書きかけの地図

未知

幼い頃


何十枚という紙という紙に


果てしない地図を描いた


存在しない場所


存在しない道


それでも未知の地図は


私を遥か遠くへ運んでくれた


クレヨンで描かれたそれは


私の夢と希望を乗せ どこまでも どこまでも


私の未来を描いた


いや……私の心を描いた


クレヨンではないけれど


紙という紙ではないけれど


私の心には今も途切れることのない


書きかけの地図が壮大な未来を


描いている――……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

書きかけの地図 @m-amiya

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