真相の切れ味、読後の後味

これほど味のあるミステリ・ホラーはなかなかない!
読後の印象はまさにその一言でした。

物語の入り口として描かれた「上」は、この話はどこへ向かっていくんだろうと一気に物語へ引き込んでいきます。
そして真相が紐解かれる「下」のストーリー運びは圧巻。
まずミステリとしての、真相の切れ味。
おそらく誰も予想だにしない結末が、3話という掌編で綺麗に落とし込んでいます。
そしてホラーとしての後味。
無邪気な悪意と言いますか……理屈じゃない業の深さを見せつけられたような思いです。

この尺でこの満足感! お得なのでぜひ♪

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命日