第12話 貴方にしかできない役割

 巨大な拳を振り上げるゴーレムの前にディーデリヒが飛び出した。

 背にテオとヴォルフラムを隠して両腕を顔の前に立て、防御姿勢を作る。ゴーレムが拳を振り下ろすと同時に鈍い音が響くが、彼の鋼の身体が土くれの拳で傷つくことはなかった。


「うむ! いい拳だ!」

「言ってる場合かよ!」


 ゴーレムの動きが止まった隙をついてヴォルフラムはディーデリヒの背中から飛び出した。軽い身のこなしで跳躍し、ゴーレムの頭部を狙う。鋭い蹴りが放たれるが、ゴーレムもまた、彼の攻撃をものともしなかった。


「かて~なクソ!」

「何をやっているんですか。どいてください!」


 悪態交じりに後退したヴォルフラムと入れ替わりでマルタが拳を振るう。しかし、彼女の剛力をもってしても、ゴーレムを僅かに後退させるばかりで、傷をつけるには至らなかった。それはハイデマリーを守るために別のゴーレムと対峙している光月も同様だった。その更に奥の方で、アルベルトが魔法で障壁を作り、ゴーレムを押さえ込んでいる。


「無理せず下がってください!」


 イライラと歯ぎしりをするヴォルフラムに声をかけながら、テオは《鑑定眼》を使う。光彩を彩る魔法陣が示す敵の巨大さに、思わず唇を噛んだ。


(ゴーレムのレベルは57……ハーバーさんの防御が問題なくとも、こちらには攻撃手段がない)


 前衛のヴォルフラムはレベル不足。マルタや光月でさえもゴーレムに傷をつけるには至らないだろう。実際、彼女たちは他のゴーレムの攻撃をかろうじて躱しているような状態だった。ゴーレムにレベルで勝るディーデリヒとアルベルトには攻撃手段がない。


(それでもって僕はしがない一般人……)


 テオにはゴーレムを倒すビジョンが見えなかった。こんな浅層に出て良い魔物ではない。熟練の冒険者パーティであれば連携でどうにか出来るのかもしれないが……。


「ヴォル、支援魔法を……」

「いらね~よ! 俺になんかしたらお前を先に殺すからな!」

「こんな時に正気ですか貴方!」

「馬鹿狼、状況を考えよ!」


 この通りの信頼関係どころか反目しあう急造パーティだ。ヴォルフラムにはアルベルトに対する不信感があり、彼に対してだけはすぐに癇癪を起すので会話にすらならない。アルベルトは少女たちの手前取り繕っているが、おそらくはヴォルフラムを下に見ているだろうし、少女たちは基本的にアルベルトの味方だ。

 このままではじり貧だ。体力の限界を迎えた者から死んでいくだろう。


 そんな事を考えている間も、ゴーレムたちの攻撃はやまない。ディーデリヒがいかに盾役として有能であろうと、相手が3体もいれば手が回らなくなるのは必至。

 ゴーレムが再び拳を振るう。


「キャア!」


 避けきれなかったマルタが弾き飛ばされた。テオは飛んできた少女を《空中浮遊》で受け止める。地面にぶつかる寸前でぴたりと宙に浮いたハーフエルフは、何が起こっているのかわからないという顔をしていたが、テオの姿を見つけると素直にお礼を言った。


「ありがとう。助かりました」

「いえ」


 小さく首を振ってから、テオはある事に思い至った。


「マルタさんは神聖魔法を使えるんでしたよね?」

「え、ええ。そうですが」


 神聖魔法は回復術士が修得できる攻撃魔法の1つだ。浄化系の魔法であるので、死霊やアンデッドなどの死にまつわる魔物に対して強い効果を発揮する。


「失礼ですが、回復魔法の方は修得されていないので?」

「うぐ」


 マルタは苦い顔をした。

 あからさまに顔をしかめた彼女に「言いたくなければいいんですが」とテオは断る。よく考えてみれば、魔法で解毒ができるならそうしているだろう。ハイデマリーは彼女の大事な仲間であるのだから。

 ただ純粋な疑問として、神聖魔法が使えるなら、回復魔法も使えるのではと思っただけだ。


「いえ、疑問に思うのは当然です。……実を言うと、私には回復魔法の素養がないのです。どういうわけか神聖魔法だけは修得できたので、かろうじて”聖女”を名乗ることは許されましたが」

「知識はどうです? 解毒魔法のかけ方は?」

「……養成所で一通りは習いました」

「なら十分です」


 マルタは2番街の養成所を出ているらしい。それは好都合だとテオは頷いた。


(彼女には、少々複雑な思いをさせてしまうかもしれませんが――……)


 じり貧になって全員くたばるのに比べたらマシだろう、とテオは結論付けた。


「ヴォルくん!」


 ゴーレムの頭から振り落とされたヴォルフラムを呼ぶ。ごろごろと転がって、壁に強かに背中を打ち付けた彼からは「ア!?」とけんか腰の応答が返ってくるが、呼んでいるのがテオだと気が付くと、素直に駆け寄って来た。


「なんかあったか?」

「このままじゃいけません。絶対に全滅します」

「わーってるよ! そうならね~ために、あれをぶっ壊すんだろ~が!」

 

 苛立ったように声を荒げるヴォルフラムに、テオは冷静に「いいえ」と否をつきつける。

 

「フォレストさんを治療して、結界の解呪をすべきと進言いたします」

 

 テオの言葉にマルタが「でも、毒消しはないし」と狼狽える。ヴォルフラムだけが、テオの言っていることを理解したようだ。

「てめ~……まさか」

 冷や汗をかいているヴォルフラムの手と、戸惑っているマルタの手を取る。そうして「まさかですよ」とほほ笑んだ。

 

「ヨルダンさん。ヴォルくんに回復魔法の指南を」

「ええ!?」

「ヴォルくんはフォレストさんの解毒をしてください」

「ぜっ……!」

 ぜって~いやだ!と叫びかけたヴォルフラムの頬をテオは両手で挟んだ。声は空気と共に潰れて、「ぶみ」と奇妙な音になる。

 

「ここで恩を売っておくのも1つの手では?」

 ぼそりと告げた言葉に、ヴォルフラムは「う」ときまり悪そうな声を上げた。

「バーデンさんの事は嫌いでも、彼女たちに何かされたわけではないでしょう」

 追撃すれば「うぐ」と視線が泳ぐ。

「この役目ができるのは、ヴォルくんだけです」

「うぐぐ……」

 この言葉がとどめになったらしい。項垂れたヴォルフラムは「やればいいんだろ!」とヤケクソ気味に叫んだ。

 

 ヴォルフラムは小さな傷を治すのですら、かなりの時間を要する。また効果も薄い初歩以下の回復魔法しか使うことができない。

 毒の治療は今までの回復魔法とは勝手が違う。当然試したことすらない。正直に言うと、自信がなかった。


「どうなってもしらね~からな!」

「あなたならできますよ。大丈夫」

「根拠のね~こと言いやがって、腹立つ!」


 そう叫んでからマルタに視線を向ける。


「てめ〜はそれでいいのかよ」

「……正直、困惑しています」


 マルタは正直に言った。

 彼女にとってヴォルフラムは多少素早くはあるが、前衛職のくせに攻撃の軽い、口ほどにもない男だと思っていた。粗暴で人の話を聞かない、気にくわない奴だと思っていたのだ。

 そんな男と、回復魔法が結び付くわけがなかった。

 

(けど、本当ならハイデマリーは助かるかも)


 今は自分のちっぽけなプライドよりも優先するべきものがある。仲間の命が最優先だ。

 

