短歌1首、山陽歌壇より。#01

滝口アルファ

2022年12月の山陽新聞の山陽歌壇より

ペガサスの屍が崩れゆき崩れゆき舞っていました風花として


東直子選、第1席。

選後評。

「空のペガサスの屍(しかばね)が崩れ、

風花になって降るというイメージが雄大。幻想性とともに、

何らかの大きな喪失感を感じさせ、普遍性がある。」


《解説》

掲出歌の「屍」は「し」と読み、「風花」は「かざはな」と読みます。

また、風花とは晴天にちらつく雪のことです。


一年ほど前に作った短歌ですが、

今、振り返ってみると、

歳が暮れてゆく寂しさとかとか、

クリスマス、お正月の騒がしさとか、

これから来るであろう厳しい寒さとか、

自分は自分以外の何者でもない悲しさとか、

そういった負の感情が入り交じって、

この短歌に結晶したのかな、と思います。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

短歌1首、山陽歌壇より。#01 滝口アルファ @971475

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