動画配信者となった主人公が自作のゲームを製作し、自らゲーム実況を行なうという物語ですね。
――と、ここまでならば至って「まとも」なのですが、登場人物がとにかくユニークでエキセントリックな面々でして。これを説明するのは野暮ですので、是非とも本編をご覧になっていただきたいですね。
そんなブッ飛んだ世界観ながら、作者さまの表現力の高さによって場面や状況が頭に浮かび、作品世界へ没頭させてもらえます。そして配信モノということで視聴者からのツッコミも入るのですが、読者である私も一緒にツッコミを入れておりました。
また、こちらの作者さまの作品の共通点として「ギャグに嫌味がない」ところが、とても素晴らしいポイントとして挙げられます。
頭を悩まされることもなく、ただシンプルに笑わせてくれる。疲れた時でもどんな時でも、個性的な面々が温かく迎えてくれる。
そんな「愛」すらも感じてしまう、魅力的な作品です。
細かいところよりも中を見て!という気持ちがヒシヒシと伝わってきました!
導入直後から話が滝のように進むのですが、主人公に対する神の主導権の握り方でいきなり笑わせてくれる作品でした!
会話が主体で構成されていること、そして掛け合いのリズムがとても早いので1話があっという間に読み終えてしまいます!
基本的に能力を与えられるとすぐさま本題の激流に放り出される作品が多い中で、この作品は本題に入るまでが長いにも関わらず上述の勢いとテンポの良さの相乗効果が長いと感じる前に駆け抜けてしまいました!
ギャグ風味に説明されていますが、この配信勝負という設定はかなり良設定だと感じているのですが、それよりも神と主人公の掛け合いをもっと見たいとなってしまい割と勝負がそっちのけにに・・・
主人公がどちらかというと受け手の立ち位置なので、そんな主人公が神とやっかいな相棒に振り回されつつも共に配信者として成り上がる姿をじっくりと追いたくなる作品でした!