第158話 笑顔の生徒会長
俺は生徒会長が居るであろう、生徒会室に向かった。そして生徒会室をノックした上で入ると予想通り、生徒会長がそこに居た。
「生徒会長…一つ言ってもいいですか?」
「ん?どうかしたの?それとも…お願いしたことでなにか問題でもあった?」
「色々なものを整理していたのですが…資料室でこんな物を見つけまして。資料室の管理をもう少し手厚くしたほうが良いのではないですか?どうしてカビが発生しているのか…私には分かりません。何年放置したらそうなるんでしょうか?」
「うっ…これどこで見つけてきたの?どうしてカビなんて生えてるのか…さっぱりわからないんだけど。」
「今言ったじゃないですか。資料室ですって…生徒会の横にある資料室ですよ。」
俺がそう言うと生徒会長はバツの悪いような顔をしながら、納得したようだった。
「あ〜あそこか。言われてみるとそうなっても仕方ない環境だったかもね…教えてくれてありがとう。」
「いえいえ…それよりも、早めに対策をしたほうが良いと思います。あの場所はあんまり風通しが良くないというのは分かるのですが、工夫すればある程度は大丈夫なはずです。」
「そっか〜とりあえずこれは私達の資料管理が問題だったね。他の人達とも相談してすぐに対策するよ。」
あの資料室に入っている人は少ないだろうし…この問題に気づけなかったのもしょうがないだろう。
「先輩ってそもそも資料室入ったっことあるんですか?あんまりそういう所に入っているのを見たことはないんですが…」
少なくとも俺がこうやって手伝っている間に資料室に入っている生徒会の人達を見たことがない。あの場所に人が入っていないようなら、時間を決めるなりして上手いこと調整をしたほうが良いんじゃないかな?
「え〜っとね…金子くんは入っているのを見たことあるかな。金子くんっていうのは、うちの副会長ね。けっこう真面目でいいやつなんだよ?」
「あはは…そうなんですね。でしたらその方に一つ頼んでもらえませんか?」
その金子っていう先輩が、上手いこと窓を開けてくれたりすれば…こんな風に資料を無駄にしてしまうことはないだろう。
「もちろん良いけど…何を頼むの?」
「資料室に入るようだったら、資料室の窓を開けるなりして換気をしてくれって伝えてください。それと生徒会室の隣ですので、交代交代ででも良いので換気をしたほうが良いと思います。換気をしてしまえば資料がこんな風になることはありませんから。」
「それもそうね。伝えておくわ。それとやること終わったようだったら、帰ってもらっても大丈夫よ。あの〜資料室の片付けって…」
「資料室は片付けました。資料の山を全部片付けるのにホコリが多すぎて邪魔でしたから…」
俺がそう言うと、先輩は笑顔になって俺の手を握ってきた。
「本当にありがとう…あんまり使ってない部屋だったし、そこまで記憶にない部屋だけどキレイにしてくれたことに本当に感謝してる!!それに毎回手伝ってくれてありがとう!!」
「別に構いませんけど…流石に断ることもあるってことだけは覚えておいてくださいよ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日も見てくれてありがとうございます!!
皆さんからのコメント随時お待ちしております!!なるべくコメントを返そうと思っていますので、感想なんかを書いていただけると幸いです!!
小説のフォローや☆での評価をしていただけると嬉しいです!!よろしくお願いします!!
作品紹介
冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…
https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300
時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
新作もよろしくお願いします!!
裏切られ絶望した少年の復讐譚
https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます