初めてレビューしたくなりました

まだ、この作品の初めの方を読んだばかりですが、強く感じるところがあって、このサイトに初めてレビューしたく思い、書くことにしました。

さて、まず物欲も神への殉教も、皆人間の欲望だと私は思います。それは、きっと私だけの考えでは無いと思います。

また、信仰と欲望に何の差が有るかと言えば、それを語るのは案外難しいと思います。

信仰や愛国心によって他者の生命財産を奪っていく事は、今でもこの世界のアチコチで起こっていますし、社内の財務負担軽減と畏って表現しても、営利行為継続への欲望によって、寄付行為を元に納税負担を減額する事や、資金回収のために、前線が大混乱になって沢山のシ者が出ても衛星通信を途絶して、国家を脅して金をゆすった行為は許されています。例えば、イー⬜︎ン◯スクのように。

思えば、信仰の無いものを受け入れたがらない西洋倫理観には、私の方にも受け入れがたさを感じて来ましたが、信仰も欲望だと考えれば、信仰の名の下に正義を語り規範とすることの馬鹿馬鹿しさに気づいた近世近代思想家は、やはり正しいとこの作品で改めて考えさせられました。

とある近世古典文学にある「神はシんだ」というフレーズは、人は人間(じんかん)に生きる事が正しく、引き篭もってツラトゥストラ(超人思想)にひたる必要もなく、互いの欲望を見つめながら、人としてより良く生きる為にどうすれば良いのかを考えるべきだと思います。

必要を感じて、人間50年を超えてから人工知能プログラムを学び始めたのですが、知能とは何か人が物事を理解するとは何かと考えると、人の知的活動は、動機としての欲が有ってこそ成り立つと確認する事がよく有ります。

畢竟、欲も欲望も、人の知的活動なんですね。

もちろん、ここで言うまでも無いことなのですが、愉快で楽しい作品に、ここまで渾身の力を込めて学びを得ようとする必要は全く無いと思います。

ただ、もし今後の展開にお願いできるのならば、ほんの1、2回ほどちょっとジワジワっと目頭に来てしまう流れが有ると最高です。