正義に溢れた青空

言の葉綾

正義に溢れた青空

僕たちは自分のなかの正義で生きている

あの子は僕の正義に反していて

僕は許せないよ

あの子の一挙手一投足が

とても気に食わないさ

クラスのなかで虚勢を張って

そんなことでしか個性を発揮できないのか

こんな風に捻じ曲がった正義を持っている僕


ひとりぼっちの放課後にはもう慣れた

自分のなかで熱を沸騰させ過ぎて

いつからか消えてしまった仲間

ずっとずっと僕は僕だけを信じてきた

でも それから卒業しよう


僕たちは自分のなかの正義で生きている

あの子は僕の正義に反していて

僕は許せないよ

だけれど だけれど

あの子の一挙手一投足すべてに

意味があるんだろう

クラスのなかで虚勢を張る

実はちがくて

それはあの子の自己表現

こんな風に見る角度からセカイは変わる


ひとりぼっちの放課後にはもう飽きた

自分のなかで想いを燻らせすぎて

いつからか消えてしまった肯定感

ずっとずっと僕は僕だけを見てきた

でも それから卒業しよう


自分の視界を拭えば

自分の考え方を改めれば

こんなにもセカイって

美しいひとりひとりの正義で溢れていたんだね

僕も人を腐ったように見つめるのではなくて

洗練されたガラス細工のように見つめたい

さあ手を伸ばせ

僕の正義に反するあの子の元へ


ひとりぼっちの放課後はもう慣れた

自分のなかで熱を沸騰させ過ぎて

いつからか消えてしまった仲間

ずっとずっと僕は僕だけを信じてきた

でも それから卒業しよう


セカイを見つめよう

そうしたら正義で溢れた青空が見える

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