「本当に使えるんでしょうね」

「いいから教えろよ」


 マルタの疑念の声に、ヴォルフラムは面倒くさそうに頭を掻く。テオが「ヴォルくん」と名前を呼べば、不本意そうな顔をしたまま「オシエテクダサイ」と言い直した。

 

「ちょっと! ヴォルとマルタさんに抜けられるのは困ります!」


 遠くでゴーレムと対峙しているアルベルトが非難の声をあげた。光月も「きついのじゃ〜」と泣き出しそうな声をあげている。


「だいたいヴォルに回復魔法なんて……」

「そちらには僕が参ります」


 アルベルトの否定を、あえてテオは遮った。折角その気になって貰ったのだ。水を差されてはたまらない。


「ヴォルくんに苦手なことをさせておいて、僕だけ何もしないわけにはいきませんからね」


 ぎゅっとペンダントを不安気に握るヴォルフラム手の上に、己の手を重ねた。


「頼みますよ」


 念を押して、ディーデリヒの方へ駆けていく。

 

「彼女は本当に冒険者じゃないのですか?」

「……自称一般人だとよ」

「あんな肝の座った一般人はいないと思いますけど」

 

 困惑したマルタだったが、毒に苦しむハイデマリーを見て顔を引き締めた。「こちらへ」とヴォルフラムを呼ぶ。

 今は仲間を助けることに集中しなければ。




 テオはゴーレムに駆け寄りながら《空中浮遊》を発動した。15分間だけ、1つの対象物を5mまで浮かせるギフトだ。対象は光月の前で両手を振り上げているゴーレムにする。

 テオによってゴーレムの巨体は浮き上がり、中空でもがくだけの土くれになる。ゴーレムの猛攻を受けていた光月はほっと息をついた。


「浮いた……」

「15分程はもちます! 他の方のフォローを!」

「わかった!」


 光月は迷いなくアルベルトの方へと駆け出す。

 浮き上がったゴーレムを前に、テオは考え込む。この状況下で、自分にできることはなんだろうかと。


 テオが《天の調色板》にストックしているのは、現在は《透過》と《空中浮遊》そして《鑑定眼》。


(《透過》は回避のためにとっておきたいから、入れ替えるのは《鑑定眼》として――この状況に有効なスキルが、他にあっただろうか)


「シュトライヒ嬢!」


 ディーデリヒの声に反応して咄嗟に《透過》した。するりと太い足が、テオの胴体を横凪ぎにすり抜けていく。

 テオが《透過》を使ったため、《空中浮遊》をかけていたゴーレムががしゃんと地に落ちた。

 

(あぶなかった……タイミングが合って良かった)

 

 ばくばくと高鳴る心臓を押さえるテオの元にディーデリヒが駆け寄ってきた。長い金髪はボサボサになっているし、肩口からシュウシュウと煙が上がっていた。


「ハーバーさん、あなた……」

「ゴーレムの拳は情熱的でね! まるで3度目の浮気現場を押さえるためダンジョンに乗り込んで来た婚約者の怒りのごときだったよ! 実に好い! とてもね!」

「そこの感想は聞いていないですけど」


 ディーデリヒは己の右肩を見て「これかい?」と形の良い眉を下げた。


「あまり長時間の稼働をすると熱が籠ってね。回路がショートしてしまうことがあるんだ……なに、例えオーバーヒートしようと、この身体は簡単には死ねないよ」


 ディーデリヒは「むしろそれが良い!」と高らかに叫びながら、飛んできたゴーレムの拳を受けとめる。動きの悪い右腕が、今度こそばきりと悲鳴を上げる。


「ハーバーさん!」

「問題ないとも! 私の後ろにいる限り、けして怪我などさせないから安心しているといい」


 ばちん、とウインクが飛んで来るが、それがから元気である事はわかりきっていた。

 テオは先ほど墜落したゴーレムに《空中浮遊》をかけ直しながら、唇を噛む。少し離れたところではアルベルトと光月が戦っているが、ゴーレムを壊しきることはできていない。じわじわとこちらの余力が削られている。


