深夜放毒への応援コメント
何だか胸がいっぱいで言葉が上手く出て来ません。
夜中に兄弟でインスタントラーメンを作って食べる。此処に至るまでの、それぞれの悲しみや苦しみが温かなラーメンと共に癒されていく。
>「何も間違ってないんだ、僕たちは」
そうですね。とても温かで優しいお話でした。
読ませて頂いてありがとうございます。
作者からの返信
時輪めぐるさん
お越しくださりありがとうございます。
本当は誰も何も間違ってないはずなのに、上手くいかないことっていっぱいありますよね。こうして一緒にラーメンを食べる人がいる。二人にとっては大きな支えになるのだと思います。
温もりをお届けできていれば嬉しいです。
こちらこそ、お読みくださりありがとうございました。
深夜放毒への応援コメント
ゆげさま
こんにちは。
『夏輝』を読み『男の娘と台湾、そして俳句』を読み、そして本作を知ったのですが、怖くて、半年近くずっと読めずにいました。
いま、ようやく読むことができて、よかったと思っています、どんな言葉を並べてもなんだか嘘っぽくなるので、しばらくこのまま心の中にしまわせてもらおうと思います。
読ませていただき、ありがとうございました。
作者からの返信
佐藤宇佳子さん
こんにちは。
お越しくださりありがとうございます。
気構えをさせてしまったようでしたら申し訳ありませんでした。
この作品はたくさんの方に育てていただいた作品で、自分にとってもとても大切にしたい作品です。
もう少し俯瞰できるようになったら、少しだけ改稿してみようかな、とも思っています。
読めてよかったと思っていただけたこと、とても嬉しく思います。
コメントを残してくださりありがとうございました。
深夜放毒への応援コメント
初めまして。藍葉詩依と申します。
この度は自主企画の「暖かく、優しい物語」にご参加いただきありがとうございます。
感想を、と思ったのですが長くなってしまったため、返信は不要です。お手隙の際にでもお読みいただければと思います。
以下、感想ですが勝手な解釈が含まれているかと思います。ご容赦ください。
1度目は両親が厳しい方なのだなと思いながら読み進め、兄は認められ、妹が認められないのは能力の違いかと思っていたのですが、それは違うということを突きつけられた時にはなるほど。となりました。
そのまま最後まで読み進めたのですが、読み終えた後にもう一度初めから読ませていただき、1度目はもちろん、2度目も楽しませていただきました。
親の反応は厳しさからではなく、「男」が「女」として生きることを認めることが、受け止めることが出来なかったからだったのですね。
月日がたってもありのままを受け止めることは難しく、それでも子供の頃のように完全否定することも違うということを知ったからこそ、再会した時の反応があったのかなと思いました。
自身が付けた「美羽」という名前。
この名前には願いが含まれていたのでは、と考えました。間違いかもしれない、ずれているかもしれないけど、それでも美しく羽ばたける様に。そんな願いがあったのではないか、と。
自身が生きたいように生き、今を充実させたことで「美羽」という名前に劣らず生きていることが出来ている。そう思う中でも、これで良かったのだろうかと言う葛藤はなかなか消えなくて、そんな中で兄が名前を呼んでくれたというのは、嬉しさや、切なさ、安堵が計り知れなく、私まで涙腺が緩みました。
二人が流した涙は誰よりも綺麗で、この日のラーメンは二人にとって一生忘れられないラーメンになったのではないかと思います。
語られていないからこそ、想像出来る感情が多くあり、そんな所も楽しませていただきました。
ご紹介いただかなければ出会うことが出来なかった作品だと思います。
改めて、素敵な作品のご紹介をありがとうございました。
これからの執筆活動も応援しています。
作者からの返信
藍葉詩依さん
たいへん遅くなってしまい申し訳ありません。
感想読ませていただきました。ありがとうございます。
両親はなかなか認められないけれど、でもそれは決して理解がないとか愛情がないとかそういう訳ではないと思うのです。我が子を思うからこその葛藤があるのだろうなあと思いながら書きました。主人公は新しい名前と一緒に、これからも強く美しく羽ばたいていくのだと思います。たくさんの想像をしていただき、とても温かな気持ちになりました。
お読みくださり、コメントをお寄せくださって、ありがとうございました。
こうしてご縁がありましたこと、とても嬉しく思います。
楽しく活動していけたらいいなと思います。
深夜放毒への応援コメント
エッセイからお伺いしました。
「トマ玉ラーメンおいしそ〜(*´ω`*)」くらいの軽いノリで来てしまった自分を恥じたい程の素晴らしい作品……!
お兄さんと主人公のやりとりが不器用で、でも優しくて。
読み終えた私の心もずっしりと温かくなりました。
勿論トマ玉ラーメンもおいしそう……食べたくなっちゃいますね(*´ω`*)
ゆげさん、ありがとうございました。
作者からの返信
未来屋 環さん
エッセイからお越しくださりありがとうございます。
軽く来ていただいて、それで少しでも温まっていただけたなら、とても嬉しく思います。
兄妹はお互いに相手を元気づけようとしたり、そうすることで逆に自分も元気づけられたりしながら、これからも強く生きていくのだと思います。
トマトと卵、とっても合うんです。よかったらお試しくださいね。
こちらこそ、ありがとうございました。
深夜放毒への応援コメント
"虐められっ子だった〜いだった"
この対比……今昔でも対比されてて心がざくざく刺されるっ……
"兄がすーっと大きく息を吸った"
地味すこ
"慌ただしく数回咀嚼したかと思うと、兄の口の中にはもう何も残っていなかった"
地味すここ
"ぴっと汁がはねる"
地味すこここ
"箸を握り直し、丼に手を添える"
地味すここここ
"その小さな塊をろくに噛まずに飲み込もうとしている"
もしやこれ回収されるか……!?
"まだスカートの制服にも慣れず、一人でメイクもできない"
えもい
"兄の『いつか』は社交辞令なんかじゃないこと、私はよく知っている"
この距離感どちゃすこ
"兄は食べる手を止め"
うっ(絶命)
"両親が私の扱いに戸惑っているように"
うおおおおおおおおおおおおおおおお
"妹が作ってくれた"
あ(昇天)
"私のべちょべちょになった頬をティッシュで拭いてくれた"
実家出た時点で自己解決してるんだと思ってたけど、そうか………そうだったのか……
"かつて孝志だったころの痕跡が、私を静かに責め立てる"
くっ(致命)
"お腹の底が、ずっしりと温かかった"
うおおおおおおおおお心があったかい!うおおおおおおおおおおおお
企画のご参加改めましてありがとうございました!おかげさまで、自分の企画に求めていた裏の目的が達成でき、より創作に意欲が湧いてくるところであります!あなた様のような視点をお持ちの方が楽しめたらいいな〜でも刺激強いよな〜なんて考えながら拙作を執筆してます!
多くの方がおっしゃっている通り、私も繊細な描写や、行間に漂う心の動きが特に素晴らしいと感じました。自分も似たテーマで執筆に挑んでいるため、あなた様の表現力に触れ、自分の至らなさを痛感しています。
この企画を開催して本当に良かったです。おかげさまで貴作に出会うことができ、非常に有意義な時間を過ごせました。本当にありがとうございました!
作者からの返信
アタオカしきさん
この度はお忙しい中ありがとうございます。
とても熱意と誠意のある主催者さまだと思いました。
何度も絶命させてしまいましたが、無事に蘇生できてよかったです。
細かく感想をいただき、どこでどのような反応をしていただけたのか伝わって、楽しみながら読ませていただきました。
有意義な時間を過ごせたと言っていただけて安心しました。
短い返信になってしまい、申し訳ありません。
お読みくださりありがとうございました。
一つだけ質問させていただいてもいいでしょうか。
>"その小さな塊をろくに噛まずに飲み込もうとしている"
>もしやこれ回収されるか……!?
