最後のさくらちゃんのモノローグが心にずしんときます。人一倍努力すれば、おのずと成果はついてくる。本当にそうなのでしょうか?
人より少しリードした位置でスタートを切ったけれど、次第に追いつかれ始める。自分では努力しているつもりなのに、ちっとも成果は伴わず、差は縮まるばかり。努力していれば必ず成果に結びつく、そう信じて努力し続けるものの、自分の努力はどうやら実を結ばないようだ。そう気づくころには、もうゴールが見えている。今までの努力は、いったい何だったのだろう?
弓を引く緊迫感あふれる描写の心地よさとともに、悠希とさくらの対比にぞくりとさせられる作品です。