第16話 計画通り…
俺は、最近彩と一緒に学校で過ごすことが増えていた。放課後に一緒に遊びに行くことだって増えたし、何よりも彩が楽しそうな表情をしていることが俺にとって嬉しかった…いずれこの表情を絶望に染めてやるからな?俺の事をさんざん騙しといて、自分が付き合っていた男がいなくなれば、他の男に手を出すなんてこんなやつのことを何で皆は好きになるのか甚だ疑問だな…
外見は凄いと思う…モデルと言われても正直わからないくらいには、顔も整っているし歩き方も何処か品があるような気もする…
確かついこの前モデルにスカウトされたって言ってたっけ?それで楽しいって言ってたけど…俺の事を騙しといて楽しめると思わないでくれよ?その事務所のことも彼女は簡単に話してくれたし、彼女が人を見下すような発言をしたのを録音できればそれだけで彼女の今の生活は崩れるだろう…
嘘告をしといて許されると思ったのかな?これをネットにばらまいて、もし炎上したらどうなるんだろうな〜学校側としては何かしらの処分をくださないといけないだろうし、お得意の再発防止に努めますみたいなのが飛び出るかもな〜
そして俺は今、彼女と放課後一緒にカフェに寄っていた。今日はたまたま学校が四時間授業で終わったため、早く帰ることができるはずだった…しかし彩がクラスの中でカフェに誘ってきたせいで、断りづらい状況になってしまったために承諾してしまった…流石にあの状況で断る理由は殆どないし、なんならあの場で断りでもしたら後で男子が俺の事を縛り上げたりしてたかも知れないな…『彩を泣かせるな!!』みたいな感じで…
そして今回寄ったカフェは静かで、清掃が行き届いていてとても居心地が良かった…それにメニューにあった飲み物や料理も美味しかった…
「ふぅ…彩はどうして急にカフェに行こうなんて言ったの?別にカフェに行きたくないってわけじゃないんだけど、理由くらいは聞いてもいいかな〜って…」
「一緒にカフェに行くのに理由が必要なの?理由なんて必要ないでしょ?私が一緒にカフェに行きたかったからよ…」
「はぁ…」
「私のこと今、心のなかで馬鹿にしたでしょ!!酷い!!」
「するわけ無いだろ?カフェの中で大声出さないで?他のお客さんに迷惑がかかっちゃうから…」
「あう…それもそうだったわね…」
彩は顔を赤面させてこちらを上目遣いで見てくる…あの会話を知る以前の俺や、クラスの男子が見たら惚れてしまうような表情だったが、今の俺には響かない…
この他人に見せる表情がすべて偽りだということを知っているから、彼女がどんな表情をしてきたとしても俺の心が動くことはないだろう…
それに彼女は俺の事を騙してきた人間なんだ…あの女の笑顔を見ていると狂気的な笑みにしか見えないから正直こっちを向くのはやめて欲しい…
「ねぇ…私のはなし聞いてた?」
「すまん…ちょっと考え事をしてた」
「私の話をしっかり聞いてよね!!それで何を考えてたの?私の事?」
「俺が考えてることを君に言う必要はないだろ?それにこれは重要なことなんだ…俺たちの今後にも関わってくる事だから、慎重に考えてるんだ。」
「そうなんだ〜」
彼女はそういってまた飲み物を頼んでいた。こんな日がずっと続くわけがないんだよね…お前の表情が絶望に染まって助けを求めてきてくれるのをずっと待ってるからな?
今日も見てくれてありがとうございます!!
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現代に落とされた神は、「はいしん」をして再誕する!!
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カクヨム甲子園用の作品です!!ぜひ読んでいってください!!
細かい情報は将来的には開放する予定なので安心してください!!
深夜にも関わらず見に来てくださりありがとうございます。本来ならもっと文章を書きたいのですが、最近は何かと忙しいもので…すみません。
テストやらなんやらで時間を食ってますが、なんとかこっちも投稿できてます!!
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本当にいつもありがとうございます!!
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