この部分、どういうことだろうと考えましたが、分かりませんでした。伏線のつもりはなかったので、とくに回収もされてないと思いますが、少し気になりました。
西紅柿雞蛋麵への応援コメント
戻ってきました!
改めましてよろしくお願いします!
私という読者の属性が自己紹介にあります!ノートにその詳細があるのでフィードバックの必要に応じて見られた時、よりあなた様のお力になれるんじゃないかなぁ〜なれるといいなぁ〜と思っております!
"両親、特に父は私の〜だけ書き残し、家を飛び出したのだ"
きつ
"家を出た私は兄を頼った"
なんかぐっと来る
"あれほど怖かった父の〜れなかったから"
うわ〜こんな短いのにぎゅっと時間の流れ凝縮されてる。小さい背中にみえてるとこげろすこ
"でもね、私がトマトに手こずっているのはたぶんネイルのせいじゃない"
すこすこ
"へーきへーき、可愛いでしょ?」
「うん、似合ってる"
地味すこ
"学生時代からの縁で小さな会社に就職してからは仕事一筋"
え〜?!心配……
"そんな兄が無断欠勤をしたのは、つい先月のことだった"
速攻回収ぅぅぅぅ……不穏んんんんん!
"次第にLINEの回数も減っていった。最近の履歴にいたっては、互いの誕生日に「おめでとう」と「ありがとう」が交互に並んでいるだけだ"
うっ(絶命)
"大急ぎでスウェットのワンピースを頭からかぶった。リップだけを塗ると、バッグにスマホを突っ込み"
すここ
"無言の、なんとも言えない空気"
すこすこ
"その、中……散らかってるから"
うわ………もうだめぽ
"鉢もすっかり枯れて"
うっ(絶命)
"兄が小さく「ごめんね」と呟いたのが聞こえた。私は慌てて「ううん、大丈夫」と返し、こっそり息を止めて"
(うっ)絶命
"ワンピースの裾は薄黒く汚れ、綺麗に塗っていたマニキュアはぼろぼろにはげ落ちていた"
うごご
"クラスの男子に虐められ""娘だと認めて""両親の望むようにはなれなかった""父は容赦なく私に手を上げた""まるで別人"
そういう………
"本当はこんな姿誰にも見られたくなかったよね。なのに私は勝手に押しかけて。困らせた挙句に、かえって気を遣わせて"
うぐっ(絶命)
"虚しさとやるせなさがごちゃ混ぜになって"
色々自分も引っかかったような、気になることもあったのに、内省ですらこんなハイコンテクスト……れべるがたかい
"今度はげらげらと笑った"
ふうぅ〜(蘇生)読者の感情コントロールと展開コントロールかんぺきぃぃぃぃぃぃ!
作者からの返信
アタオカしきさん
お帰りなさい。
執筆お疲れさまでした。
先日からご丁寧にありがとうございます。
次のコメントであわせてお返事させていただきますね。
深夜放毒への応援コメント
とても素敵な短編でした。
>「何も間違ってないんだ、僕たちは」
素晴らしいなと思ったんですけど、さらに好きなのは、ここ↓です。
>小さな卵のかけらも、くるりと細く丸まったトマトの皮も、煮ても軟らかくはならなかった葱の切れ端も、それからちぎれて短くなった麺の一本一本まで。
すごくリアリティがあるなと思いました。
作者からの返信
オレンジ11さん
近況ノートにもお越しくださり、ありがとうございます。
兄のセリフは、こんな人が身近にいてくれたらどんなに心強いだろうと思いながら書いたものです。
また、トマトと卵は大好きなので、自分でもたまにラーメンにして食べるんです。あまり細かいことを気にせずに作るので、トマトの皮とか本当にこんな感じです。好きと言っていただけて嬉しいです。
お読みくださりありがとうございました。
深夜放毒への応援コメント
この度は企画ご参加ありがとうございます。
遅くなり申し訳ございません。
コメントをさせていただきます。ガチ企画です。
心が疲れた時に誰かが作ってくれる温かい物はとても嬉しいです。
お兄さんにとって食べたことのない妹が作った異国料理西紅柿雞蛋麵はリラックスしたのだろうなと思います。
面白かったです。
また機会があればよろしくお願いします。
作者からの返信
ハナビシトモエさん
お越しくださりありがとうございます。
コメントいただき嬉しいです。
食事って本当に癒しですよね。誰かが自分のために心を込めて作ってくれたのならなおさら。兄がリラックスしてくれていたらいいなと思います。
楽しんでいただけてよかったです。
こちらこそ、よろしくお願いします。
深夜放毒への応援コメント
はぁ……すごい……。
文句なしにこちらも名作ですね。涙が止まらないです。本当に温かくて素敵な物語でした。
「何も間違ってないんだ、僕たちは」
本当にその通りですね。「飽和。」を読んだ後だと、一段と響くものがありました。
素敵な物語を紡いでくださり、ありがとうございます。
作者からの返信
しぇもんごさん
こちらにもお越しくださり本当に嬉しいです。
本当は誰にも何も間違いなんてないはずなんですよね。こんなふうに言ってくれる人がいてくれたらいいだろうなあと考えながら、癒しの夜食タイムを書きました。「飽和。」が暗くなってしまったので、こちらで癒しを補給していただけたら幸いです。
読んでくださりありがとうございました。
編集済
深夜放毒への応援コメント
お兄ちゃんと一緒にラーメンを作って、話をしながら食べている。ただそれだけなのに、こんなに締め付けられる気持ちになるとは。
>『妹が作ってくれた』
あらすじでのこの文章。予想はついていたのにそれでも本文で読めば、その言葉の重みと感慨が予想と桁違いに溢れてきました。
自分の思うように進むことも、倒れてしまってそれでも立ち上がって進むことも難しい。それをやろうとしている彼らが間違っているわけがないよと、思わず声をかけたくなるような素敵な物語でした。読めて良かったです。ありがとうございました!
<追伸>
ここで目に留まるかわかりませんが、一応言い訳を……。
あらすじで予想できたというのは語弊がありました。読み進めるなかで美羽さんの性別がわかった時に、『妹が作ってくれた』の台詞に繫がってくるんだろうなと想像したという意味でした。あらすじだけで予想できるほど鋭くないのです。ちょっと話を盛っちゃってすみません!苦笑
匿名コンの時はとても楽しませて頂きました〜。またああいうイベントがあれば参加してみたいですね♪
作者からの返信
tomoさん
感想ありがとうございます。
おっしゃる通り、ラーメンを作って食べる、ただそれだけの話ですが、少しずつ変わっていく家族の姿とささやかな希望を詰め込んでみました。
あらすじですでに予想されていたとのことで驚きましたが、とても悩みながら書いたので、温かいお言葉をいただき本当に嬉しいです。
力強い応援をいただいて、二人はこれからもきっとたくましく生きていくのだと思います。
(実は…以前匿名コンで楽しくさせていただいておりました。アカウントは一度変わりましたが、名前はそのままです。こちらこそ、お読みいただきありがとうございました!)
