応援コメント

『狸火』外伝・楠藤兵衛狸 朝鮮従軍記」への応援コメント

  • ベリーハード感想企画より参りました。

    まず良いところから。
    語り部口調で、戦争の悲惨さを伝えてくれるのは純粋に臨場感があり、今はない光景がありありと浮かんで来て、感情が込み上がってきます。
    感情移入がしやすい、という点で良いと思います。

    気になる点を一つ。

    言葉の古さですね。
    流石に作者さんも薄々は感じられてるか、それを想定でお描きと思います。
    題材が題材なので仕方ないですが、とっつきづらいのは確かで、多分読もうとして読む人間は少ないかもしれないと思いました。
    こういった企画で呼び込まないと読まれない作品、なのかもしれないなと。
    野栗様が何を目指してるかによって、この作品に対する感想は変わってきますが、今後書籍化するためのレベルアップの作品としてこの作品は良いと思います。
    しかしこれを元に作品を手がけるとなると、万人受けは厳しく、ニッチな層にも響くかはわからないです。
    アルキメデスの大戦のような戦争ものでも、三人称視点で十分悲惨さは伝わってきますしね。

    物語は良いと思います。
    一話しか無いので、判断としても難しいものですが、この一話だけ見れば満足度の高いものと思います。

    参考程度に、お聞きください。

    作者からの返信

    拝復
    お返事遅くなってすみません。アドバイスありがとうございます。見直してみましたが、むしろ私自身の教養の浅さで、一九世紀末という時代にマッチした言葉が選び切れていないうらみがあると思います。
    全編をコテコテの阿波弁で書きましたので、関西方言に馴染みのない人には取っつきにくいかも、です。
    書籍化は全く考えていませんし、公募やコンテストに参加するつもりもなく、それでも縁あって産み出した作品なので、企画参加など最低限の導線は作っていきたいと考えております。

    昨年よりカク方は大幅にペースを落としていますが、皆様の作品を拝見しつつ、学んでいきたいと存じます。

    末尾ながら、明けましておめでとうございます🎍
    本年が平和なよい一年となりますように🐍

  • 企画に参加いただきありがとうございます!
    なんて、切ない終わり方……っ! でも、これが戦争というものなんですね。悲しいです。

    作者からの返信

    在留邦人など「自分側」への危機感を煽り立て、武力行使の動機づけにするのは侵略の定番です。他国を武力で蹂躙し、力づくで支配するということは、こういうことなのだ、と強く言いたいこの頃です。
    コメントありがとうございます!

  • この度は自主企画へのご参加、ありがとうございました。


     最後の下りはとても切なく物悲しい終わり方でしたが、この物語はフィクションだとしても実際にこのような状態で亡くなっていった方も過去には多く居られるのでしょうね……そういった事に思いを馳せるきっかけとなった事、感謝いたします。

    作者からの返信

    拙作ご覧いただき、コメント感謝です!
    戦争を起こす理由はいくらでもつけられます。昨今も全く変わっていないと思います。隣国を侵略し、村々を焼き尽くし、その結果、何が残ったのでしょう。「軍隊狸」の伝説が日露戦争や太平洋戦争などで多く伝えられていますが、戦場で狸たちが見たものは何だったのだろうか、と思うところがあります。
    余談ですが、戦場で精神を病み、部隊を離脱した兵士が陸軍国府台病院(千葉県)で療養した記録が脚光を浴び始めたのは戦後70年以上が過ぎたここ数年のことです。考えてみますと、戦場で精神を「病まなかった」人たちが「戦後復興」の一翼を担ったと思うと、ぞっとするものがあります。
    企画参加の機会をいただき、ありがとうございましたm(__)m

  • 本日は自主企画「戦記モノから歴史モノ、国家運営モノまで。参加作品に感想書かせていただきます!」
    にご参加ありがとうござます!

