ドライブスルーに入ろうかと悩んでグルグルグルグル回り続けてしまう話

ひびきテクノロジー

◆001-マックのドライブスルーでグルグル回る話🍔

私はマクドナルドが好きだ。🌿


マクドナルドは私にとって安心できる場所だ。マクドナルドはどこに行っても同じ味だ。マクドナルドはどこに行っても同じサービスだ。マクドナルドはどこに行っても同じ笑顔だ。私はマクドナルドに行くと、自分がどこにいても大丈夫だと感じる。


私は今日もマクドナルドに行きたい。でも、店内に入れない。車で来たからだ。車で来たから、店内に入ると駐車場代を払わなければならない。(この店は駐車場代がかかる…)私は駐車場代を払いたくない。何故なら駐車場代を払うと、自分が無駄遣いをしていると感じる。無駄遣いをしたくない。


だから、私はドライブスルーに入りたい。でも、ドライブスルーに入れない。ドライブスルーに入って、他の車に追い越されたり、割り込まれたりするのが嫌だ。私は他の車に追い越されたり、割り込まれたりすると、自分が劣っていると感じるし、劣っていると感じたくない。


だから、私はマクドナルドの周りをひたすらぐるぐる回ってしまう。マクドナルドの周りをひたすらぐるぐる回っていると、自分が何かを待っているように見えてきた。何かを待っているように見えてくると、自分が希望を持っているように感じてきた。希望を持っているように感じた。


でも、よく考えると私は何も待っていない。まだ何も注文していない。私はただ、マクドナルドが好きなだけだ。マクドナルドが好きなだけなのに、なぜこんなに苦しむのだろうか。なぜこんなに迷うのだろうか。なぜこんなに空回りするのだろうか。 私は自分の心の声に耳を傾けてみた。すると、心の声はこう言った。


「君は本当にマクドナルドが好きなのか?🧐それとも、君は本当はマクドナルドが嫌いなのか?🧐君は本当に安心できる場所を求めているのか?🧐それとも、君は本当は安心できない場所から逃げているのか?🧐君は本当に自分を大切にしているのか?🧐それとも、君は本当は自分を否定しているのか?🧐」


私は心の声に答えられなかった。代わりに、口から出てきた言葉はこうだった。


「私はマクドナルドが好きだ。私はマクドナルドが好きだぁー!私はマクドナルドが好きだぁーーーーー‼️‼️」


私はマクドナルドが好きだと言い続けながら、マクドナルドの周りを更にひたすらぐるぐる回ってしまった。マクドナルドの周りを更にひたすらぐるぐる回っても、マクドナルドには入れなかった。マクドナルドに入れなかったから、当然マクドナルドを注文出来なかった。マクドナルドが食べたいだけなのに。


このように、私はマクドナルドを食べられなかったから、マクドナルドが好きだと言えなくなった。マクドナルドが好きならばマクドナルドを食べられるはずなのだ。しかし現実に私はマクドナルドを未だ食べられていないので、マクドナルドが好きだと言えなくなったし、自分が何を求めているのかすらわからなくなった。自分が何を求めているのかすらわからなくなったから、自分が何を思ってここへ来たのかすらわからなくなった。自分がここに居る理由がわからなくなったから、自分が誰なのかわからなくなった。


私は自分が誰なのかわからなくなったから、車を止めてしまった。車を止めてしまったら、他の車に追突されてしまった。追突された車からドライバーが怒って出てきて警察を呼ばれてしまった。私は駐車場に移動させられて呼ばれてやってきた警察に事情を聞かれてしまった。 事情を聞かれてしまったので、私は正直に答えた。


「私はマクドナルドが好きだ🫡」


警察官は困った顔で答えた。


「いや、今はそういう話じゃないんです👀」

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