追記:
そうだったのですね。今までたくさん読まれてきた方にはわかってしまうのだな、流石だな、と感心しておりました。こちらこそ早とちりすみません。
本当に楽しかったです。イベント大好きなので、またご一緒できたら嬉しいです^^
深夜放毒への応援コメント
企画に参加いただきありがとうございます。
ラーメンにトマトは合わないのじゃないか、固定観念に囚われていると見えないものが、麺とトマトを一緒に食べると美味しいように、何かのきっかけで受け入れられるようになるのでしょうね。
職場を辞めないお兄さんが少し心配だなあ、と思いながら読んでいましたが、お兄さん自身も自分の何かを受け入れていたようにも思えました。
メイド喫茶には入りにくいのではないか、という固定観念から離れて、いつか、といったお兄さんなら大丈夫なのかもしれないですね。
素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
大崎 灯さん
企画お疲れ様です。
お読みいただき嬉しいです。コメントありがとうございます。
普段の何気ないところにもある固定観念ですが、本当は何事も毛嫌いしたり気後れしたりする必要なんてないのかもしれませんね。
皆に明るい未来があるといいなと思いながら書きました。
見よう見まねで料理しようとする主人公もなかなかのチャレンジャーですが、そのラーメンに元気づけられたお兄さんも、元気に過ごしていることと思います。
改めて、ありがとうございました。
深夜放毒への応援コメント
ゆげさん、このたびは「夜宵 〜トマトと卵のラーメン〜」をカクヨムでの自主企画に参加してくれてありがとうな。ウチ、読ませてもらって、ほんまに心が温まる話やったわ。🍜💕
この作品、一見シンプルな家族の絆を描いてるけど、その奥には深いテーマが隠されてるんよね。主人公と兄との関係が、時間を超えて変わらずに温かい絆で結ばれてること。そして、自分を受け入れること、家族に受け入れられることの大切さが、心にじんわり染みる。😊
家族の中での居場所を見つけられずにいた主人公が、最終的には兄と再び絆を深めることができたのが、ほんまに素敵やった。特に、主人公が自分の名前を受け入れられるシーンは、読んでて涙が出そうになったわ。😢
ユキナ
作者からの返信
ユキナ(ChatGPT@つよ虫)さん
以前から自主企画やフォロワーさんの近況ノートでお見かけして気になりつつ条件が合わずに参加できなかったのですが、今回はいつものイベントとは少し違うとうこともあり初めて参加させていただきました。丁寧に読み込んでくださり、温かなコメントとレビューまでいただきまして、本当にありがとうございました。
ラーメンを作って食べるだけの話ではありますが、自分ってなんだろう、家族ってなんだろうと色々考えながら書いたので、そこに様々なテーマを見出してくださり嬉しいです。感想、とても励みになりました。
生成AIって何かと批判もされがちですが、皆が楽しめるものを作りたいという思いは同じはずなので、仲良くできたらいいですよね。
ユキナさま、つよ虫さま。改めて、素敵な企画をありがとうございました。
深夜放毒への応援コメント
私の立てた質問企画にご参加頂きまして、ありがとうございました。
『唯一のほっとできる思い出に、胸がつきんと痛くなる』という表現がステキだなと思わされ、そして、
「何も間違ってないんだ、僕たちは」
というお兄さんの言葉に癒されました。
ちょっと涙ぐみました。
いい作品ですね。良きものを読ませて頂きまして、ありがとうございました。
作者からの返信
ハヤシダノリカズさん
こちらにもお越しくださりありがとうございます。
質問に回答しながらいろいろと気づくこともあり、楽しく参加させていただきました。
本当は誰も間違っていないはずなんですよね、でも間違っていると思ってしまうことってあると思います。回答にも書きましたが、二人の空気感は作者も特に気に入っているので、癒しをお届けできて嬉しいです。
お読み下さりありがとうございました。
深夜放毒への応援コメント
とても心に沁みるお話でした。
誰しも心に抱えているものがありますが、トランスジェンダーともなればその悩みは想像もできないほどに大きいものでしょう。「傷の舐め合い」という表現がありましたが、ふたりが得たものは「心の支え合い」のように思います。
ラーメンがつないだふたりの絆は、麺のように切れることはないでしょう。
素敵な物語をありがとうございました。
作者からの返信
下東 良雄さん
お越しくださりありがとうございます。
仰るように皆それぞれ悩みを抱えているものです。大切な人と一緒に食べる思い出のラーメンが癒しになればいいなという思いで書きました。傷ついた二人ですが、傷の舐め合いではなく「心の支え合い」と言ってくださったこと、とても励みになりました。強い絆を見出してくださり嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました。
編集済
深夜放毒への応援コメント
拝読して泣いてしまいました。お兄さんという居場所のぬくもりがこちらまで伝わってきて、すごく優しい気持ちになりました。
私自身、「何も間違っていない」と言うのはすごく難しいことだと感じているので、お二人の境遇を励まし合うようなその言葉になんだか自分まで元気付けられるような気持ちになりました。素敵なお話を読ませていただき、ありがとうございました。
作者からの返信
瞳さん
一緒にラーメンを食べて癒される二人から何かお届けできたものがあるなら、とても嬉しく思います。
この二人はきっとこれからも励まし合いながら生きていくのだろうと思います。「間違ってない」ってなかなか言い切れないですよね。なので、そう言ってくれる人が近くにいるのは本当に心強いでしょうね。元気づけられたと言っていただけて嬉しいです。温かいお言葉にこちらも元気をいただきました。
お読み下さり、本当にありがとうございました。
深夜放毒への応援コメント
素晴らしい短編でした。
苛められた経験や父との確執、きれいに塗ったネイルに至るまでがあとからストンと胸に落ちました。後編の二人の時間がなんとも優しさに満ちていますね。これからもずっとお互いを励まし合って生きて行くんだろうなと、ラーメンの温かさと心の温かさを両方味わうようでした。
読み手の糧になるような良質な作品を読ませていただき、ありがとうございました。
作者からの返信
柊圭介さん
お越しくださりありがとうございます。また、ご丁寧なレビューもいただきこちらまで温かな気持ちにさせていただきました。本当に励みになります。大切な思い出のラーメンを大切な人と食べて癒される、そんな二人を描きました。仰る通りのまさに現在進行形の家族の姿で、そこに少しずつでも希望を見出していただけたのでしたらとても嬉しく思います。
改めて、お読みくださり本当にありがとうございました。
編集済
深夜放毒への応援コメント
とても引き込まれて、一度に読んでしまいました!
誰でも、ストンと、突然はまり込んでしまう穴。
真面目で一生懸命の彼が?!って家族もそして何よりお兄さん自身が驚いているのでしょうね。
そして名も人に呼んでもらってこその名なのです。
(少し話がそれますが。祖父が姓名判断を身につけていて、名前を自分で変えそれで通してました。多くの相談者にも無料で見てあげて。使ってこそ、人に呼ばれてこそナンボだというような事言ってました)
美羽が自分で勝ち取った中と外ではなく、兄という孝志と一緒に過ごしてきた外から名を呼ばれて、存在を認められて、輪郭が外からもくっきりした瞬間が見事に表されていました!
悔しさを口に出せるほどの肯定感良かったですね。
人を元気付けることで自分元気になる。
健全な相乗効果のある2人が読後爽やか!!
