第169話
こうやって学校で過ごすのは意外と楽しいものだな…最近はあいつも話しかけてこなくなったから、俺にも心の余裕ができたのかもしれない。いや実際できたと思う…心に余裕ができなければこんな風にだらけることもできないのだから…
そして最近は鏡夜と話すことも多くなり、色々な場面で一緒に居ることが多くなった気がする。他にも色々な人と話すようにはなったものの、そろそろまた話をしなくちゃいけない日が近づいてきていた…
話したくもないけど、約束してしまっている以上約束を無下にする訳にはいかない…というか俺が持ちかけた話なのに俺からその約束を破ったら、あいつが何を言ってくるかわからない…約束を破ったからどうたらこうたら言われたくはないから、さっさと話をつけてくることにしよう…
「はぁ…気が重いな…誰かアイツのことを構ってやってくれないかな…そうなれば俺に話しかけたりしてこなくなると思うんだけど…」
あいつが俺に話しかけてこなくなったと言えど、完全に話しかけてこなくなったというわけではない。何度もこちらに向かって話しかけてこようとしていたが、気合で抑えているような感じだった。
俺に話しかけることを抑えていることはわかるので、何も言うことはないのだが…ずっと視線を向けられるのはそれはそれで困る。というか視線を向けられるのは意外と気になるから困るんだよね…
「視線って意外と感じるんだよね。だから、そのことを話すとするか…」
俺は彼女が変に話しかけてこないことに安心しつつも、彼女がずっとこちらに視線を向けてきたことに謎の不安をいだいていた。
どうして俺に視線を向け続けてくるのか…それが今までと同じような理由だったら特に問題はないのだけど、もしかしたら同じような理由ではないのかもしれない。
「…まぁ気にする必要はないか。とりあえず今日はゆっくり過ごすとするか…」
学校にいるとはいえ、気を張り続ける必要はない…周囲の学生からずっと視線を向けられるのは不快に感じるが、しょうがないと諦めるしか無いだろう…とりあえずあいつとの約束を守らないといけないし、時間を作らないといけないな…
「はぁ…面倒くさいな。でも約束を守らないとあいつ何するかわからないし…」
なんども言うが、約束は守るつもりだ…あいつが何をするかわからないというのもあるし、他にも色々と懸念しているところがあるのだ…
「本当は話なんてしたくないんだけどね…」
俺がそうつぶやき、溜息をついていると鏡夜が話しかけてきた。
「そんなにため息を付いて…あの人と話をするのが嫌なんだね。」
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作品紹介
冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…
https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300
時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
新作もよろしくお願いします!!
https://kakuyomu.jp/works/16817330667341987288/episodes/16817330667349813174
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