第37話 ◯◯◯◯◯◯◯◯◯コード
神算によって捕らえられた。
神を完全に封じるのも時間の問題だろうか?
「面白い。少しは本気を出してやろう。7割ほどな。」
パチンと指を鳴らすと残り時間が何故か2分に切り替わる。
「こ、これはもう、勝負が決まってしまったか!!?」
実況の声に斎賀高校が違和感を感じる。
「な、なんだ!!? どういうことだ!!?」
周囲の変化に気がついて、あたりを見回せば、残り時間が2分になっていた。
「ふっはっはっはっはっはっはっはっは!! 得点差も見てみたらどうだ?」
神が言うように得点差を確認したら、200点差になっていた。
「ば、馬鹿な!!?」
周囲の人間は時間の経過が通常だったかのようである。
神崎が毛利に問う。
「お、おい!! 時間が飛んだと錯覚してるのは俺だけなのか!!?」
毛利はそれを聞いて、こう答えてくる。
「ど、どういうことですか!!?」
それを聞いて神崎は愕然とする。
「ひ、卑怯だぞ!!?」
神崎が神に言えば、神は笑っていう。
「卑怯? 我は絶対故に、そう感じても仕方ない。さて、もう一度力を見せてやろうか………」
再び、指を鳴らそうとする。
斎賀高校もこれで終わり、神はいつでも斎賀高校を排除できるということ、そして、それも終わりを迎える。
「まずい!!?」
神崎が止めようとする。
しかし、神がそれを許すはずもない。
「あっけなかったな!! 斎賀高校!!」
気がつけば、手の平に文字が浮かび上がっている。
『俺達は200点差で負ける』
『神に文字を見せるな!!』
『ヤツは時間を飛ばす』
『警告、これ以上、進むな!!』
恐らく、これは、未来の誰かが俺に残したメッセージ、では、なぜ、俺に残すのか、なぜ、毛利でないのか………
神崎は進まなければならない。
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