ストーリー・キャラ・恐怖、全てにおいてレベルの高いサスペンスホラーのご紹介です。
物語は集団自殺から生還した主人公が、同じ集団自殺で死んだ友達の葬式に出るところから。不謹慎ながらツカミはバッチリ。なぜ主人公達は集団自殺したのか、なぜ主人公は生き残ったのか。超絶気になる。そしてそこには大きな秘密と、恐怖が隠されていた――。
この魅力的なプロットから出てくるキャラクター達も濃くていい。暗い美人って色気ムンムンの主人公(男)はもちろん、副主人公も女傑って感じの快人物。更に褐色イケメンや性別不明で義手のガキが脇をがっちり固めて栄養素的にもバランスが良い。
そして、この攻守共に卒が無い本作をさらに一段クオリティを上げているのがフェティシズムです。読んで「うお~これかぁ~!」となって欲しいので詳細は伏せますが、ヒントはタグをご覧あれ。ホラーの流儀を踏襲してしっかり怖く、また登場人物たちのドラマも明瞭に理性的に語られる中、それでも作中に通底するこの迸るパトスこそが本作の画竜点睛、本作に血を巡らし生き生きと物語らせるパワーそのものなのです!
というわけで、読み出せば貴方も目が離せなくなること必至の本作、ぜひご一読ください!