パニック
「母さんに行く事は伝えたし、後は、この地図を見ながら、だけど、大丈夫かなあの森、」
心配を胸に歩いていると昨日も来た噴水広場に来ていた
「中々疲れるなぁここまででも、」
ふぅ、と一息つきまた森えと歩いたそして
歩いている道中周りを見渡してみた
「そう言えばこんな街並みだったっけ、
全然外に出てなかったからなぁ、それに
何だか怖いんだよな、見られてるような気がして、
まぁ、ずっと家に居たから忘れてたけど、
でもなんか」
ニロさんは怖く無い、なんか逆に安心する様な、優しいし
「、、、なんかもっと楽しみになってきた、」
早く行って一緒に描きたい、その一心で
疲れなど忘れ小走りながらも森え走った
・ ・ ・ ・
昨日貰った地図をポケットから出し森を前に深呼吸をした
「はぁ〜〜、、よし、いくぞ、!」
そう意気込み森え足を進めた
「来たのは良いけど、やっぱ中々大変だ、
前はニロさんが居たから良かったけど、」
地図を見ながらも分かりづらいところもあり
中々に苦戦して居た
「どうしよ、このまま迷ったら行けないし、
一旦引き返そう、」
しかし後ろを向くも大分歩いてしまったのでどこから来たか分からなくなってしまった
「あ、あれ?ここどこ?迷った?まよったのかな、」
少し不安になり泣きそうになっていると、少し背の高い草に足を取られ転けてしまった
「うわ?!」
ドサ!!
「、、、、いった、足捻ったかも、」
いたた、と顔を上げ前を向いて見ると
「あ、」
そこは昨日も来た森の綺麗な湖があった
この景色を見てルズは気づく
「だったらこの近くに家があるはず、!」
直ぐに立ち痛い足を我慢しながらも地図と記憶を頼りにニロの家を目指した
少し不安になりつつも薄っすら家が見えてきて
ルズの足取りが早くなる
「あっ!あった!!良かったー、!」
ようやくやっとの思いで家の前まで来ることが出来た
少し出てきた涙も拭きドアを叩こうとしたとき
「おい」
突然そう声をかけられびっくりしながらも後ろを見ると
そこにはニロでは無い人がいた
「あ、えと、」
「何しにきた」
「そ、の、、絵、、」
「あ?聞こえねぇよ、どこから来た、
目的は?」
「ニロ、さん、と絵、、、、、」
「ニロ?、、、ちっ!」
舌打ちをした後知らない人は家のドアを開けて叫んだ
「おいニロ!ちょっとこっち来い!」
「なにー?どうしたのー?」
「おいどう言う事だよ何でこんなガキンチョがお前の名前知ってんだよ、無名のはずだ
それに、」
「ん?え、あ!ルズ?!」
「おい話の途中だろうが、」
「ちょっと静かに、」
「は?、」
そう言うとニロはルズの頭を撫でた
「大丈夫泣かないで?」
そう言われた時気づいた
僕の心臓は普通より早く動いて、上手く息も出来てなかった
「あ、、、はっ、、ゔぅ、はぁ、はぁ、!」
ニロさんは自分の服が汚れるのを気にせず抱きしめてくれた
「大丈夫、大丈夫、聞こえる?ほら絵を描きに来てくれたんでしょ?
深呼吸してみ?楽になるかも
それに僕にそんなに緊張しなくて良いからね?
昨日一緒に絵、描いたでしょ?
仲良くなれたと僕は思ってるよ、」
昨日の事を話してくれたり楽しかった事話してくれたりして、やっと落ち着くことが出来た
・ ・ ・ ・
「、、、すみません、でした」
「大丈夫!謝ることないよ?ほら!悪いのはそこに居るおにーさんだから!」
「、、、何だ、その、わる、かった、すまん」
頭を下げられ僕は慌てて言った
「大丈夫です!もう落ち着きましたし!本当に
ちょっと僕が特殊なだけで、」
「ごめんね?脅かして、怖かったよねー!」
「おいニロそろそろ説明をだな、」
「そうだね!さっ!中に入って入って!」
そうして促されるまま中に入った
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