親の仇を取りたい最強の殺し屋の私が裏社会のボスになるまで

ダブルぴーす

file0エピローグ

薄暗い部屋に男が一人、高そうな椅子に座り

これまた高そうな机に両肘を着いている。

年齢は、二十代半ばだろうか。

そこに一人女が入って来た。

女が不思議そうに部屋のあたりを見渡すと部屋の様子と対比するような明るい声を出して

「どうも今日は来てくれてありがとう。」

「まずはエピローグから話さなくてはいけないね。」

と言った。

その後何か小さくささやいた。

「君にはそれを受け入れる覚悟はある?」

その言葉を聞いた瞬間、女は息が荒くなった。

その3秒後、女は力強く床に倒れこんだ。



...2010年8月14日11時1分

朱御亮太、朱御紗枝死亡

死因自殺




前日8月13日

『ミーンミンミンミン』夏らしい声が聞こえる昼過ぎ。太陽がアスファルトと私を照りつける。

ちなみに、年頃なのに日焼け止めも付けず、半袖

短パンで自転車を一緒懸命漕いで友達の家から自分の家へ帰っている私の名前は、朱御瑠夏。年齢は14。

一人っ子。超能力が使えること以外と運動神経がとてもいい事以外は普通の中学生。

自己紹介をしていたら、家に着いた。

「ただいまー」

「おかえりなさーい」

声が大きくなりながら、足も大きくなる。

リビングに繋がるドアが開き、40過ぎのおばさんが出て来た。これ私の母、朱御紗枝。

私はもう一度「ただいま」と言った。

するともう一度「おかえり」と返ってきた。

きっとこんな事を世間的に幸せだと言うのだろう。

そう思っていると廊下の奥にある階段の方から

『ドンドン』と騒がしい足音がした。

呆れる暇もなく「瑠夏おーかえりー」と声が近づいて来て私の目の前に来た。「ただいま」と言うと

「本日の主役がいないとパーティー始まらないぞー」

とかニッコニッコで言っている。父、どう思う?

私もう14だし、パーティーと言ってもご飯が少し豪華なだけじゃん...夕ご飯なのに気が早すぎでしょ。

父親の名前は朱御亮太。自営業。

まあでも誕生日が嫌になる様な歳じゃないし、祝われるのは別に嫌じゃないけど。

そう思いながら、両親の間を通って、私は階段へ

向かった。

「瑠夏ー夕ご飯出来たら呼ぶわねー」

「はーい」

そう言って私は階段を上った。

自分の部屋でゲームをしていると下から

「ご飯できたわよー」と声がした。結構な時間が経っていたようだ。

めいいっぱい誕生日を祝われてとても嬉しかった。自分が幸せであると改めて思った。翌日何が起こるなんて知りもせずに。

翌日、二人は死んだ。殺された。警察は自殺だと

言ったが二人は自殺なんかしない。そう思った。

二人が死んだ後、私は叔父の

朱御寛太に引き取られた。

私は一人で生きたかった。寛太さんは、良い人だけど、殺し屋のオーナーだったし、キャバクラとかホストとかお店たくさん持っていたから。

とにかくお金が欲しかった。お父さんの遺産は、

ほとんど残っていなかったし、だから殺し屋に

私はなった。いやなったと言うより、

なってしまった。のかな?



6年後 朱御瑠夏 20歳 職業殺し屋兼キャバ嬢 超能力者

この話はそんな私が裏社会のボスとか、伝説とか

言われるまでのし上がる話。











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