永遠の

誰も知らないそのうたを

ぽつりぽつりと口ずさみ

となりにあった一片の

汚れた羽を握りしめ


風吹き荒れる海岸で

あらゆるものを亡くしつつ

海の向こうの色を見る

海の向こうの色を見る


終わりの音が微かに鳴って

鳴って 鳴って

鳴っていた

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海の向こうの色を見る 識織しの木 @cala

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