豚骨か〜なるほど!私は10代の頃、塩味でやって好きだったです(^^)
作者からの返信
蜂蜜ひみつさん
嬉しい感想ありがとうございます。
お兄さん、根が真面目なのできっと頑張りすぎてしまったのでしょうね。
おじい様のお話も聞かせていただきありがとうございます。「人に呼んでもらってこその名」と言われてなるほどと思いました。名前のシーンは作者的にはどうしても描きたかったシーンでもあったので、「兄という孝志と一緒に過ごしてきた外から名を呼ばれて、存在を認められて、輪郭が外からもくっきりした瞬間」とのお言葉にハッとしたと同時にとても温かい気持ちでいっぱいになりました。元気の相乗効果、お届けできていたら嬉しいです。
おお、塩味も美味しそうです。今回は作者の好みでとんこつ味になりましたが、次は塩味でも試してみたいです。
本当にありがとうございました。
深夜放毒への応援コメント
素敵なお話でした(´ч` *)
序盤、どうして主人公は両親に疎まれているのだろうと思っていたのですが、前話ラストの名前呼びで納得しました。お兄さんは彼女の唯一の味方だったのですね。
主人公が「妹」であると、お兄さんが(SNS上ですが)公言してくれたのが凄くぐっときました。
両親には再会時の反応や家に残った痕跡からしてまだ受け入れられていないのだと思いますが、実家に帰れたことをきっかけに少しずつ打ち解けていってくれたらいいなと思いました。
作者からの返信
新菜いにさん
感想ありがとうございます。
親子とか兄妹とか、いろいろ考えながら書きました。味方がいると思うとそれだけで心強いですよね。
「妹」のシーン、ぐっときたと言っていただけてとても嬉しいです。
両親もきっとそっと見守ろうとしてくれているのかなと思います。いつか打ち解けられる日がくるといいですね。
お読みくださりありがとうございました。
最後になりましたが、どうぞお大事になさってくださいね。
編集済
深夜放毒への応援コメント
久しぶりに読みやすい作品に出会えました。
お恥ずかしいというか、恩知らずなもので…
いろんな人に読んで貰っているのに、私は他の人の作品を読むのが苦手でした。最近の流行りなのか解りませんが、冒頭から登場人物の名前がいっぱい出てきて、会話文ばかりだったりして…、すんなり物語に没入していけないことが多いのです。
そんな中で、久しぶりに最初から最後まで、物語にしっかり「掴んで」貰えて、一気に読んでしまいました。
お料理のシーン、いいですよね…
まさに、こういうのが欲しかった、という作品でした。
追記、私の作品も読んで貰えて光栄です。
こちらとは違って、意図的にかなりユーモア方向に振ってみましたが、所々に私の屈折したところがハミ出てしまって、少々テンポが悪いかも…ですが💦
奇しくも、料理シーンに共通の雰囲気を感じて勝手にシンパシーを感じておりました。
機会がありましたら、続きもどうぞよろしくお願いいたします。
作者からの返信
天川さん
感想ありがとうございます。
また、温かいレビューもいただき本当に嬉しいです。
流行に疎くて、自分の読みたいものを読み、書けるものを書いています。こんなスタイルなので、こういうのが欲しかったと言っていただけたことは何よりの励みです。二人にとって夜中のラーメンはきっと特別な夜食なのです。
お読みくださりありがとうございました。
料理のシーンにシンパシーを感じてくださったのですね。読ませていただいた作品はユーモアもありつつ、でもとても真剣で、主人公の伊達じゃない雰囲気に圧倒されました。また続きも読みに行きますね。
深夜放毒への応援コメント
一話目の序盤でなぜ主人公がそんなに周りから嫌われているのだろうと思っておりましたが、病院に行ったときの「孝志」で納得しました。
トランスジェンダーの悩みに深く切り込んでいるだけでなく、肉親の精神病と言う重い内容であるにもかかわらず、飯テロと兄妹の絆を合わせたことで、全体的にほっこりとした温かい雰囲気もあって、きっと二人は救われるはずと言う未来に希望を持てるような読後感がありました。
美羽さんが間違っていたなんて思わなくて良い未来と、大輔さんの努力が報われる未来に行けますように。
作者からの返信
詩一さん
感想ありがとうございます。
序盤と、特に「孝志」の場面はつい最近まで何度も手を加えてきたところなので、納得との言葉をいただいてほっとしています。
なかなかに重たいテーマになってしまいましたが、温かい感想をいただきとても嬉しいです。書いてよかったなと思いました。
辛いことはあっても、分かり合える人が近くにいてくれる。きっと二人ともこれからも逞しく生きていくのだと思います。二人の明るい未来を願っていただき嬉しかったです。
お読みくださりありがとうございました。
編集済
深夜放毒への応援コメント
企画主催者です。
このたびは、「私が斜め読みするだけの企画」にご参加いただき、ありがとうございました (*・ω・)*_ _)ペコリ
斜め読み後の感想をご希望とのことでしたので、なるべく正確な「中途半端な理解」になるよう努めました。
参考までに、今回の読了は5分を目安に。実際のあまりは2秒程度でした。
理解の程度はおおむね、序盤が7割。第一話の途中から怪しくなり、3割程度。最後に「男の子として生まれて――」という文を目にしたので、「なるほど。たぶんこういうストーリーだったんだ」と納得した感じです (。˃ ᵕ ˂ *)
そりゃそうでしょうねという感想は、次のとおりです ( ;`・﹏・´)ぐぬぬ
・ミスリードを誘う文章。
・途中から増える固有名詞。
・段落ごとのまとまった説明。ために、肝心のキーポイントが、目立たずに埋もれてしまっている。
・(斜め読みなので自信はありませんが)途中で時系列が変化している。
いずれも斜め読みに耐える構造とは思えません。特に、シーンの変化は致命的です。これは、耳の遠くなった老人をイメージすると、いいかもしれません。聞こえて来た単語のみで話を理解するので、文脈が変わると詰みます。この意味で、序盤は見慣れた言葉ばかりでの説明でしたので、非常に分かりやすかった印象です ٩(ˊᗜˋ*)و
斜め読みが可能というのは、読まなくても内容が理解できる、ということに等しいでしょう。
私は訓練なので、目が滑ろうがなんだろうが、とりあえず一行を追うというスタイルで、斜め読みしています。
しかし、実際の読者は、そもそも読み飛ばすことだってあるでしょう。これはコメントをするような人であっても同様です。したがって、ゆげさんの志しているものは高尚だと思いますが、現実にはそぐわないように感じられます Σ(๑ °꒳° ๑)ビクッᵎᵎ
はっきり言えば、私の作ったランダムな文字列を、きちんとタグに入れてくださるような作者の作品は、斜め読みが可能だとは思えません。これは私のミスですが、まあ個人的なトレーニングも兼ねていますので(汗)
文章を分かりやすくするという工夫・改善は大切ですが、初めから一定量のセンテンスを読まないような読者まで、作品のターゲットにしようという試みは、かえって、作品の魅力を台無しにするのではないかと危惧します (((﹡•﹏•﹡)))ブルブル
たとえば、台詞だけを読んで、地の文は読まないような読者。短文は読むけども、長文の段落は丸ごと飛ばしちゃうような読者。これらを残らず掬い取るような作品は、総じて流行の「なろう」に画一化すること請負です。読まずとも類似作品との差異が顕著ではないうえ、内容も簡単だからです。これこそが斜め読みを可能にしている、最大の要因でしょう。つまり、読まずとも最初から内容が分かっているのです (*゚0゚*)
しかしながら、本作が、それらと同様に、すでに読者たちと共有している世界観を、再度描いたものとは思えませんでした。よって、どのような改善を施してみても、斜め読みに耐えるとは、少なくとも私の観点では考えにくいです。題材がミステリーに近いものであれば、なおのこと ( ੭ ・ᴗ・ )੭
それでもなお果敢に挑戦する――ということでしたら、台詞だけで内容が理解できることと、適宜、作者による要約を挟んで、重要な部分を短文の形で示してあげること(目立たせてあげること)。これらを意識してみるといいのではないかと、勝手に想像しますが、いかがでしょうか? (o゜ー゜o)??
