いつも楽しく読んでいます。
前作から、川野君の両親はどうやって二人も子どもを作ったんだ?体外受精かな?と考えていましたが、ここ何話か読んでいると違うようですね。川野君も父親も、一般的な同性愛者とは違って、特定の男性しか愛せないような特異体質のようですし。
まさか、川野君の母親が裕佳子の父親のお面をかぶっていたとか。いやいや、それだと妻としては屈辱でしょうね。
子どものいない夫婦も珍しくはないので、跡継ぎを結婚の条件にしなくても、友だち婚みたいなのでもいいんじゃないかと思いますが。
作者からの返信
変形Pさま
こんにちは。いつもお読みいただき、コメントもお寄せいただき、ありがとうございます。
竹史と真弓は人工授精で子供を作っています。
前作の川野の母ちゃん(真弓)と﨑里ちゃんの会話の回(第77話)で真弓に「たとえ指一本触れられん夫婦でも、子供は作れる」と言わせておりまして、それで人工/体外授精をにおわせたつもりでした。ちょっと曖昧過ぎたかもしれません。
竹史は祐介に完全に拒絶されたことで同性愛を恥じると同時に、それでも祐介のあとつぎにこだわる気持ちをむげにはできないと感じています。それで、息子(川野)には手段はどうであれ、とにかく子供を作れと言っているのですが、手段は指定してません。自分がフツーでないことを極端に気にする川野が子供はフツーに作りたいと切望するがために、川野と﨑里ちゃんは人工/体外授精ではなく「普通のやり方」で子供を作らねばならなくなっているのです。
川野が結婚と子供にこだわるのは、フツーの人たちへの強烈な負い目からです。せめてそれから解放されれば、もう少し楽に生きられるんでしょうけれど、うまくいかないものです。
編集済
こんにちは。
「どこか、ぽかりとあいた時のよどみに落ち込んで、そのまま眠っているようだった。」このあとの表現、好きです。そう、あの二階の窓から、まだ髪の長い高校生の﨑里ちゃんが、じっと、弓引く高校生の幻を見つめているかもしれない。
……その目は、こちらを向く。
───川野は、大人になった川野は、あたしに何をしてくれるの? と。
(これは、崎里ちゃんが現在思っていることではありません。タイムカプセルのように、じゅーねんごの私は、何をしてるかなー。という無責任なふわふわとしたもので、深い思いではありません。
川野が、大人になった私の隣にいるのなら、私を大切にしてくれるの? 私の為に何をしてくれているの? と、高校生の崎里ちゃんが、ふと未来に思いを馳せる───。
それを、まさに今、未来を生きる川野が想像して、過去からの視線がささった、というイメージです。
川野にとって、ぼんやりと、崎里ちゃんは幸せにならなきゃいけないだろう、大事な人だから、という思いがあり、それがこういうイメージとして、よぎっただけです。
高校生の崎里ちゃんから見て、今の自分は、恥じるところはないか、という、微妙な気後れのあらわれでもあります。)
なんか、加須 千花、見えた。
ハクセキレイの声で、現実に引き戻される。
作者からの返信
加須 千花さま
こんにちは。いつもお読みいただき、コメントもお寄せいただき、ありがとうございます。
おお、『ハクセキレイ』が加須さまワールドとしてパワーアップしている!!
「川野が、大人になった私の隣にいるのなら、私を大切にしてくれるの? 私の為に何をしてくれているの? と、高校生の崎里ちゃんが、ふと未来に思いを馳せる───。
それを、まさに今、未来を生きる川野が想像して、過去からの視線がささった、というイメージです」
ふむふむ、川野の心境として、これはしっくりきます。
プール棟の窓にかつての﨑里ちゃんを探そうとした川野は、夢想の﨑里ちゃんのまなざしに、自分に対する強いメッセージが込められているのを感じ取るでしょう。川野はそういうやつです。当時の﨑里ちゃんは、ぶっちゃけ川野は眼中になくて、“袴の彼”しか見ていなかったわけですが、さまざまに負い目を感じている川野は、
「高校生の崎里ちゃんから見て、今の自分は、恥じるところはないか、という、微妙な気後れのあらわれでもあります」
という心境で彼女のまなざしを解釈してしまうでしょう。
あ、こちらでも、ハクセキレイが……。
ありがとうございました!
