矢野っちのあたたかな言葉に、私までじんときました。川野くん、想いを受けとめてもらえて、よかったねぇ(´;ω;`)
作者からの返信
プラナリアさま
こんにちは。拙作にお越しいただき、コメントまでいただき、どうもありがとうございます!
思わず口走ってしまった川野ですが、矢野っちから拒絶されることはありませんでした。思いを受け入れてもらえたわけではありませんが、それでも、矢野っちからの「好き」は川野に前を向かせるきっかけになるかもしれません。川野とともに喜んでいただき、ありがとうございます。
いただいたコメントの返信で失礼ですが、『顕微鏡』の完結、おめでとうございます。最近、自分の「黒さ」が気になり、繊細な作品を読むのが戸惑われ、なかなか読みに行けずにおります m(_ _ )m 『顕微鏡』を初めて拝読した時には、脆く危うい感情を周囲の環境ごとそっと救い上げたような雰囲気に衝撃を受けました。あの美しい作品がいよいよ完成したということ、本当に喜ばしいことだと思います。心からお祝い申し上げます。
とうとう告白しましたか。
矢野っち、そうきたか。って感じです。
川野が8年間も思っている相手として矢野っちのことを認識していましたが、その魅力についてはあまりわかりませんでた。でも今回のことで、ああ、これは川野が好きになるわと、納得です。繊細で真面目なイメージでしたが、包容力がありしたたか。
続きが楽しみです。
作者からの返信
森野湧水さま
こんにちは。拙作お読みいただき、コメントもいただき、どうもありがとうございます。
川野がいつまでも忘れられず思い続けていた矢野っち、前作では(しゃべらないし、﨑里ちゃん目線だったので)その内面はあまり語られませんでしたが、大学進学以降は吃音もおちつき口数も増えています。包容力を感じてくださって嬉しいです。
ありがとうございました。励みになります。
や、矢野……おまえ……。
なんでしょう、モヤります。矢野くんの行動が「カミングアウトの強要」かどうかギリギリのところを攻められた感じがして(これはイソヒヨドリでの﨑里ちゃんにも感じていました)、川野目線で読むとめちゃくちゃストレスだけどいまいち責めきれない、嫌なラインを突いてきたなと思いました。
カミングアウトは場合によって人生を左右するものなので、開示・共有の自由はあくまで本人にあります。どんな理由があれ、本人が言いたくないなら言わなくていい。そこを根掘り葉掘り誘導尋問して強制的に吐きださせるのは暴力的ですし、べつにLGBTQでなくともその辺しつこいとセクハラになると思いますが、矢野くんの真意が見えないのでなんとも言えませんでした。いずれにせよ「川野をよく見ていた」にしては無神経で、ゲイだと察したうえでの行動なら極めて悪質だなという印象です。
かさねてモヤるのは、一連の流れがどこか美談っぽくまとめられている点です。
これはフィクションでも現実でも思うことですが、「人の心にズカズカ踏みこむ」という失礼な行為をしておきながら、相手がこと同性愛者やマイノリティになると、なぜ拒絶しなかっただけで「理解ある心の広い人」という文脈になるのでしょう。
なぜ「拒絶されないだけよかったね」とモラルのレベルが低くなり、それ以前のストレスフルなふるまいがチャラにされて、あげく「背中を押してあげた」みたいな優しさにすり替えられてしまうのでしょう。
「ありがとう」と言っておけば「LGBTに理解ある善人」になれるのでしょうか。もちろん肯定的な返事は嬉しいし、完璧な模範解答を求めるつもりもないけれど、「善意でぶん殴られるケース」も本当によくあって、今回の矢野くんも私にはそう見えました。矢野くんって本質的なことを何も理解してないですよね? 一見肯定的な顔をしながら、「じゃあ女性とはダメなんだね(残念)」「じゃあまだ可能性はあるね(よかった!)」等、異性愛規範に乗ること、自分のお気に入りの異性とくっつくことを無邪気に期待しています。その発言は、相手の同性愛性にそっと蓋をするような、「とはいえやっぱり隠しておくべきもの、だよね?」と暗に抑えこむような力を孕んでいるのに。
