単なる同棲ではなく、『幼馴染が猫になってしまう』という、ちょっとしたファンタジー要素のあるラブコメ作品です。
『幼馴染+猫』というダブルパンチ(猫パンチ?)に、微笑ましさ、アットホームな感じ、そしていずれは幼馴染の猫化現象が終わってしまうという一抹の寂しさを感じます。オチもいいです(笑)
キャラクター同士の会話劇もテンポがよく、かつきちんとコメディ精神あふれる形をとっており、『誰が、誰を、どのように思っているのか?』が非常に分かりやすく、ダレることなく拝読することができました。
せっかくの『同棲』を扱っていますから、もう少し日常的なことを詳細に描写してみるといいかも? と思います。『幼馴染が猫になってしまった!』という衝撃、それに伴う面白さを演出するにあたり、場面の緻密な描写があるとより良いのでは、と。
それを引いても、大変楽しめる作品でした。長すぎるわけでもないので、読者の皆様も気軽に手に取っていただけるとよいかと存じます(^^)/