(ゴーレムは土をこねて作った人形に魔法で作った核を埋め込んで作る……攻撃が通れば核の破壊をするのでしょうけど)


 そこまで考えて、(いや、破壊する必要はないかも)と思い至る。


 先ほどから自分がやっていることではあった。ゴーレムたちが身動きをとれないようにしてしまえばいいだけだ。


 テオは《鑑定眼》を《虚構水源》というギフトと入れ替えた。これは魔力を消費した分だけ水を召還するスキルだ。魔力を消費するが魔法ではないので、魔法使いでないテオにも使える。

 ゴーレムにかけていた《空中浮遊》を解除する。《天の調色板》でストックしたギフトは同時に使うことが出来ないのだ。――ただ、その代わり、スキル同士を混ぜ合わせることができる。

 絵具を混ぜ合わせるように、元になったギフトは使えなくなるが、より強く多用的なスキルに昇華させることができるのだ。今までは使う機会もなかったが……。


 テオの前にはギフトの名前が表示された半透明の板――パレットがある。他人には見えないそれを、指でなぞって《空中浮遊》と《虚構水源》を混ぜ合わせる。そうすることで、新たなスキルを創造した。

 

 《浮遊する水牢》


 造り出したこれは、空中に水でできた球を生み出し、自在に操るスキルだ。水球の大きさは消費した魔力に比例する。


 テオは頭上に巨大な水の球を出現させた。なけなしの魔力を限界まで消費して、天井に届くくらいの大きなものを造る。


「う、うう……」


 普段使う事のない魔力を急に消費したためだろう、ひどい倦怠感が彼女を襲う。だが、ここで意識を失ったら意味がない。


「魔力装填!」


 アルベルトの杖が光った。

 するとみるみるうちに疲労感が引いていく。彼の支援魔法により魔力が補填されたのだ。


 ちらりと視線を向けると、アルベルトは真剣な面差しでこちらを見つめていた。

 頭の良い男だ。突然現れた巨大な水球に驚きこそしたもの、彼にはテオのやろうとしている事がわかっているようだった。

 

 巨大な水球は宙を這う海のように動き、ゴーレムたちを呑み込んで行く。溺れることはないが、足場を失ったゴーレムたちは水の中で漂うしかない。ゴーレムの猛攻が止み、光月とアルベルトはほっと息をつく。ディーデリヒでさえ壊れた肩を抑えて安堵しているようだった。


「凄いのじゃ凄いのじゃ! あの土人形どもを無力化しよるなんてのう!」

「壊せるわけではなさそうですがね」


 無邪気に称賛する光月に穏やかな微笑みを送る。


「すごいです! それは魔法ですか? それともギフト?」

「答える必要性を感じませんね。――まあでも、先ほどは支援ありがとうございました」

「いえいえこれくらいお安いごようです」


 礼を交えつつ躱すと、アルベルトは特に気を悪くした様子もなく引き下がった。十中八九ギフトだろうと予想しているようだった。にこにこと笑みを浮かべながらも値踏みしてくるような視線が居心地悪い。


 ぼこり。


「え」


 再び地面が盛り上がった。

 先ほどまでのゴーレムより大きい。3倍はあるだろうか。極めつけは、その体は土ではなく金属でできている。これでは水の中に閉じ込めることができない。再び臨戦態勢を取るテオ達を前に、ゴーレムは無機質な目を赤く光らせる。


(ヴォルくん……急いでください)


 重たいゴーレムの足音を聞きながら、テオは心の中で彼を思った。




「凄いです……」

 マルタは少女のように頬を紅潮させて呟いた。

 空色の目がキラキラの輝き、心から感心しているという視線をヴォルフラムの手元に注いでいる。彼の指先は白い魔力を纏って、ハイデマリーの腿にできた患部を覆っていた。少しずつであるが、毒は抜けてきている。


