お義父さん、娘さんは無j・・・僕が貰ってました

このイベントて、アマーリエが主導するはずだったやつか?

なんで対ザイオン系列のダナーンズに・・・てハマミがいるからか。


まぁ他人の悲劇と恨みをいいように使ってる気でいるところで手を噛まれるとかバカ丸出しの良い気味だと言えん事もないけどダメージが全部俺の身内じゃんなんなんコレ。


「おい!コッチだ!小せえからそこでバンザイって担架上げてくれ」


「おいおい成人だろ、小学生でもなきゃ」


「ホレ、いけるだろ」


滴る血とスーツのぬめりに気を使いながら持ち上げる。


「人形かよ・・・いいぞ、来てくれ」


両手に乗るほど・・・と言えなくもない大きさのハマミをそろりと下ろす。


救急はそのままゴキブリみたいな動きで静かに素早く去っていった。



・・・・・あ、あいつらもテロ屋だったらどーしよ。


渡すときに勘繰れよ・・・



おっさんの死体に向く。


あ、MP呼ぶの忘れたわ・・・つかハマミにキュアキュアすりゃよかったじゃんなんだよこの後手後手感!


「あなたにリザリザ~」


リザレクション。神聖系白魔法の秘奧、復活の魔法だ。

おっさんの死体に天から白い羽根と光の柱が降り注ぎ、金管だか木管だかのファンファーレと共にふわりと起き上がる。


ゴン、と足元に刺さっていたのかナイフが落ちた。

ああ、これでハマミの脚エグったんか。


「おい、俺がわかるか?」


酩酊してるようなおっさんの頬をぺちぺちする。


「ん、ああ・・・ここは?」


目が合ったところで渾身のパワーで殴り倒す。


「ぐおっ!」


狭いコクピット内にもんどりうって転がった山田重行に向かい叫ぶ。


「お義父さん!娘さんはボクがもらいました!」


やべえ、手が痛え・・・リエと令息ハスラムよ・・・俺に力を貸してくれ。


お義父さんの目から取り戻した正気が表情もろとも消えてゆき、ぬらり立ち上がる。

血が首から僧帽筋へめぐり始めたのか、肩からゆらゆらと陽炎を上げながら。


・・・怖い!!!!!!


「返せやおぉらえdrftgyふじこl!!!!!!!!!!!!!!」


何気にふじこ奥様も頂いているのだがリエの弟のことは話さんほうがいいか・・・殺される!!!!!!!!




「あー、ユニオン入って無きゃ体力持たなかったわ・・・」


「ふ、若えのに根性あんじゃねえか。気に入ったぜ・・・で」


ヒラを上にした手を俺に突き出す。


「タオルは返してくれよ、娘の形見なんだ」


カタミ?

妻子捨てといてナニいってんのかねこのおっさんは・・・


「あの手ぬぐいはハマミの傷縛るのに使ったからもうズタズタに切られて捨てられてんぞ」


舌打ち。


「・・・はぁ、死んだ娘がカタキを助けるなんざ・・・俺もヤキがまわったか」


残酷な皮肉だぜ、なとど意味不明発言を一人ごちるお義父さん。


はぁ?


・・・ああ、ああ!そうだった!!!!!!!!!!!!!!!!


コイツん中じゃオスギデスの墜落で妻子蒸発したコトになってんだよラッキーwwwwwwチート知識万歳!!!!!!!!!!!!!


このままMP呼んで連行、処刑させよう。

まぁ刑死にならなくても尋問で廃人化すんのは確実だし。


いやー神様ってマジいるよなwホッケー神は兎も角wwwwww



「ジュリアン!どこ?!ハスラム、走り回らないの!」


「ちょっとリエ、ここってこのパスじゃ入れなくない?」


「知らないわよそんなの、アマーリエ向こう探してって言ったでしょ!」


「おかーさーん!この死んでる兄ちゃん、とうちゃんじゃないよ!」


「リメルダ、知らない人のズボン降ろさないの!・・・この現場は我がメレッセ家が仕切ります。憲兵隊はマチス少佐の隷下に入る。この屍体には誰もさわらせないで」


「リリアンは頼りになるわねえ。・・・はぁー、ここ、前のダンナの職場を思い出すわぁ・・・油臭くて懐かしい」


「・・・ボク、ふじこ母さんは不誠実だと思う」


「ウフ、あなたは不誠実の結晶ね」


「・・・・・生きるのが辛い(10歳」



「・・・俺も耄碌したかな、あいつらの声が聞こえる」


「ああ、そうだな。オレオレ詐欺とかも国家予算規模の損害が出てるし家族の声なんてそうだっつわれりゃみんなそう思っちまうもんなんだよ事故と同じで自分だけは家族の声がわかるとか妄言放ってるやからほど簡単にひっかかっちまうんだから信じちゃダメだぜ」


思わず口がすげえ速さで回り始める。

やべえ、神に感謝した途端死神が連隊で押し寄せてきやがった・・・


「あ!とーちゃんの声きこえた!このガムダルからだ!」


「はしごついてるよー!昇りたーい!!」


「あ、リメルダずるーい!」


リメルダが顔を出す。


「とーちゃんミッケ!!」


死んだ・・・


「とーちゃんは今仕事中なんだ。リリアに遊んでもらえ」


「おーじーちゃんだれ?」


降りろつってんのに・・・死にが・・・妻たちは一体何してんだよ。


「リエ・・・」


子どもはみんなリエに見えんのか・・・て、そうなんだよななぜかアマーリエの子のリメルダが一番リエに似てんだよでも白人顔はもう10年したらガラッと顔変わるからわからんけどなー。


「俺の子供だよホラ、下降りろって!嫁に見つかんだろ!!」


なんかリメルダとお義父さんの間に空気中のイオン導電回路がパチッと収束したような青い火花が謎効果音と共に出現した。


「おじ・・・おじいちゃぁあああああん!!!!!!!ヴェアアアアア~~~!!!!!」


リメルダが重行お義父さんへミサイルダイヴ。


重行お義父さんも七福神の誰かぽい顔でご満悦の有様。


俺は素早く身を翻すと、ハンガーの逆側の支柱を伝って降りた。


「ジュリアン様!」


「おう、おまえら久々だな。俺は負傷した同僚を見に行く。ここは任せたぞ」


「かしこまりましたわ。どうぞご随意に。・・・ところでその同僚様は女性ですわね?」


「・・・報告があるなら歩きながら聞く」


「おうい、若いの。あんたの娘さんだろ、降ろしてやって・・・」


「お父さん?!?!」「あなた!!」


「なっ、おめえら、生きて・・・」



走る。


ハマミの幼体じゃなくて容態が心配だ。

たとえ魔物でも、俺が初めて執着という愛を覚えた只一人の女性なのだ。

決してしなせたらルフィに殺されるという恐怖から急ぐのではない。


妻たちの追跡の足音は無い。

遠く、声だけが耳に届いている。


「こちらB6駐機場。今本件外の別重大事件に関する重要容疑・・・参考人とみられる男がC4通路に向け逃走を図って・・・」


昔、ハマミに聞いたことがある。

運転免許を取らないのか、と。

したら奴は言った


イイ女は走らない。

男を走らせるのだ・・・。



あいつら・・・無駄にいい女になりやがって・・・



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迷宮主さんおやつ食べましょう

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885162200


リメルダの絶叫は上記作品からパクってます

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