少女の生い立ちと謎。他者と異なることへの複雑な感情の見事な活写。登場キャラ一人一人の豊かな作り込み───惜しむらくはただ一点。これだけやってて序章といったところで終わってしまうのがめちゃくちゃキツイ。笑いつかこの続きをお書きになるかもしれないと、願望と応援を込めてレビューいたします。
この物語の主人公・リエルは周囲から「醜い」「化け物」と忌み嫌われながらも、父や母からは愛されて過ごしていました。 周囲や両親とはまるで違う自分の容姿。それを自分でも「醜い」と思っていたが、ある日自分と同じような姿の持ち主と出会い……。 一人の少女の旅立ちの始まりを、シンプルな一人称で綴った短編ファンタジーです。綺麗に纏まって文章も読みやすいのでお薦めです。