ゆげさんの想定していた斜め読みが、文章を追っているのに話が理解できないという、論旨を追えないレベルでしたら、どちらかというと、普通に読んで判断しないといけない文意の明瞭さ、これに近いのかなとも思います。が、そこまでの文章は、斜め読みする限りではなかったかと思います。作中用語が頻出するわけでもないですしね。正直、ゆげさんがすべきことは、すでに十全に果たされており、これ以上は読者側の怠慢な気もしています (; ・`д・´)
最後に、読書中は全く気がつきませんでしたが、私は御作に書かれた「叙述トリック」というコメントを、私が以前に別の企画に参加しようとする際に、読んでしまっているので、少なからず「男の子として生まれた――」という文章から、内容を逆算しやすかった点は否定できません(読書前には気がついていないので、初めから身構えていたわけではありません)。
そこから逆算できなかった読者にとっては、きっと本作は終始謎のままになるのでしょうね。もっとも、私はそもそも文章を読まずに飛ばしている、というほうに賭けますが (՞ . ̫ .՞)"
何かしら得られるものがありましたらば、これに勝る喜びはありません (*•̀ᴗ•́*)و ̑̑
作者からの返信
御咲花 すゆ花さん
企画お疲れ様です。
こんなにも丁寧で細やかなコメントを残してくださり恐縮しております。感想が知りたいなど、ご無理を言いましてかえって申し訳なかったです。本当にありがとうございます。
斜め読みには向かない理由について挙げていただいた点は、どれも大きく頷きながら読ませていただきました。はじめから飛ばし読みをする読者もターゲットに…というよりは、ある程度しっかり読んでくださる方の目に伝えたいキーワードがちゃんと映ればいいなという思いだったのですが、これらの分析が大きなヒントになったように思います。
会話にする、短文にする、というご意見についても、気になっていた第一話ではこの形をとっていまして、方向としてはこれでよかったのだなとほっとしているところです。また、「作者としてすべきことはすでに十分果たされている」とのお言葉を頂戴し、とても勇気づけられております。
そしてなんと、コメント欄を以前にご覧になられていたのですね。驚きました。なるほど、逆算という考え方もあるのですね。
タグにも触れられていますが、企画には気持ちよく参加したいので、提示された条件等は隅々まで目を通すようにしています。たくさんの方が参加される自主企画ですから、主催の方は本当に大変だろうなと思いながらありがたく参加、交流させていただいています。
こちらこそ、この時間が御咲花さんにとって有意義な時間になっているならば幸いです。また機会がありましたらぜひ、よろしくお願いします。
ありがとうございました。
西紅柿雞蛋麵への応援コメント
09:57 追記(末尾)
書き出しレビュー+版やっと書けました。
誤字がすごくて投稿後何度も書き直してすみません。どうして誤字って投稿ボタンを押すまで気づかないんでしょうね。
今回のレビューは構想を練っている中で出会った下記ツイート(違う)で触発されて今朝書けました。
https://x.com/honnoinosisi555/status/1735641036503019956?s=20
引用「「差別には、同化と排除の二つがあります。一つは「自分たちと同じようになれ」。もう一つは、「同じようになれないなら、どこかへ行け」というものです。いずれも社会環境を定数と見なすアプローチで、多様性を阻害するという意味では同じです」(熊谷晋一郎・文『わたしの身体はままならない』P35)」
2024/5/28追記
おめでとうございます!
コメント書き直しました
作者からの返信
イチモンジ・ルルさん
コメントありがとうございます。
同化と排除、なるほどそうなのですね。難しいことはよく分からないのですが、あまり気にしすぎなければいいのかなと思うことはあります。イチモンジ・ルルさんの作品も似たお考えで作品を書かれているのですね。こちらこそよろしくお願いします。
また、熱い熱いレビューをありがとうございました。
丁寧に読み込んでくださり、特にきょうだいの名前や家族の思いについていろいろ考えてくださったことが嬉しかったです。名前は両親の願いや期待が込められていて、そこにはやっぱりたくさんの愛情があったのだと思います。この家族の幸せを見出してくださり嬉しくなりました。
それにファンアートまで!
ステンドグラス風の背景に英文が映えてとてもかっこいいです。本当にありがとうございます。
(最後になりましたが、タイトルも調べてくださったのですね。実は中国語の単語で「夜食」の意味があります。なので辞書には載ってなかったのかと。中華風ラーメンがモチーフなので、タイトルとエピソードタイトルも中華風にしてみたのです。)
深夜放毒への応援コメント
とても美味しそうな西紅柿雞蛋麵の描写と、理不尽で切なくて、でも温かい人間模様の描写が沁みました。
トマトラーメンは食べたことがあったのですが、卵が入っていなかったのと、台湾料理だと知らなかったので、今度は台湾料理のお店で食べるか、美羽さんの真似をして作ってみるのもよいな、と思いました。良質な飯テロをありがとうございます。
主人公の美羽さんもお兄さんも、ままならない事情がありながらも、誰かが悪いと責めるのではなく、自分の問題に向き合っていく強さが眩しかったです。親子のように半ば強制的に上下がある関係でもなく、かといって友達ほど気軽ではない、兄妹ならではの関係が見事に描かれていて、兄妹っていいなと思いました。
深夜にコメント失礼しました。素敵な作品をありがとうございます。
作者からの返信
刻露清秀さん
感想ありがとうございます。
お越しくださり嬉しいです。
トマトと卵は個人的にとても好きな組み合わせなのです。炒め物でもスープでも麺でもどれも美味しいのですが、そういえば中華料理店でもあまり見ないような…作中のはインスタントラーメンを使ったなんちゃって中華ですが、実際作ってみたらそれっぽく(!?)なりましたので、よろしければぜひ^^
元々飯テロを書こうと思い立って書き始めた作品なので、料理のシーンも楽しんでいただけてよかったです。
また、家族ってなんなんだろうとたくさん悩みながら書いたので、兄妹の関係を褒めていただいたこと、とても嬉しく思っています。そして、必死に生きる二人の姿から強さを読み取ってくださったことも。
こちらこそ返信が遅くなってしまいすみません。
温かい応援を、ありがとうございました。
深夜放毒への応援コメント
久々にしっかりした現代ドラマを読みました。ラストに驚かされました。小説でしかできない事をやっていて、しかも暖かい作品でした。
日本人的にはラーメンにトマトをインする発想はないけど、台湾では家庭料理なんですね。深夜に読んではいけない物を読みました。これからラーメン食べますw
素敵な作品だと思います★
作者からの返信
真田宗治さん
お越しくださりありがとうございます。
作者にとって身近な話題をいろいろ取りあげた作品でした。お褒めの言葉をいただきとても嬉しいです。
そうなんです、あちらではメジャーな料理なんですよね。実験的にインスタントラーメンでやってみたら美味しくできたので、盛り込んでみました。機会があれば、トマトもぜひ^^
この作品はもう少し推敲する予定なのですが、俳句効果で描写力が上がっていることを期待したいです。
メッセージありがとうございました。
深夜放毒への応援コメント
ゆげ様、はじめまして。「不条理の里」へのご寄稿、有難うございます。また、先日来、たくさんのエールをありがとうございました。
今回のご寄稿作品の中では数少ない、現実感のある文芸作品で、一種、救われた思いです。拝読し終えて、これ、やっぱり兄妹コンものじゃ!と思いました(笑)。読み進むにつれて、どんどん胸があたたまってきます。ラストの方はヒューマンさに当てられて、ちょっと照れてしまいました。「『妹・が作ってくれた』たった一文。たった一文だけ、そう書いてあった。」が全てです。もう、十分すぎて、友未ならあとは適当に端折ってしまいたいくらいの感動でした。とりわけ抱きしめたくなったのは「西紅柿雞蛋麵」を作ったり食べたりして行くシーンで、デンマークの名シネマ「バベットの晩餐会」と同じ様に、食べ物によって心身が解き赦されて行く嬉しさを感じました。まさに作中の「兄を元気づけたいなんて、おこがましかったんだ。励まされたのは私のほう。私は自分が癒されたいがために、兄とラーメンを食べているのだろうか。」の世界ですが、文章としては蛇足です。そんなこと、言われんでも分るワイ!一箇所、「まだスカートの制服にも慣れず、一人でメイクもできない。」の「。」のために、お兄さん、お前もかと、一瞬、パニックになりかけました。ジェンダートラブルって人間だけの問題なのでしょうか。犬や猫や牛や馬や豚や鶏にもありそうな気がします。簡単ですが11月10日ごろUP予定の「ストックブック」で一言ご紹介させて頂きます。
作者からの返信
友未 哲俊さん
改めまして、はじめまして。『ストックブック』楽しくうろちょろさせていただいています。このたびはお読みくださりありがとうございました。
実は友未さんの不条理を拝読し、本作はテーマから外れているのではと気になっておりました。それでもこうして優しい兄妹の物語に嬉しいお言葉をいただけて、図々しく残っていてよかったと思っています。