『跡継ぎができるっちゅうことだけは、何が何でも確定させとかんといけん』
これは同性愛者でなくとも男の人にはある意味キツイ一言かもしれませんよね。
精神的な障壁にプラスして、機能的にもプレッシャーが掛かりますね(^^;;
それだけ強く考えている裏返しなのでしょうね。
何度も言いますが…がんばれ、川野君!!
作者からの返信
北川聖夜さま
こんにちは。いつもコメントをありがとうございます!
「これは同性愛者でなくとも男の人にはある意味キツイ一言かもしれませんよね」
でしょうねえ、これは普通は言えないことばだと思います。ここでは章も推測しているように、竹史自身が同様の苦い体験をしているという前提で言わせてみました。
竹史は祐介が強く望む跡取りのことを考えてあげているというよりも、同性愛者であることに対する負い目から人間関係に消極的になっています。祐介からは、かつて、手ひどく同性愛を拒絶されていますので。
川野への応援ありがとうございます! いじめ過ぎて、そろそろ可哀そうになってきました(苦笑)。
佐藤宇佳子さん、こんばんは。
朝ごはんがですね、とても美味しそうなんですよ(笑)
大葉とベーコンの卵焼き、今度やってみようかなと思います!
一般的に〜とか、常識的に〜とか。色々あるとは思いますが。
またこういった観点(?)での、物事の見方ってのも、学ぶ事が多いですね〜。
それと、川野家の跡取りではなく、崎里家の跡取りを気にしている。
そんな竹史さんの想いが、裕介さんの事を、大事に考えているのかな〜って思いました。
果たして、交差する想いの行方は、どんな風になるんでしょうか?気になりますね!
作者からの返信
もっこすさま
こんにちは。コメントありがとうございます~
朝ごはん、気に入っていただけましたか。大葉、O県では割となんにでも入れてしまうのです。ぜひ楽しんでみてください。
今回は登場人物が癖ありな人たちばかりで、でも、こういう“ちょっと変わった人たち”だってふつうに世の中にいるぞ、という思いから書いています。
竹史は川野家のあとつぎには無頓着です。結果的に自分の子供を作りましたが、もともと自分の血は残せない人間でしたし、また、章は﨑里家に出すつもりですから。真弓には申し訳ないけれど、どうでもいいという感じです。
あと15話ほどで完結となります。もっこすさまにはまた弓道ネタでアドバイスいただくことになると思いますが、今後ともよろしくお願いいたします!
こんにちは。
朝の風景描写がとても美しいですね。
柚子胡椒の存在はこっちに来るまで知らなかったんですが、今は九州以外の人も普通に知ってるんですかね?
そういえば九州に住んで違和感があったのが『からい』という表現です。こっちの人は『しょっぱい』もからいと言いますが、しょっぱいとからいは違う味じゃないかと感じました。例えば「このラーメンからいよ」と言われればHOTの方をイメージしますが、塩気が強いだけで全然辛くない場合、それ違うだろうみたいな…。
作者からの返信
十三岡繁さま
こんにちは。さっそくお読みいただきありがとうございます。コメントも、いつも励みになっております。
朝の風景描写、お褒めいただき光栄です。このあたり、いつもさじ加減に悩んでいます。
柚子胡椒はいまや全国区じゃないですか? チューブタイプのものも普通に売られていますし、店によってはフンドーキンの瓶入りタイプも見かけますよ。
あ、そう言えば明太イワシ、横浜の2つの店舗で見かけました。一つは小田原、もう一つは萩で加工された商品でした。
「しょっぱい」はあまり使わないし、「しおからい」はまず使わなかったです。聞き返されるのが面倒で、最近では使ってますが。
卒業して何年も経ってから眺める。
朝日が差していく学校の光景いいですね。さーっと差す陽とともに思い出も浮かぶ感じ、素敵です。
弓道、いろいろと自分をみつめなおすのに良さそう^ ^
いいように転れ、ふたりともー
作者からの返信
矢口こんたさま
こんにちはっ! コメントをありがとうございます。励みになります。
朝日が差していく学校の光景を気に入っていただき、嬉しいです。弓道は憧れの気持ちからストーリーにねじこんだのですが、自分の人生を見つめ直す静かな決意と弓道の精神性のイメージがうまく呼応しているなら、嬉しいことです( ´∀`)