説明不足、
「じゃあ皆んな座わろうか?」
ニロさんに言われ皆んな座った時に、ニロさんは言った
「ごめんね?2人とも、びっくりしたよね!
特にルズは本当にごめんね?
次来てくれる時のために教えてあげたら良かったね。
「因みにルズの前に座っているのは「カイ」って言うんだ!ちょっと柄悪くて、口悪くて、人相も悪いけど!根はいい奴で悪い奴じゃないんだ
だから誤解しないであげて欲しい、」
「その言い方誤解しかねぇじゃねぇか
それに話してる途中悪いけどそろそろ説明をしてくれないか、どうして家から出ないお前がルズって奴と知り合ったかをな」
そう言ったカイさんって人の言ってる事に違和感を覚えた、だって
「その、ニロさんとはお店で会いました、画材が売ってある、」
「あ、」
ニロさんが声を漏らした直ぐ後に
「は?!店?!外?!、、、ちょっとこっち来い、」
そう言った後カイさんはニロさんの事を引きづりながら連れて言った、
しばらくして戻ってきた時には何故かニロさんはしおしおになっていた、
「な、何があったんですか、、、」
「、、、ごめんね、ちゃんと2人に説明していたらこうならなかったかもね、、、
いや、だってさぁ?!大丈夫と思うじゃん?!
今日カイ来てたけど!その、ほら!
お客さんだよーとか!誰か来てるよーとか?!
言ってくれると思うじゃん!」
「そんな事言うような奴だと思うか?」
「、、、、、、あ、あれ?」
「反省してねぇな?外に出た件も1人だと何かあった時対処来ねぇじゃねぇか、」
「あ、それはごめん!カイが居ない時はもう絶対出ないから!このトーリ!」
ニロは顔の前で手を擦り合わせて居た
「あー、ルズだよな、その本当にすまなかった
コイツの事で色々と厄介なことがあってな、」
「あ、はい、もう大丈夫です!気にしないでください!びっくりしただけなので、ぜんぜん」
「あと、今言う事じゃ無いと思うが、」
「な、何でしょう、」
「知らない人にあまりついてかない方が、いいぜ、」
「あっ、」
、、、、、
「ま、まぁ?僕はいい人だからさ?何も問題は」
「あ、」
「な、何?どうしたの?ルズ、」
「忘れてた、母さんからパン貰ってたんだった」
「パン?」
「そうです、僕と仲良くしてくれた絵描きの人に母さんがよろしくって。」
そう言うとニロさんの顔はパァ!と明るくなった
「それ僕のことだよね?!嬉しいなぁ!
もうルズのお母さんがパンくれたから僕もう何も怪しく無いね!」
「それにどのパンが好きか分からなかったから
何種類か入れてくれたみたいなんです」
「ルズ!早く出して出して?!僕お飲み物持ってくるー!」
と奥に走り出した
ポカンとしているとカイさんも少しため息をつきながら待ってろ、
と言い2人とも奥に行ってしまった、
2人が居ない間に母さんが渡してくれた紙袋を取り出し机に置いた
「これ使え、」
「え?」
そう言って戻ってきたカイさんの手には少し大きめなお皿があった
そのお皿には細かで繊細な柄が描かれていた
「!凄く綺麗、」
「俺の知人が作った奴で試作品なんだ、
よ、良かったら使ってくれ、気に入ったなら持って帰ってもいい、」
「でも貰うのは、」
「俺の家にいっぱいあるから、」
「そうなんですか?で、では、お言葉に甘えて、、母さん喜ぶと思います!
ありがとうございます!」
用意してくれたお皿にパンを乗せた直ぐ後にニロさんは戻ってきた、
全員集まり各自各々好きなパンを選ぶ事にした
「うまぁーい!」
ニロさんがそう叫び両手に持ったパンを交互に食べる、しかしニロさんとは対照的に静かにパンを見ているカイさんが居た
「ど、どうしたんですか?」
「ん?いや、味が、」
「もしかして口に合いませんでしたか?」
「その逆だ、」
「あっそうなんですか良かったです!」
「ルズのお母さんパン作るの本当に上手だよねぇ〜!」
「そうなんです!喜んでもらえて何よりです!
母さんも喜びます!」
「ルズの母さんパン作れんだ」
「そうなんですよ!あっ、このパンは中にジャムが入ってあるんですよ?」
「うまい、」
「あー!美味しかったー!、、、ん?
2人ともまだ食べてるの?
そう言えばさ!僕のとこに絵を描きに来てくれたんでしょ?
食べ終わったら奥のアトリエで絵描こっか!」
「そうですね!ニロさんが絵を描いてるとこ見るのとても今日楽しみにしてました!
また一緒に描けるの嬉しいです!」
「、、、、あ、そ、そうだったんだ!
な、何だか照れるなぁ、そこまでとは、、
ねぇ?!、カイ!、」
「いや、俺に聞くなよ、」
「もー冷たいなー、だからモテないんだよ!」
「いや関係ないだろそれ、、、はぁ、それじゃ俺はこれくらいで帰るわ、」
「ん?何で?」
「いや、今から描くんだろ?邪魔しちゃ悪い、」
「カイも描くんだよ?」
「は?」
少年と画家 @annkoromotimarimo
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