矢野くんの言動が計算でないならまだ「当事者が敬遠するお花畑タイプ」くらいで留まりますが、意図的にカムさせたうえでの「川野よかったね!」的な空気なら、ちょっと私は「馬鹿にしてんのかな」と思ってしまいます。雑に扱うなら最初から触れないでほしい。他者をチェスの駒みたいに動かそうとしないでほしい。あなたにとってカミングアウトは、自分の目的さえ果たせたら本質に向きあうことなく放り投げて去っていける、その程度のものかもしれないけれど。
現実にもこうして「うまくつついてあげてる」「恋愛相談に乗ってあげてる」という上から目線で人の心を試してくる人はいるので、個人的には読んでいて疲れました。
作者からの返信
小葉さま
こんにちは。丁寧なコメントをありがとうございます。
「雑に扱うなら最初から触れないでほしい。他者をチェスの駒みたいに動かそうとしないでほしい。あなたにとってカミングアウトは、自分の目的さえ果たせたら本質に向きあうことなく放り投げて去っていける、その程度のものかもしれないけれど」
上記、心に留めおくようにいたします。
「じゃあ女性とは、﨑里さんとは駄目なんだね」という文言がたとえこの文脈であろうと同性愛性を否定してしまうことにつながるのなら「じゃあ﨑里さんとは駄目なんだね」ならいかがでしょう。矢野くんが期待するのは「川野が﨑里ちゃんとくっつくこと」であり「川野が女性を受け入れられるようになること」ではないです。
矢野くんについては、「自分のお気に入りの異性とくっつくことを無邪気に期待しています」ではなく「自分のお気に入りの相手とくっつくことを無邪気に期待しています」のつもりです。その押しつけがましさはさておき、矢野くんが川野がゲイだと知ってしまったあとでは、川野が﨑里ちゃんに多少の好意を持っていると知っても『女性』である彼女を勧めることは控えるべきなのでしょうか? 﨑里ちゃんが男性だったら矢野くんの発言に問題はなかったのでしょうか?
もし機会があればご教示いただけると嬉しいです。
こんにちは。
川野くん、告白しましたね!
最初は好きな人から熱心に他の子とくっつくことを勧められたり、うわあ地獄っ、、て心配になりましたが、覚悟を決めて(やけっぽくもありますが)最後は一歩踏み出して、良かったと思います。
もちろん人により事情により何がベストかは異なるんでしょうけど、やっぱり川野くんは、告白しない限りどこへも進めなかったんじゃないかなあと。
その気持ちに応える矢野っちのセリフがいいですね。
作者からの返信
久里 琳さま
こんにちは。いつも拙作をお読みいただき、コメントもありがとうございます。
川野がこれで気持ちの整理がついたかは難しいところですが、停滞した気持ちを動かすには、何か積極的な出来事に後押ししてもらうほうがまだ楽ではないかと思い、このような流れになりました。それでも、苦しいですけど。
矢野っちが川野の気持ちをどれくらい察していたのかを考えると、彼の行動の意味もまた変わってきます。何にせよ、告白して矢野っちから完全に拒絶される事態にならなかったのは、川野にとって大きな転機になったと思います。
応援ありがとうございます。
佐藤様
こんにちは。
まさかの再会と、川野くんのカミングアウト、それを「ありがとう」と受け入れてくれる矢野くん……世界がこうだったらいいなと胸がじんわり温かくなりました。
八年間の片思い、実りはしませんでしたが、これで昇華できるのかな〜と期待を寄せています。
作者からの返信
リオンさま
こんにちは。いつも拙作お読みいただき、ありがとうございます。
矢野くん、かなり器の大きな人間でした。人によっては蛇の生殺し、ともなりかねない展開なのですが、川野は好きな人から振られることより、同性愛者ということで拒絶されることを怖がっていたので、そうならなかったことで安堵したことと思います。吹っ切ることは難しいと思いますが、苦しみの色合いは、確かに変わったんじゃないでしょうか。
蛇足ですが、もしかしてこれまでのコメントで間違って「リオナさま」と書いたことがあったなら、すみません!
