助走距離
第6話
青峰
・・・。
もう、今日は帰ろうかな。
体調不良って事で・・・
・・・実際体調悪いし、ハハ。
もう、色々・・・疲れたし。
事務室に行って、事のあらましを言って帰ろう・・・。
スタ・・・スタスタスタ・・・
青峰
・・・!
えっ・・・君は・・・!
?
相変わらず辛気臭い面してるわね・・・あんた。
まぁ、それはきっと誰かさんのせいだと思うけど・・・。
青峰
あっ・・・。
清宮さん・・・!
何で・・・ここに・・・!
清宮
・・・何でも何も私はここの高校の生徒なんだから当たり前でしょ。
フッ・・・何かそういう所・・・誰かに似ている気がする・・・。
ふふっ•••。
青峰
あっ・・・そう・・・なんだ・・・?
まぁ、いいや・・・。
僕はちょっと体調悪いみたいだから帰らせてもらうね。
じゃあ・・・。
ガッシッ
清宮
待って・・・!
青峰
えっ・・・何・・・!?
腕・・・離してよ・・・。
清宮
離さない・・・!
青峰
え〜〜〜〜!?
何でさーー!?
清宮
あんた・・・本当は体調・・・悪くないんでしょ・・・!
嘘・・・つかないで・・・!
青峰
えっ・・・!?
嘘・・・はついていない・・・。
体調自体は・・・悪い。
清宮
・・・。
多分、青峰は体調はまぁまぁ悪いのかもしれない・・・。
ただ、1番悪いのは精神的な部分、メンタルが弱っているんじゃない?
青峰
・・・うん、そう。
その通りだよ・・・!
清宮さん・・・。
僕は・・・また、逃げだそうとしてしまっていた・・・!
ありがとう・・・!
思い留まらせてくれて・・・。
清宮
礼なんかいらないわよ。
ただ聞かせてほしいのよ・・・。
あんたの事を。
青峰
僕の・・・コト?
僕なんかの?
清宮
そうよ・・・。
何があったのかを・・・!
青峰
僕の・・・。
うん・・・わかった。
話すよ、僕の事を。
少年の声 IF・15枚目の翼 @yano89
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