就するまで止まることのない物語。
今回は果たしてどちらに傾くのか、是非アナタも一読してみてください!