佐藤宇佳子さま、こんにちはーっ!
むーっ、矢野っち高校のときは吃音で悩んで友達が出来なかったりしてたけど、器が大きいというか、とーっても純粋な目で見れる素敵なひとですねー。
これは川野くんじゃなくても惚れてまうやろー(笑)
川野くんは裕佳子ちゃんに対する気持ちが徐々にでも良い方向に行ってほしいなぁって思いましたー
作者からの返信
矢口こんたさま
こんにちはっ! コメントありがとうございます!
矢野っちも成長しました。というか、高校一年のときに彼女を作ったことからも推測できるように、彼は実はたんたんと経験値を稼いでいたので、この時点で川野よりずっと成長していたと思います。何にでも興味を持って、先入観にとらわれずに試してみられる矢野っちです。その生来の器はかなーり大きいでしょうね。
「これは川野くんじゃなくても惚れてまうやろー(笑)」
うへへ、ちょっと嬉しいです!
この先、川野の矢野っちへの気持ちが消滅することはないにせよ、新たな何かが生じることはありえます。すでに﨑里ちゃんに何らかの気持ちを抱いていることに気づきましたしね。
今後もどうぞ見守ってやってください~
ありゃ、なんとも蛇の生殺し。なかなかの小悪魔ですねぇ。
矢野君は表面上、高校時代の裕佳子に似たズケズケしさがある感じがしますが、かつての裕佳子が他人への思いが足らなかったが故であったのにに対して、他人をよく見ている上で言葉にしている対比がいいですね。
川野は、矢野君の人の心のパーソナルスペースに入り込み過ぎな所を注意した上で、告白するかは別問題として行動した方がいいのでは、とハラハラしましたが、売り言葉に買い言葉でも、良い方向に向いたらな結果オーライですね。
川野の頑なさからして、告白は難しいでしょうから、無意識的に察知した矢野君があえて煽った可能性まである、かも?
これは、小悪魔認定間違いないでしょう!笑
作者からの返信
カワセミさま
こんにちは。コメントをありがとうございます!
小悪魔認定ありがとうございます~。言い得て妙でございます(笑)。
優柔不断で人にも優しすぎる川野は、矢野くんにせよ、﨑里ちゃんにせよ、このごり押しタイプにきわめて弱いです。押し切られるという意味での弱さと、ずかずか踏み込まれることに対する防御として自分が相手を好きなんだと錯覚してしまう……いやいやこう言っちゃうと身もふたもないですね、本当に好きになっちゃうんですよね。
川野の心理をそこまで解析していなかったのですが、こう考えるとそこはかとなく痛ましいです。
「川野の頑なさからして、告白は難しいでしょうから、無意識的に察知した矢野君があえて煽った可能性まである、かも?」
だって、あれだけ川野のことを観察していた矢野くんです。川野の気持ちに気づいてないはずないです。矢野くんの目的は結婚式の司会を引き受けてもらうことなので、川野の自分への思いを昇華させるか、﨑里ちゃんへ転嫁させるかしなければなりません。上手につついて、ガス抜きしていったとも解釈できますね。
「売り言葉に買い言葉でも、良い方向に向いたらな結果オーライですね」
はい、結果オーライということで! 恋愛なんてそんな面があるものだと思います。
川野君、ついに告白しましたね。
『八年間、拘泥され続けた苦しみから、もう解放されたいとも思っとった』
二話前に「私だったら玉砕しちゃうかも」とコメントさせていただきましたが、私もこのような思考からだったのですかね。
これって自分から逃げているのかなあ〜?
それに対して一方の矢野っち!
ううーん、敵いませんなぁ。
優しさ?友愛?それとも残酷なのか??
