第16話への応援コメント
第十三話では与太話みたいなコメントにしっかり応えていただき、ありがたいやら申し訳ないやらでした。
前のお返事の返事ですけれども、日本の空の管制権が事実上アメリカのものになっている、という話は、飛行機関係の人なら割合あけすけに言い放ってます。さすがに現役パイロットの方などは控えめではあるにしても。
エンタメ小説の編集担当が、平素どの程度忖度しているのかは存じませんが、何がなんでもここは抑えてくれと面と向かって言われないうちは、思いの丈を言葉にしてよろしいのではないかと思いました w。少なくとも投稿小説の形で発表しているうちは、いちいち突っ込んでなんかこないと思います。……こないですよね?
ところで前の方に一箇所だけ脱字が。
>多くの生徒は、下鉄に乗るのは初めてだった。
「地下鉄に」ですね。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
立川空域の件は、東京オリンピックに合わせて羽田便を増発させるために多少後退してもらう等々のニュースで、よく目にするようになりました。が、政府は抜本的な対策は考えてなく、喉元過ぎれば……忘れ去られていくと思います。
そうしないためには、継続的なアピールが、それもアメリカにではなく、政府に対する。
最近どこかで読んだ記事では、その件をごり押しすると鳩山前総理のようになるだろう、といったものがありました。
日本上空を横断できるのは米軍にとっては既得権、半島有事には必要なものらしい。
出版社の編集者……、私、これでも書籍を2冊ほど出しておりまして、その際、日本の金融政策のことなどをさり気なく批判的に盛り込んだのですが、編集担当にバッサリカットされました。まぁ確かに文脈上必要不可欠なものではなかったのですが、コラム程度には主張したいことでもあるので、バッサリ切られるのは心的なダメージが大きいのです。
そこで事前に忖度しておく。(笑)
というわけです。笑ってやってください。
今後もご贔屓に、よろしくお願いします。
第13話への応援コメント
事情をよく知らない高校生の会話だということで読み流せることではありますが、伊丹市は一応兵庫県なので、大阪空港の大阪側の窓口としては、普通は豊中市の名前が出てくるのではないかと思いました。ただそうすると「じゃなんで伊丹空港って言うの?」と、余計な会話が続いてしまうのですが 笑。
あと、これは余談に近い話ながら、東京の空港を全部挙げるなら(伊豆の諸空港は置いて)立川飛行場も入れれば大阪に勝てます。計四つ。とはいえ横田は事実上不可侵領域だし、調布に至っては、空から見ると「どこに飛行場があるの!?」って言いたくなるほど、存在感ないんですけどね。私は結局見つけられなくて、立川に降りたりやけっぱちで入間に行ったりしたことが何回か。あ、全部フライトシミュレーターでの話です w。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
やはり、空港で引っかかりましたか。おっしゃる通り、高校生の雑談なのでアバウトにしたのですが、地元の人にすれば気にかかるところなのでしょうね。
で、町田にピシャリと指摘させました。まぁ、賢いという前提なので、アリかな、と思います。
メインのテーマとは全く関係ないので、もともと、空港のくだりを削除することも考えていたのですが、東京の空がアメリカに牛耳られているというところの入り口は作っておきたかったのです。管制の問題まで踏み込むと、おそらく編集者の方は嫌がるのですが、空港の数ならアリかなと思っています。
今後も、よろしくお願いします。
第5話への応援コメント
いつもながらの筆力に感嘆です。
いつかまた時代ものにも挑戦してくださいね。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
時代物というかどうか、スサノオとその子孫が大和朝廷を作るに至る物語を書いています。(スサノオ立志伝の続編)
ツクヨミの話をどこまで詳細に描くか通うところがあって、筆が止まっているのですが、いずれ公開するつもりです。
もうひとつ、奈良から平安時代に至る鬼婆伝説の延長線上のホラーを書いています。昔のことは全体の5分の1程度です。そちらは年末のイベントに出そうと思っています。
戦国時代ではネタがありません。正直、資料を集める根性がありません。(;´Д`)
なにはともあれ、『凛花と花梨』最後までお付き合いください。
よろしくお願いします。
第10話への応援コメント
シリアスな近未来SFを書いている裏でこんなものもアップしていたとは 笑。
ここまで一気読みさせていただきましたが、大きな引っ掛かりもなく、どんどん読み進められる文体でなかなかよろしいのではないかと。
ただ、今の話の流れだと、第一章で視点が凛花になっていたのはやや疑問符がつきました。全編花梨の視点でよかったんではないかなと。まあ、これはこの先で納得できることなのかも知れませんが。
ところでこの小説の説明文なんですけれども、
>問題を抱えて転向した凛花
これは「転校」かと思われます。ご確認いただけましたら。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
転校と転向では、まったく違った物語になるところでした。指摘、ありがとうございます。
1章の件ですが、当初は花梨視点で書いたのです。すると、車の中でナニするとかエロエロ小説になってしまったので……。
