第170話

「あぁその通りだよ。本当なら話なんてしたくないんだけど、話をしないとそれこそ変なことになると思うんだよね…だってあいつのことだから何をするかわからないんだよ…」


「まぁまぁそれ以上言わないであげなよ。君がそう思うのもわかるけど、必要最低限の会話をすればいいじゃないか。一時間とか話すわけじゃないんだろう?だったら、無難な会話を続けていけば良いんじゃないか?変に話題を提供しないで、相手からの話をひたすら聞いていればいいと思うよ。」


「というと?」


「簡単に言えば、相手にひたすら話をさせ続けるってことさ。そうすれば相手も満足すると思うんだよね。30分くらいであれば、その方法がしっかり通じるはずだからできたら使ってみて。俺も妹の話を一時間聞き続けてあげたことあるからさ…そのときは妹満足してくれたから、その方法で行けるはずさ!!」


「なるほど…確かにこっちからわざわざ話題を提供する必要はないし、相手の話を聞いていれば相手だって自分の話を聞いてくれていると感じるよな…でもその場合、相手の方をできる限り見ていたほうが良いんじゃないか?」


「たしかにそうだね…相手の目を見て数回相槌を打ってあげれば、彼女は話を聞いてくれてると思うはずさ。まぁ彼女自身にその自覚がなければ別だけど…」


「?」


「え〜っとね…彼女が自分の話を聞いてくれてるって思わなければひたすら相槌を打ち続けないといけなくなるってことだよ。この場合は『時間だから』とかのそれらしい理由で切り上げたほうが良いよ。でも切り上げるタイミングには気をつける必要があるよ。下手なタイミングで切り上げたら、彼女は満足しないだろうから約束を守らなくても良いんじゃないか…?なんて思うかもしれない。」


「それは困るな…よし、とりあえずは聞き手にひたすら回り続けることにするよ。聞き手に回っていれば相手だって満足しやすいだろうからね。」


そうして放課後…俺は霧雨と話をすることにした。霧雨は俺と話をするのが楽しみだと言うような仕草をしていて、俺は若干引いていた。




「…」


俺は黙って彼女が話し出すのを待った。刻々と時間が過ぎていくもののできる限り満足させた状態で切り上げたほうが良いのは事実だ…できる限り笑顔で対応したほうが良いだろう…


「大丈夫?なんだか顔色が悪いけど…」


「大丈夫だ。別に気にしなくて良い…」


「でも心配だよ…」


「別にいいから…それよりも今日逃したら、今度話すことができるのは再来週…いや来月になるよ?」


「あっそうだった!!冴橋君はさ…」


そこからはひたすら話を聞くだけだったので疲れが溜まってしょうがなかった…というか話を聞くのってこんなに疲れるんだ…


いやそれよりも、もう切り上げたほうが良いか…






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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…


新作もよろしくお願いします!!

https://kakuyomu.jp/works/16817330667341987288/episodes/16817330667349813174

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