2 すらむがい
すらむがいって何だろう。知ってるかい?マジカル女。
しらないわ。でも、なんだかステキじゃない気がするの。
キグウだね。僕もそう思っていたところさ。……あ、あれはなんだろう?
町、かしら。でも、カベの外に人がたくさんいるわ。
ほんとだね。ちょっと見に行ってみようか。
そうね。何か困っていそうだもの。
もしそうなら僕たちの出番だね。急ごう!
ええ!!
これは……ヒドい。
なんてこと。ここにいる人達はみんなこんなところで暮らしているのかしら……。
少し話を聞いてみよう。もし、そこのお爺さん。
「ん?おやおや、お前さん方、ここいらじゃあ珍しい格好をしておるのぉ」
ここに住んでいるのかい?不便じゃ無いのかい?
「もちろん不便だとも。じゃが、中には入れん。儂らには身分証もお金も無いからのう」
その2つがあればいいのかい?
「ん?まぁ、そうじゃな」
マジカル女!出番だよ!
ええ!まっかせなさい!!
「んん?おヌシら何を」
これとこれとこれとこれ!もらうわよ!
「だっ だめじゃ!それは」
グツグツ煮込んで出来上がり!!
ミブンショウとおカネよ!!
「……ほぁ?」
これで町に入れるよお爺さん! 良かったね!
「いやいや、駄目じゃよ。いずれにしても、儂のような浮浪者は町には入れてはもらえんわい」
どうして?
おカネもミブンショウもあるのに?
「ええい、駄目なものは駄目なんじゃ。全く最近の若いもんは……ぶつぶつ」
なんでダメだったんだろう?わかるかい?マジカル女。
わからないわ。コピペ男。
うーん。とりあえず、他の人にも話を聞いてみようか。マジカル女。
そうね。コピペ男。
「なんかちょーだい」
なんかってなんだい?欲しいものは何でもあげるよ?言ってみてね。
「ほんと!?じゃーねー……たっくさんご飯食べたい!!」
ご飯だって!!マジカル女!僕もお腹が減ってきたところだったんだ!僕はハンバーガーが食べたいな!!君は?
「えっと、えっとね……それがいい!」
それって、ハンバーガーのことかい?
「そう!それ!!」
あらあら、コピペ男に合わせてくれなくたっていいのよ?ぼうや。
「え??で、でも、美味しいもの分かんない!」
なんてこと!?こんな小さな子が美味しいものを知らないなんて?!
これは良くないな……本当に良くない。君もそう思うだろう?マジカル女。
そうね。由々しきジタイだわコピペ男。モタモタしていられない。すぐに作らなきゃ!!
これとこれとこれ!もらうわね!!
「うん!!」
グツグツ煮込んで出来上がり!!
お待たせハンバーガー!!さぁコピペ男!出番よ!!
よしきた!!コピペの時間だよ!!
ほらほらほらぁ!!どんどんハンバーガーが増えていくよっ!!
「わあああぁぁぁ!!すごいすごい!!いっぱいだぁ!!ねぇ、いい!?食べてもいいの!?」
いいわよ!好きなだけ食べなさい!!
あたしの奢りよっ!!
「わーい!!ありがとうお姉ちゃん!!」
ふふん、もっと褒めてもいいのよ!?
あの、増やしたのは僕なんだけど。ま、いっか。
やっぱり喜んでもらえるのは気持ちがいいね!
でも、ここにはまだまだ困っている人がいそうだよ?
そうね。困っている人達はほっとけないわ。
あたしたちで助けないとね!!
コピペ男とマジカル女の旅はまだまだ続く!!
次回、続・すらむがい。
乞うご期待!!
コピペ男とマジカル女 緑茶飲みてぇ @Okaki_No-005
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