空想を創作する
バルバルさん
創作は、意味を作り、価値を落とす
空想に貴賤は無い。
創作に触れているといつもそう思う。
空想、想像、妄想。
全て頭の中で回している時には貴賤は無い。
等しく素晴らしい物であり、等しく無意味でもある。
それの素晴らしさを落とすには、それを形にすればいい。
それに意味を持たせたいなら、それを形にすればいい。
空想に意味を持たせ、かつ絶対の素晴らしい物ではないものにする行為が、創作だと思う。
だからこそ、創作をしていると楽しさと辛さという、反する2つの感情を抱くのだ。
例えば今、僕は「ハルカ料理帖」という作品の構想を練っている。
これは今空想の段階で、僕の中では素晴らしい作品だし、空想しているだけなのでこの作品には意味が発生しない。
これを書き始めるとする。
きっと僕の中では、「僕の拙作の一つ」にまでこの作品の評価は落ちる。
でも、誰かに読まれるという意味を持つ。
創作は、空想に意味を持たせる行為だ。
創作は、空想を素晴らしい物から落とす行為だ。
意味ができるから楽しい。けれど最高ではなくなるから辛い。
そんな思いを抱きながら、今日も空想を形にする。
また明日も空想し、いつかまた、創作する。
その、繰り返し。
空想を創作する バルバルさん @balbalsan
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