 ヴォルフラムには教養がない。

 学校に通ったこともなかったので当然だが、マルタが養成所で習った用語を少しも理解することができなかった。「ちょっと何言ってるかわかんねえ」と宣うヴォルフラムに2度ほどキレ散らかしそうになったところで、まともに説明するのは諦めた。これでは手順を教えるどころの話ではない。

 なので、マルタは説明のすべてを感覚的な擬音語を交えて行った。


「回復魔法と同じで基本的には魔力しか使いません。傷の周囲を優しく保護します。ほわほわって感じです。中にあるドロドロした異物を見つけたら、そろそろ~って包んで、バッと引っこ抜くんです。この時、傷口を傷つけてはいけませんよ。毒を包む魔力はやわやわな感じです」

「ホワホワにして、ドロドロをそろそろでバッとすんだな」

「毒を包む魔力は」

「やわやわな」


 こんな具合である。

 養成所の教官などが効いたら顔をしかめるどころか卒倒すること間違いなしの、原理や工程の知識を極限まで省いた説明である。

 考えるな、感じろと言わんばかりのこの説明は、実際に養成所にいたマルタの友人の説明を参考にしている。なんとか回復魔法を修得しようとした時の友人の教えが、今になって生きるとは。不思議なこともあるものだ。

 

 やり方を理解してからは早かった。

 この男は実践を通した飲み込みが恐ろしく早い。ハイデマリーの体内にあった毒は少しずつだが確実に取り除かれていった。合間で通常の回復魔法もかけているのか、彼女の顔色はむしろヴォルフラムよりも良いくらいだった。

 この才能が、マルタにとってはありがたく、——そして同時に恨めしい。

 

 マルタ・ヨルダンは回復術士の両親から生まれたハーフエルフだ。

 一族郎党すべからく回復術士であり、2番街にある教会で祭祀も務める由緒あるエルフの家系の末子。マルタも幼い頃から神聖魔法を扱い、将来は優秀な回復術士になるだろうと見込まれていたのだ。


 養成所で回復魔法の素養がないと判断されるまでは。

 とたんに周囲の目は冷たくなった。一族の恥だと。マルタは悲しかったが、家のお勤めを果たせないのだから、それも仕方ないのだと思っていた。けれど「人間の血が混じったからだろう」などと、物心つく前に寿命で死んだ父を悪く言われるのは、さすがに腹に据えかねた。

 衝動のまま家を飛び出し、父の苗字を名乗って冒険者となり、ステゴロの魅力に目覚め、8番街の闘技場で戦っていたところをアルベルトに拾われて今に至る。彼はマルタに回復役を求めなかった。求められてもできないけれど。


「ぼ、僕は支援特化だから、攻撃特化の人が仲間に欲しい、な」


 彼は火が出そうなくらいに顔を真っ赤にして言った。戦っている姿が1番恰好良かったから声をかけたのだと。

 単純な自覚はある。でも、マルタは誰かに求められるだけで救われたような気分だった。


 (割り切ったと思っていたのに……)


 真剣な白い横顔を眺めながら、マルタは歯噛みする。

 汗だくで、息を乱しながら、ハイデマリーを救おうとするヴォルフラム。まだまだ正規の回復術士には遠く及ばない。つたなくて、不格好な回復魔法。

 けれど、これはかつてマルタが夢見た姿だ。

 まさかアルベルトを捨てた男が、今まで取るに足らない男だと思っていた彼が、己の1番欲しかったものを持っていたとは。


「――おい」

「えっ」


 ヴォルフラムに呼ばれて顔を上げた。

 その足元に寝かされていたハイデマリーが、ゆっくりと白い瞼を持ち上げる。黒曜石のような真っ黒い瞳がまっすぐに天井を見ている。太腿の怪我も綺麗に塞がっていた。

 たった今、ハイデマリーが目を覚ましたのだ。

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