『落研ファイブっ―何で俺らがサッカーを?!』4‐2「怪しい宿に男が三人。『〇〇』しなけりゃ始まらない」に出てくる落語について

本編更新しました。

大山おおやまでの用事を済ませた三元・シャモ・餌の三名は『鶴巻中亭つるまきあたりてい』なる怪しい宿に泊まるのだが――。

https://kakuyomu.jp/works/16817330659394138107/episodes/16817330659397344157


さて今回は、↑の下敷きとなったお話を紹介します。本編を見るまでネタバレしたくない方は先に本編をクリックしてくださいね。


(以下ネタバレOKな人のみお進みください)






☆宿屋の仇討あだうち


上方かみがた落語では『宿屋仇やどやがたき』として演じられる作品ですが、ここでは江戸(東京)版を超ダイジェストで紹介します。


※※※


日本橋魚河岸にほんばしうおがしに勤める若者三人衆は自分たちの事を『始終三人しじゅうさんにん』と紹介するほどの『マブダチ』。

物見遊山ものみゆざんの帰路、神奈川宿(シャモ宅(新香町美濃屋しんこちょうみのや)エリア)のとある宿に三人一部屋で泊った彼らは、飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎで相撲すもうを取り始める始末。


運が悪かったのは隣部屋のお侍。どうやらこのお侍さんは宿泊運がないらしく、前夜の宿で一晩中騒音に悩まされ、今宵こよいこそは静かに寝たいと宿の主に念を押す。


どんちゃん騒ぎを宿の者にたしなめられるも、魚河岸うおがし勤めの若い三人が静かに出来る訳もなく。

一人の男がとある『武勇伝』を語り始める。

男の『武勇伝』を隣室で聞いたお侍は、奴こそが全国津々浦々つつうらうらを捜し歩いた仇敵きゅうてきだと宿の主人に申し出て、成敗せいばいすると息巻くが――。


サゲ(オチ)はここでは割愛します。


個人的には、笑点ブルーこと三遊亭小遊三さんゆうていこゆうざ版がとても雰囲気が出ていてお勧め。

明るいおバカでお調子者の江戸っ子啖呵たんかがキレキレで、とにかく陽気にからっと聞かせてくれます。


それでは今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。

今後もゆるりとお付き合いくださいませ。

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