矢野君の各々の言動の本当のところがまだわかりませんよー。
作者からの返信
北川聖夜さま
こんにちは! いつもコメントをありがとうございます。
「二話前に「私だったら玉砕しちゃうかも」とコメントさせていただきましたが、私もこのような思考からだったのですかね」
個人的には筋肉痛をつい刺激したくなるあの感じと似てるかなって思ってます(^^;) その先の痛みに気づいていても、今のしんどさに、ついあがいてしまいますよね。
矢野っちは、ご指摘のように、一筋縄では行かない天真爛漫くんです。川野に強い友情を感じつつも、残酷ともいえるところが確かにあります。
次回、川野が矢野っちと自分の違いに思いを巡らせます。併せてお楽しみいただければと思います!
おはようございます。
や───のっち───!!!
ლ(・﹏・ლ)
想像の斜め上いく、矢野っち。
そうか、こう来たか。
気持ち悪い、で、軽蔑されなくて、せめて、良かった。
矢野っち……。こうくるとは思わなかった。
川野は、告白できて、心は随分、重いものがとれた、かな?
作者からの返信
加須 千花さま
こんにちは。いつもコメントをありがとうございます!
矢野っち、こう来ました。別に男に好きって言われても平気で、その後も親友関係を続けていけるタイプでした。川野にとって、それが良いのか悪いのか、何とも言えませんが。
川野、告白できて今までのもやもやが消え、でも新たな虚しさに苛まれ始めたんじゃないかな……って思います。どう転んでも、すっきり救われることのない運命ですね。
おはようござます。
とうとう…と思ったら矢野っちはそう来ましたか^^
でも例えば川野君もある女の子から八年間想っていたと告白されたら、気持ち悪いじゃなくて、嬉しいって思うんじゃないでしょうか。社会的背景の違いというものはあるでしょうけども。
ただ例えば二人の女性から告白されて一方を選んで結婚するとして、ふった方の女性に結婚式の手伝い頼めますかね?ああ、でも三人が昔からの親友だったらあり得るか…ではありという事で^^。
作者からの返信
十三岡繁さま
こんにちは。いつもコメントをいただき、ありがとうございます!
「川野君もある女の子から八年間想っていたと告白されたら、気持ち悪いじゃなくて、嬉しいって思うんじゃないでしょうか」
これはなかなか微妙だと思うのです。川野は優しいので、そんなに思ってもらってありがたいとまず思うでしょう。ただ、心底そう思うか、感謝すべきだと思ってしまうかというと、後者でしょうか。
「ただ例えば二人の女性から告白されて一方を選んで結婚するとして、ふった方の女性に結婚式の手伝い頼めますかね?」
しないでしょうね。できる人はかなり少数派だと思います。
ではなぜ矢野っちが川野に司会を頼んだか、というと、結局矢野っちにとって、川野はその二人目の女性ではなく、ふったという意識がなかったからです。男どうしのパートナーについても、現実にあるものとしてとらえていないところがあります。川野くんはぼくのことを好きでいてくれるよき親友、そんな認識です。
鋭いご指摘をありがとうございました!
佐藤宇佳子 様
言っちゃう……の大丈夫か……、などと心配する気持ちでいっぱいになりました。
息をついた後にこれまでを回想してみると、今にしか出てこれなかったし、先にもない瞬間だったなと思い至っています。夜が明けてから川野は後悔するやもしれませんし、司会は想像だけで辛いですけども。発された思いが何かに形を変えてゆくのを祈るような心地です。
作者からの返信
尚乃さま
こんにちは。コメントをありがとうございます!
そして、すみません、不安に(そしてもしかすると不快にも)させるような展開で……。
尚乃さまのおっしゃるように、川野は精神的にぎりぎりの状態で、そこに矢野くんの訪問という青天の霹靂を受け、もう黙ってはいられなくなったという流れです。川野からの告白を受けた後で、さらに矢野くんが司会を依頼したのは残酷な展開ですが、それは矢野くんの闇のひとつでもあります。今のところは。