今どきの高校生、セックスで引くことはないと思いますが、曲がりなりにも『学園ミステリー大賞』に応募しようと思っているので、婉曲な表現にすべく、物語の前後を凛花視点ではさむことにしました。
りんか、かりん、名前を文字の並べ方だけを変えたのも、そんなところからです。
視点を変えたのが失敗かどうか、最後まで行ってみないとわかりません。
是非、最後までお付き合いください。
第56話への応援コメント
のっけから「揺れている停車中の車」などという描写があったので、いったいどんな話になるんだろうと読み進めてまいりましたが、これはまた見事な青春ど真ん中の熱い物語でした。往年の、中村雅俊などが顔役を務めていた高校生ドラマをいやでも思い出します。今回のこれは、だいぶん現代的な重いテーマをも含められていて、ヒロイン二人の造形も合わせて、さじ加減がウルトラ級に難しい話なんではとも考えましたが、総じて明日乃さんらしい筆致の中に、ほどよいあそびを入れつつ、狙い通りの位置にしっかり着地しきったという印象です。多少の苦味を残しつつも、主人公たちが前向きに生きていこうと決心するところで幕となるストーリー、個人的には、これ以上望むものはない、とさえ思います。
と、深く唸らされつつも、どうしても気になってしまうのが、「女性読者はこの話をどう読んでくれるんだろう」という点ですね。我々の代のおっさん視点だと、本作中の性のモラルは許容範囲内だし、悪さをした男どもに多少甘い面こそ見えるものの、ポジティブな物語にまとめるにあたって、あらゆる方向に最大限の配慮はされているように読めますが、もしかしたら「こんな考え方する女の子なんていない」とばっさり斬り捨てる評者も出てきたりするんではないだろうか、などと思ったり。
町田の過去話は一応不可抗力に近い状況で、その罪も悔いているとは言え、図式化すると、直接の実行犯と友情(かそれ以上)を育もうとするところで終わり、ですからね。見ようによっては、「謝れば赦してもらえるとする男の甘えがにじみ出ている」とかなんとか、突っ込まれそうな余地はあるかと。正直、私から見ても、設定にしろ展開にしろ、エロに好意的なおっさんに都合のいい形であるな、と読めるところが色々ありました w。
だからといって「この話は、基本男性向けの小説です」と言い切ってしまえばいいかと言うと、どうもそういう形にしてしまうのは何か違うような気もしますので……性によって物語の受け止め方が変わってくるのは当然としても、今日び、こういう話は、どこにどれだけ配慮すれば正解なのか、というのが、なかなか見えてこないだけに、難しいですね。
私としては、別にばりばりのフェミニズムのセンセイとは言わないにしても、ざっくばらんにこの手の印象をジャッジしてくれるカクヨムの女性ユーザーにぜひともコメントを伺って、その上で必要であれば明日乃さんには本作に手を入れていただいて、より広く受け入れられる形に仕上げてもらえたらと思います(すでに何人もの女性から意見を聞きつつお書きになったというのなら、以上の話は湾多のムダな深読みですので、読み捨てていただければ)。
さて、難しい話はさておき、一点だけどうしてもこれは申し上げざるを得ないのですが。
奈良の観光案内にまつわる記述は、現在書き込んでいる分の半分で話が作れます……よね?
ええ、これは本人が書きたいから書いているんだな、とは思いました 笑。私自身は、まあおっちゃんの血肉のあるガイドぶりは楽しく読みましたけれども……これだけの歴史薀蓄を是とするためには、何か全く別の要素がないと、どうしても蛇足的なものとして映ります。エンタメ小説的には、ですが。
総じて言うと、本作の対象読者層は、中高年男性ということになるでしょうか。その想定で読む限り、(ムダに濃い内容の歴史ネタと言い)パーフェクトな書かれ方がされているとも言えますけれど、前にも触れました通り、そう限定してしまうには何かもったいないというか、良い意味での収まりの悪さを感じます。なんとなくいちゃもんに近い物言いになってしまってるなと自分でも思うのですけれど ^^、そういうわけで今回は「よくわからないけれど、何かもう一つ欲しかった」ということで、星二つとさせてください。話自体の完成度はとても高いだけに、三つ星とはほとんど紙一重の差だったと申し上げておきます。
終盤二十話ほどは改ページのクリックを止められませんでした。ストーリーテリングにますます磨きがかかってきたように感じられます。どっかりした読み応えの快作を久しぶりに堪能しました。ありがとうございました。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
おっしゃる通りです。「こんな女性はいない」と言われる可能性は高いのです。しかし、花梨は壊れている。その一点突破です。(笑)元々はセックス依存症的なところを書きたかったのですが、『学園ミステリー』という縛りから、過度な性表現は押さえました。
花梨と町田、被害者同志といった連帯意識はあれど、同じ被害者の中でも加害と被害の関係は成立しているのであり・・・。ただ、花梨はこの旅行まで、町田があの町田だという確信はなかった・・・。小学生の町田が、ある意味、彼女を助けるために殺そうとした。・・・「そんな小学生はいない」という声が再び聞こえそうですが、ヤングケアラーとして大人びていたからこそ、彼はそうした・・・。
奈良観光についても半分で済むと思いながら書いておりました。ただ歴史に象徴された人間の怨念や執着といった心情が、現代の世にもあるのだという、ただそれだけですが、観光を入れることで重い感情を薄めてみた、そんなところです。
今回も丁寧な感想、ありがとうございます。今後もよろしくお願いします。