物理記号(人?)達のダンジョン攻略

手羽先でばて

第1話 物理記号(人?)が生きている

目が覚めて目覚まし時計を止めたら近くに謎の手紙が落ちていた。

俺は寝ぼけているのかと最初は思った。

そりゃ手紙がある訳ないから。

でも触ることが出来たのだから、本物だと思うしかないだろう。

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物理自体は常に誰しもが触れているものだ。

この世は全て物理で出来ている、説明がつかない物もあるかもしれないが、物理で出来ているのだ。


ここは物理の記号がわんさかさかわんと生きている世界線。

文字通り「生きている」のだ。

中々に面白い世界だ、本当に、面白い。


すまぬ、自己紹介を忘れていた、我の名前はFだ。

略では無い、Fだ。

よく本当の名前はなんですかと聞かれるものでな、困ったものだ。


さて、我は仕事に出るとしようか。

我はこう見えて忙しいんだ。

もしかしたら、また会うかもしれんな。

んじゃ! 仕事行ってくるぁ!

じゃねばい〜

ByF

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いやどゆこと?

物理記号の生きている世界?

訳が分からない、訳が分からない。

あれ、そういえばこの時間なのにお母さんが起こしに来ない。ついに、呆れられたのかな。

なんか考えてたら腹減った。なにか食おう。

そう思い、俺は1階のカップラーメン置き場を目指して旅に出た。

「ここは、どこだ……?」

俺の部屋は2階にある、つまり階段を降りたら1階があるはずなのだ。

だがしかし、階段を降りれば外に出た。

階段を上がれば俺の部屋に入る。

外見は何故か俺の部屋だけが取り残されていた。俺の部屋しかない小さな家になっていた。

いつもなら居る母、登校時間ギリギリまで家でダラける妹が何故か居ない。

俺の部屋だけしか、ない。

ここは、どこなんだ?

ここは、異世界、なのか……?







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