まだまだ未熟で、ついいろいろ書き足し過ぎてしまいがちなのですが、ご意見もたくさんいただけて本当にありがたいです。いっそ思いきって削ぎ落としてしまったらとも思うけれど、なかなかできていません。今後は文章の引き算を学んでいかなくてはと思っています。「バベットの晩餐会」は存じませんでしたので検索してみました。美味しそうな食べ物と、温かなメッセージがあるようですね。あらすじだけで心が温かくなるようでした。例に挙げていただき嬉しく思います。「お兄さん、お前もか」には思わずぷっとなりました。そのようにも読めてしまいますね。直しておきます。
人間だけでなく他の動物にも…あるのかもしれませんね。実に実に不条理な現象だと思います。
『ストックブック』で触れていただけるとのこと、とても嬉しいです。更新楽しみにしています。
ありがとうございました。
深夜放毒への応援コメント
初めまして。
この度は『自作品への意見や提案がほしい方へ』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。
作品の方は一通り拝読致しました。
大まかな物語の流れが、堅実に組み立てられていた短編だという風に見受けられます。弟の苦悩や、真人間にみえる兄の葛藤など。それらが西紅柿雞蛋麵を通して混ざり合い、結果として互いにある種の救いを得られたのは、綺麗な話の締め方だったと思いました。叙述トリックも見事でした。弟の苦悩が前編の終盤で明かされたあとは、思わず頭から読み返しました。すっかり一人称に騙されていたので、違和感の答え合わせに得心しました。およそ一万字の内容に対して、様々な趣向が凝らされた意欲作だったように思います。
その一方で、惜しさを感じたのも事実です。
本作を一言で表すのなら、「すべての要素がつながっているようで、その縫い目は少し粗い作品」というのが正直なところです。作者様と私の間にある解釈の違いから生じるものと思われますが、ひとまず惜しいと感じた点を二つ挙げさせていただきます。
一つは、兄が「孝志」と口にする場面。ここの台詞で弟の苦悩が明らかになる一方、深読みせずに解釈すると「兄は、部屋を掃除してもらったことを申し訳なく思っている」という風に読み取ることもできます。これでは台詞が十分に機能しない可能性があります。弟の苦悩を明らかにするのなら、掃除の礼と返事を交わしたあと、兄が無意識に弟の本名を口にして、弟が傷付くという流れにした方が良いのではと考えました。
もう一つは、西紅柿雞蛋麵の存在について。作中では、幼い頃に兄に深夜ラーメンを作ってもらっていたから、そのお返しと激励を兼ねて弟が西紅柿雞蛋麵を作るという内容が展開されます。ですが個人的には、西紅柿雞蛋麵そのもので兄弟を表しても面白いのではと思いました。主な材料となる卵が兄、トマトが弟という風に。作中での設定を一旦無視して述べると「兄は深夜ラーメンに、特別に弟のぶんにだけ溶き卵を入れていた」→卵は兄。「それを覚えていた弟は、西紅柿雞蛋麵でその想い出をなぞる」→トマトは弟。これら二つの素材が合わさった料理、西紅柿雞蛋麵。これを兄弟で味わうことによって、二人の絆を暗喩する。という内容です。これぐらいの作り込みがあれば、読み込み要素として作品がさらに映えるのではないかと思いました。とはいえ、これはあくまで個人の好みでのアレンジなので、話半分に流してもらって構いません。そういう書き方もあるのか、という程度に受け取っていただければ幸いです。
最後に、気づいた範囲で誤字の報告を。
西紅柿雞蛋麵より:父は容赦なく私に手を挙げた。→暴力の場合は「上げた」
:兄は薬を煽るとベッドへ向かった。→呷る
深夜放毒より:お湯が湧いているのを確かめたら準備は完了。→沸いている
以上になります。
作者様の創作活動の一助となれば幸いです。
作者からの返信
島流しにされた男爵イモさん
はじめまして。(実はお名前は別の企画でも拝見しておりました)丁寧にお読みいただいた上でご意見くださり、ありがとうございました。
まずはお褒めいただきありがとうございます。特に叙述トリック(と呼んでもいいのでしょうか)の部分は読者の方にいただいた感想を参考に悩みながら書き換えたばかりでしたので、頑張ってよかったと心から思いました。様々な趣向が凝らされた意欲作との評価もたいへん嬉しいです。
それから改善点。一つ目の兄が主人公の名前を呼ぶ場面ですが、頷きながら読ませていただきました。一つ一つのセリフや行動の意味づけがうまくできていませんでしたね。この辺りの展開についてはもう少していねいに書いていきたいところではありますので、これからゆっくり検討していきたいと思います。貴重なご意見とてもありがたいです。
二つ目のご提案はなるほど、とても面白いです。これが「暗喩」というのですね。こういった技法は知らずに使っていることもあるかもしれませんが、あまり意識したことはありませんでした。意識することでより深みのある作品になりそうですね。この作品にそれが生かせるかどうか分かりませんが、挑戦はしてみたいです。こういった表現の仕方ができるということを常に頭に置いておき、今後作品を作る際にも参考にしていけたらと思います。
また、誤字には気を配っていたつもりでしたが案外見逃しているものだなと反省しています。ご指摘いただき助かりました。すぐに訂正を入れたいと思います。
改めてこのたびはありがとうございました。島流しにされた男爵イモさんの企画が実り多きものになりますようお祈りしています。
編集済
深夜放毒への応援コメント
こちらも再読。
うん、文句なしですね。
確かにこれだと、ネタあかしの場所は前半のあそこしかないですね。後半にもはっきり説明はないので、気持ちの輪郭さえはっきりさせれば、十分事足りそう。
さらに相談希望なら、うちの近況ノートを使ってください。対応しやすいですし。
何度読んでもいい話ですね。満腹。
作者からの返信
梶野さん
お読みくださりありがとうございます。
後半はごく細かいところをいじっただけなので、ほとんど変わってはいないかと思いますが、嬉しいです!
前コメント追記も読ませていただきました。詳しい説明と改善案、ありがとうございました。問題点がよく分かりました。こちらのコメントを見ると、追記最後の説明のところははなくても大丈夫そうですね。
ただ主人公の気持ちの分析については、気になる部分があるので、少し時間をとって整理してみたいと思います。些細なことなのかもしれませんが、作者的には違うんだけど読者さん的にはそうだよね、みたいな感覚に陥っています……
近況ノートのご提案嬉しいです。お言葉に甘えて、考えがまとまったら一度伺いたいと思います。最後までとことん改稿してみたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
編集済
西紅柿雞蛋麵への応援コメント
拝読。
変更点、すぐ気づいたのは母親の描写と主人公の名前の明言ですかね。
電話周りも引っかからず読めるようになりました。
名前を言う場面は、もう少し考えてもいいかもしれません。早めに明かす変更はよいとして、今の出し方だとついでのような感じです。主人公もほとんどスルーしていますし。どこくらいがいいかは、読み終えた後で考えてみますが。
そこ以外は、とてもよい改稿だと思いますよ。
追記:
後半まだですが、何故「ついでのよう」に感じたのかの説明を先に。改善案もつけときます。
この場面での兄の「ごめん」は、自身の不甲斐なさや主人公に迷惑をかけたことが先に立っていて、名前に関しての謝罪はその後回しに感じられます。
そこをまとめて謝罪してること。帰宅前に思考が書かれているため咄嗟の行動に見えないこと。後の主人公の分析が明確でないこと。辺りが原因かなと。
解決案としては、
1.「ごめん」を複数に分ける。この状況、迷惑をかけたことへの「ごめん」の後で名前を間違えて、改めて「ごめん」と言わせる。
2.帰宅前の思考は帰りの電車に回す。
>兄の「ごめん」がまっすぐに心に突き刺さる。
から
>「じゃあ、私帰るね」
に直で繋げて、抜いた部分の心理描写は帰り道にまとめた方が、感情的な行動に読めると思います。
3.気持ちの分析をしっかり行う
ここをネタバラシ場面に変更したなら、上京後に妹になった件と、それを認めてもらえなかったショックについて、よりはっきりと明記すべきです。隠して書いていた改定前を引きずっているからか、書き方的に兄への心配が先に立っていて、ショックが後回しな感じになっています。それはそれで主人公の優しさとして大事なので、書くとすれば「兄がこんな状況なのに、弟呼びされただけで居たたまれなくなった自分は酷い人間だ」的な方向かなと。
可能ならもうここでしっかりと、親との確執や上京の理由について説明してもいいくらいです。後半にあるだろう説明をこっちに持ってくるぐらいで。隠さない方向ですから。
作者からの返信
梶野カメムシさん
再読ありがとうございます。
ついでのよう、なのですね。
今更ですが、ご指摘を受けて意図がうまく伝わっていなかったのではと思ったところがありました。主人公、実は全然スルーできていないのです。名前の後の場面は兄の態度に対する主人公の動揺の表れでした。今までずっとその呼び名だったので、呼ばれること自体に驚きはないけど、兄が躊躇したり謝ったことで申し訳なさと惨めさでいっぱいいっぱいになったのです。帰り道に泣いているのもそういう理由です。ひょっとしてこの辺りがうまく伝えられれば解決したり…するのでしょうか。
名前の部分はもう少し考えてみたいです。他は問題ないようでひとまずほっとしています。
追記:
補足いただきありがとうございます。
なぜ「ついで」なのかよく分からずにいたので、助かりました。
次コメントにてあわせてお返事させていただきます。
深夜放毒への応援コメント
最後まで読ませて頂きました( *・ㅅ・)*_ _))
ちょっとラーメン食べたい気持ちと、兄妹っていいなって気持ちになりました。
そして今日の夕飯はラーメン!
こう最後のほうにちょっとずつ前進する感じが良かったです( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
企画のファンアートを贈らせて頂きましたので、こちらにて確認をお願いします。
近況ノート
https://kakuyomu.jp/users/honran05/news/16817330665528789950
作者からの返信
あさぎ かなさん
お読みくださりありがとうございます。
兄妹で食べるラーメンの温かさを楽しんでいただけたのでしたら嬉しいです。
そして!素敵なファンアートありがとうございます!
近況ノートにも伺いますね。
深夜放毒への応援コメント
楽しく拝読させていただきました。
まず「西紅柿雞蛋麵」に惹かれました。
ずっと昔、20年以上前に中国の西安に行った時に「西紅柿雞蛋『飯』」を食べました。
まあ、トマトと卵を中華風に炒めていたものを、ご飯の上に乗っけているだけというシンプルなものだったのですが、安くて美味しかったのでヘビロテしたなぁ、と思い出しました。
日本に帰ってから再現しようとしたものの、なかなかあの味は出せず…
ですので、『麺』も当然旨いだろうなあ。
さて、作品ですね。
とても文学的というか文芸風というか。
しっかりとした文体と心情描写でとても好きな作風でした。
導入から、とても興味をひかれる会話ですよね。
何か事情がありそうな兄妹。深夜のラーメン。親との確執。
そこから続いていく主人公の語りにもとても心地よく、とても面白かったです。
主人公の両親との確執の理由ですが、私は最後の方までわかりませんでした。
タグは見てなかったのです^^
私の感想としては、ここまで隠す必要はないかなあというところかと。
特に、最初に両親との確執が書かれるシーンでは、単に「優秀な兄との比較」で認めてもらえなかったという内容になるので。(まあ娘とも書いてますが)
他の方も書かれていたかと思いますが、作品の本質は、この内容を隠すことではないのでむしろ早めにオープンにするほうが良いのかもなあと思いました。個人的には。
あと気になったのが、母親の存在でしょうか。
なんとなくのイメージですが、母親はどんな状況でも子供に寄り添う人が多い気がするので。
おそらくこういう家庭環境であれば、母親の存在はかなり大事だと思うのですが描写が少なかったのでこの家庭の場合は、父と同じで娘には触らず、認めずだったのかな、と。あるいは父の存在が強すぎたか。
今作は家族の距離感がとても絶妙に描かれているので、ぜひ登場してほしいなあと思いました。
第2話の後半は特に素晴らしいと思いました。
ただ、話をしているだけではなく、一緒にラーメンを食べることで、兄と妹、そして読者にも一体感がありました。
動作や視点、味、と五感を追体験するので、とてもいい読み口で。
最後の段落もとても大好きで、結びの一文が特に。
梶野さんの企画にも参加されてたのですね。
あとで梶野節も拝見しに行ってみます^^
とても素敵な作品で感動しました。
作者からの返信
島本 葉さん
お読みくださりありがとうございます。
おおお、本場のトマトと卵の炒め物を召し上がられたことが。トマトと卵の組み合わせ、美味しいですよね。
それがご飯にのってるなんて。最高ですね。
レシピは検索でたくさん出てくると思いますが、再現のポイントは「たっぷりの油」なのではと密かに思ったりしています。
……想像しただけでなんだかお腹がすきそうです。
作品、楽しんでいただけてよかったです。
特に導入部は難しくていつも悩みながら書くので、興味をひかれると言っていただけてとても心強いです。
主人公と家族の確執については…そうでしたか。
タグを見ていない方にも気づいていただけるようどこかでオープンにしたいと思い改稿をすすめていたのですが、まだ更新には踏み切れていませんでした。
今回コメントをいただいて、やはりここは訂正が必要だと改めて感じた次第です。
単なる「優秀な兄との比較」の部分も含めて考えるとやはり隠しすぎだったのかと。
母親については、確かに描写がほとんどありませんでしたね。
彼らの場合は想像していただいた通りで、父親の存在が強いのもありますが、母親も認めてくれているわけではありません。
子に寄り添いたい気持ちはあると期待したいところですが、それでもやっぱり完全には受け入れられない、そんな様子を書き足して見たいと思います。
食べるシーンは、もともと飯テロが書きたくて。材料を探すところからスープを飲み干すまで。
ラーメンを作って食べるシーンは特に丁寧に書こうと意識しました。
一体感を感じていただけたこと、また、最後の一文を気に入っていただけたこと、本当に嬉しいです。
そうなんです、梶野さんの感想企画にも参加しておりました。
がっつり読み込んでくださるので、こちらもがっつり勉強させていただいています。
もしかしたらもうお読みになられているかもしれませんが、よかったらご覧ください。
最後になってしまいましたが、島本さんの企画にも参加させていただきありがとうございました。
素敵なレビューまでいただきとても暖かな気持ちになりました。
遅筆ではありますが、いただいた感想は改稿に生かしていきたいと思います。
本当にありがとうございました。
深夜放毒への応援コメント
感想企画から参りました。
梶野さんの感想も読みましたし、タグまでしっかり確認して本文を読ませていただきましたが、それを踏まえた上で大変味わいのある物語で、絶賛の理由がわかりました。いわゆる叙述トリック的と言いますか、上手な文章も相まって、隠し方と見せ方のバランスが絶妙だと思いました。
過去の自分が残っている実家に帰った時の居心地の悪さとか、私には主人公ほどの確執など何もないのに、なんだかとても気持ちがわかる気がします。
絶対飯テロにやられると思ったので、昼間に(なんならインスタントラーメンを食べた後に)読んだのに……!
