第13話 霧雨彩視点(第三者視点)

最初にあった時の印象は、し使えるだけ使った後は捨てても恨まれないような優しい性格だなという感じだ。


髪は長めなせいか余計に頼りなく、他の皆からも暗いと言われている…そして彼とはあまり関わらない状態が続いていたがある日、友達とゲームをしていた時に罰ゲームをかけてすることになった。


罰ゲームの内容は、冴橋君へのだった。一緒に居た数人の内、私ともう一人だけが罰ゲームの内容を変更しようと頼んだが、受け入れてもらうことは出来なかった…


嘘告をするのは気が引けると思っていたが、私が罰ゲームに選ばれなければ良いだけだと思えば気が楽だった。そして、私は見事にゲームに負けて冴橋君に嘘告をすることになってしまった…


「なんで私があんな陰キャに告らないといけないのよ!!」


「彩〜あんな奴は少し胸元を見せつけながら、『私、貴方のことが入学してからずっと好きだったの!!』みたいな感じで行けば一発で堕ちるんじゃない?ただでさえ、あいつはいつもあんたのことを見てたんだろうし、一瞬でも夢を見させてあげなよ〜」


「うん…」


今頃は手紙を呼んでくれているだろうか?本当に来てくれるのかはわからないけど、できればきてほしくなかった…だってすでに彼氏が居るのに裏切り行為になる気がしたからだ…


相手は、古河先輩でいろいろな経験をしているかっこいい人だった。入学初日から何かと縁があって、最近になってようやく付き合うことが出来たのだ。だから今回の罰ゲームには反対していたのに…


それを知っていたのかは知らないけど、アイツのことを弄ぶのはそれはそれで楽しそうだし良いか!!


さていっちょ演技してきますか!!でも、私がこんなことをする羽目になるとは思わなかったな…




結果から言うと、冴橋は屋上に来ていた。そして、私の渾身の演技によって気づかれること無く告白は終わった。


他の子達と話し合って事前に決めていたことだが、最低2週間ほどはなるべく一緒に過ごして『自分だけの女だ〜』みたいに思わせる。これがステップ1で次に相手と徹底的に距離を置く。ただ、ずっと構ってくるようだったら多少は構ってあげることが大事らしい…これでステップ2になる。そして最期にこっちのことを好きにさせたタイミングで嘘告だということをバラして、精神をぶっ壊すというものらしい…


でもそんなに簡単に人間の精神は壊れるのだろうか?まぁそこは置いといて、ステップを順調に進めて、沢山の時間を使った…


しかし途中で問題が発生した。なんと冴橋のことを古河先輩を含めた数人が襲ってしまったのだ。そのせいで教師陣は混乱しながらも警察を呼んだり色々と対応をしていた。私も一応心配しているという体で一応は保健室の方に行ってみたがすでに彼は居なかった…


古河先輩が捕まってしまったことで私はイライラしていた。元々彼は人気があったものの、今回の1件で絶対に元のような生活をすることは出来ないだろう…だから私は考えることにした。


冴橋を自分の駒にすれば良いんじゃないか?と…上手いこと心の傷を埋めてあげれば彼は私に依存してくれるだろうし、そうすれば私にとっても彼にとっても幸せだからいわゆるwin-winになれるってことだよね?


もっとこう色々と努力をして変わる努力をしないといけないと思うんだよね…冴橋君は体型は普通だし、体重もおそらく問題はない…それに慎重だって平均よりは高い…


普通だったら彼女の1人や二人いてもおかしくないようなスペックだが、致命的に悪い箇所が一つある…それは、顔を隠すほどの量の髪があるのだ。



「ていうかどうしてアイツのことを考えちゃってるんだろう…いづれ私の駒になれるんだから、光栄に思ってもらわないとね!!」



最近は生徒会長によく会う気がするから注意して行動しないと、私がしようとしていることがバレちゃうかも知れない…


彼女だって内心では他の生徒を全員自分の支配下にでも置きたいとか思ってるんじゃないかな?生徒会長ってもとよりそういう役職な気がする…



それよりも冴橋は大丈夫なのかな?一応、明日にでも久しぶりに話してみようかな?












今日も見てくれてありがとうございます!!


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細かい情報は将来的には開放する予定なので安心してください!!


皆様ここまで読んでくださりありがとうございました!!他の作品も是非見て行ってくださいね〜

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