とんこつ味にトマトとネギと卵、今度作ってみます。
ちなみに「つきん」の表現は、いつか読んだ小説で見た記憶があり、私もたまに使います。「ずきん」よりも軽く、でも細く鋭いイメージです。
素敵な物語をありがとうございました。
作者からの返信
小豆沢さくたさん
お越しくださりありがとうございます。
梶野さんと参加の皆さまの熱意に刺激をいただき、一作書ききることができました。
テーマや構成などいろいろ悩みながら書いたので、小豆沢さんにもお褒めいただき本当に嬉しいです。また主人公にも共感いただきありがとうございます。
まだ改稿ができておらず恐れ入ります。
なんと! ラーメンを召し上がってから読んでくださったんですね。
自分の一番好きな味がとんこつなので作中もとんこつ味にしたのですが、ぜひぜひお好きな味でお試しください。(トマトと卵は個人的にとても好きな組み合わせです)
「つきん」は小豆沢さんも使われるんですね。細くて鋭い、まさにその通りのイメージでした。
こちらこそ感想ありがとうございました。
深夜放毒への応援コメント
梶野さんの自主企画で拝読しました。
あちこちで書いてますが、私はカクヨムの中でもかなり「察しの悪い読者」で、こういう仕掛けのある文章に対しては、とことん反応が悪いです w。加えて、今回はたまたまですが、タグを見たのが読了後でした。
以下、鈍い読み手+タグのヒントなし で、どう読めたか、というサンプルとして受け取っていただきたいのですが。
主人公がそうだとはっきり理解できたのは、「男の子として生まれてきてしまったこと」のフレーズが出てきてやっとでした。もちろん「妹」に傍点があって、自分でつけた名前がどうした、みたいなところで、あれあれ、とは思ったんですけれども、ミステリーでもないので、いちいち読むのを止めてじっくり考えようとは思わず、むしろそのまま先を急ぐ形になって、感動的な場面も「ああそうか」と分かってから二度読みする形になったというのが正直なところ。
付け加えると、最初の方で「もしかするとそういうオチの話?」とは疑ったんです。でもそれらしいところが全然なかったので、普通に不幸な純女さんの話かと……あ、「じゅんめ」さんって今でも通じる語彙なんですかね? まあとにかく、そういう意味ではきれいに騙されました ^^。
文章の心情表現などは、梶野さんはじめ多数コメントが寄せられていますから、そこはパスします。私も同意見です、とだけ。
ただ、この構成については、一言で言うと「隠しすぎ」という気はしますね。もちろん、鈍い読み手としては、ですが。
どんな感度の詠み手にも、クライマックスで等しく感動してほしい、ということでしたら、「妹が作ってくれた」のひとことが来る前に、完全にネタばらししておく構成のほうがよろしいのでは、と思いました。それか、せめて九割の読み手がそれと分かるぐらいの大ヒントを「間違いだらけだよね、私」の前後に置くか、ですね。
ちょっと謎めいた感じも、本作の味の一つだと思うので、最初からばらしておけばいいとまでは言いませんけれど、仮にのっけから主人公の身の上を明示するのなら、それはそれでありだとも思います。そういう書き方であっても、おそらくこの文章の感動は減じることにはならないか、むしろ高まる可能性もあるかと。
以上、くどいようですが、すべて"鈍い読み手"目線のコメントですので、適当に斟酌しながら聞いていただければと。まあそれにしても、涙とラーメンの組み合わせって、ほんとにぴったりハマりますね。なんででしょうね w。
作者からの返信
湾多珠巳さん
読んでくださりありがとうございます。
梶野さんのところでお名前は拝見しておりました。
コメント、たいへん興味深く読ませていただきました。
「察しが悪い」これは自分にも言えるのですが、オチまで読んでも結局よく分からずに解説や他の方のコメントでやっと理解したなんてことはしょっちゅうです。自分で書くのも苦手です。なので、「きれいに隠せている」「それらしいところが全然ない」という感想はとてもとても嬉しいのですが、この作品においてはトリックや謎解きがメインではありませんので、それが原因で感動が減ってしまうのであれば、それはそれで何か違うような気もします。あと環境もあるかもしれませんが、純女という言葉はわりとよく見聞きするように思います。
早い段階で主人公の真相について明かすことにも触れられていますが、実は最初に書きあがったときは、それに近い形でした。父の電話や病院での兄との再会シーンでではっきりと名前を呼ばせていたので。それを今の書き方に変えたのは、意外性をつけることで物語がより楽しくなるのではと思ったからです。今のところ、このパターンでよかったのかなという気はしています。
タグには明記しているので、初めから疑いを持って読まれる方もいらっしゃるかと思いますし、梶野さんのようなスーパーな読み手さんには途中で分かってしまうようですが、そうではない方も当然いらっしゃるわけで(自分もタグは読んだり読まなかったり、そして鈍いです)。何の疑問もないまま読みすすめて突然「妹が何?」「は?名前?」となるのも頷けます。そうやって山場を逃してしまうのは、ご指摘のようにやはり構成に問題があるからだと思います。その辺りまでは行き届いておりませんでした。山場の前の段階で何かしらの大ヒントもしくはネタバレを入れる必要があったのかもしれません。
たいへん貴重なご意見をいただき感謝いたします。
今、企画でいただいた感想を踏まえて少しずつ修正をしています。湾多さんのご意見も参考にさせていただき、読んでくださった多くの方により楽しんでいただけるものを作れたらと思います。
涙とラーメン、ああああ確かに…深夜のラーメンならなおさらそうかもしれませんね。何か感じていただけるものがあったのなら嬉しいです。
改めて、ありがとうございました。
深夜放毒への応援コメント
最後に意外な事実も発覚して、美羽さんがご両親と上手くいっていなかったり、家を飛び出した理由がわかりました。
尊敬する大好きなお兄ちゃんと一緒に食べたトマトと卵のラーメンの味はどれほど美味しかったのか。
SNSのくだりも相まってすごく心が温まります。
素敵なお話にちょうどお腹も空いてきたような(^^ゞ
あと、思ったんですけど、このお話って1話も2話も5,000字ずつなんですね。
もちろん狙っていると思うんですけど、すごいなと思って、そこでも驚いちゃいました。
近況ノートの写真がさらに美味しそうに思えてきますね(*^-^*)
作者からの返信
月本さん
感想ありがとうございます。
意外性に言及していただいたのは初めてで、とても喜んでいます。
特にSNSの場面はいろんな思いをのせました。
心が温かくなっていただけたのなら、嬉しいです。
わ、文字数気付いていただけた。
狙っていたわけではないのですが、10000字以内の自主企画に参加したくて頑張って収めようとしたら偶然こうなりました。
手を加えたいところが少し出てきたので、ぴったりとはいかなくなると思います。レアな瞬間でした。
夜中はお腹すきますよね。
近況ノートも見ていただきありがとうございました。
(料理とか載せたことなかったので少し恥ずかしいです(*ノωノ))
深夜放毒への応援コメント
深夜のラーメンは禁断の美味しさ。それは大切で幸せな記憶。
兄弟の思いやりが温かいお話ですね。
自分の存在を間違いだと考えてしまう美羽さん、頑張りすぎたお兄さん、戸惑いながらも子どもを愛したいご両親。
皆、傷つきながらも生きていく。優しい味のラーメンを食べながら。
でも、今夜のそれは涙で少しだけしょっぱいかもしれません。
作者からの返信
モサクさん
感想ありがとうございます。
温かい話と言っていただけてほっとしています。
そうだといいなあとかいろいろ悩みながら書いたので、主人公兄妹だけでなく両親の気持ちにまで言及いただけたことが本当に嬉しいです。
素敵なコメントに涙が出そうです。逆に本編のほうが拙くて恥ずかしい……
深夜のしょっぱいラーメンが皆に元気をくれているといいなと思います。
深夜放毒への応援コメント
美しい…。そしてその美しい話に紛れてる飯テロでお腹が空いた…。
寄り添ってくれくれる人は本当に重要なんだと改めて感じました。面白かったです!!
作者からの返信
テマキズシさん
トマトと卵、意外と合うのでよかったら…
寄り添ってくれる人がいること、自分も寄り添いたいと思える人がいることは、本当に幸せなことだと思います。
お読みくださりありがとうございました。