    感想
    →語り口調で語られる物語はどこか他人事でそれでいて主人公にとって忘れられない出来事であるという事がひしひしと伝わって参りました。「アメニモマケズ」のくだりは素晴らしいユーモアのセンスでクスリと笑ってしまいました。
    さて、戦争を題材とする作品は勇ましさや悲哀をテーマとするものが目立ちますがこの作品は等身大の物悲しさや侘しさを感じさせられました。
    中々見ない作風でしたが昔話のように綺麗にまとまっており見習いたいと思うばかりです。

    作者からの返信

    企画に参加させていただき、ありがとうございます。
    昨今の世情をかえりみると、月日を追うごとに急速にきなくささを増してきている、そんな気がします。また、「韓流」ブームが定着して久しい中で、朝鮮半島を植民地支配した史実が日本社会の中でまっとうに共有されることすら、はるかに及ばない、実に寒心に耐えない状況があると感じています。
    つたない作品ですが、一人でも多くの方に届いてほしいと願っております。
    あたたかいコメント、ありがとうございますm(__)m

  • 野栗様

    この度は企画「あなたのガチの短編そして作品への愛を読ませてください。」にご参加いただきありがとうございました。

    本作品、外伝拝読させていただきました。
    方言特有の軽妙な語り口が楽しく、するすると読むことの出来る作品でした。

    戦乱を生きて、恐怖で生活に難は増えていき、寂しく時が過ぎる。その悲しさを覚えた作品でした。

    ありがとうございました。


    ハナビシトモエ

    作者からの返信

    お返事が遅くなり、すみません。拙作ご覧いただきありがとうございます。
    きなくささの増す昨今の世情、小説という形で小さな声を上げていくことの意味をあらためて噛み締めています。
    『狸火』もご覧いただき感謝です。
    これからもよろしくお願いしますm(__)m 

  • 自主企画へのご参加ありがとうございます。

    短編につきあっという間に読んでしまいました。
    外伝ということで、本編の方も時間を見て
    読ませていただこうと思います。

    作者からの返信

    拙作ご覧いただきありがとうございました。
    本編のラストと外伝の出だしがつながる形になっていますが、両方を読まなければ……というようなつくりにはしていません。
    お時間のある時にご覧いただけましたら幸いです。
    企画参加の機会を頂き、感謝ですm(__)m

    編集済
  • 戦争の悲痛さがよく分かるお話でした。
    徴兵された方にも多大な負の影響があることを改めて実感しました。

    作者からの返信

    読んで頂きありがとうございます!
    侵略は、された側に取り返しのつかない傷痕を残すとともに、する側に立たされた民衆もまた天皇の御為という大義名分の下、利用されるだけされて無惨に犠牲にされます。それを「英霊」と称していくら祭り上げても、犠牲になった命も暮らしも戻ってきません。
    共感して頂き、幸甚です。
    ありがとうございます!

  • パランセの逸話を調べてしまいました。
    甲午農民戦争というのは日本でいう島原の乱みたいなものだったのでしょうか。

    作者からの返信

    拝復
    拙作お読みいただき、また調べていただき、本当にありがとうございます。
    東学の教義に「人乃天(人すなわち天)」という言葉があります。封建的身分制を否定し、万民平等を唱えるこの教えは、キリシタンのそれと相通ずるものがあるかと思います。
    島原の乱との大きな違いは、自分達の住む土地を食い物にしようと武力で攻め込んで来る外勢への抵抗です。
    自分もまだまだ勉強が足りません。
    書きながら学んでいきたいと思います。
    ありがとうございますm(__)m 

  • 個人的に歴史が好きで、生きている兵隊や麦と兵隊などが大好きなのですが、それを思い出す作品でした。特にアリランのシーンが印象的です。短いながら起承転結もしっかりしていてするすると読ませていただきました。良かったです

    作者からの返信

    読んで頂きありがとうございます。
    真の意味で、この物語が過ぎ去った「昔話」となることを願います。


  • 編集済

    【自主企画「ユキナが読む、あなたの短編小説」】
     ご参加ありがとうございます。
    ### 感想
     読んでて胸が痛むくらい、リアルで心に響く話やった。歴史的な背景とファンタジーの要素が絶妙に絡み合ってて、一気に読み進めたわ。戦争の悲しみや苦しみが生々しく伝わってくる。野栗さんの筆致には感心するばかりや。

    ### 評価と改善点
    1. 物語のオリジナリティ: 9/10
    - 独特の世界観とオリジナルなアプローチが印象的。さらに詳細な背景描写を加えるとより深みが増す。
    2. キャラクターの描写: 8/10
    - キャラクターが非常に魅力的で感情移入しやすい。ただし、他の登場人物の描写をもう少し充実させると良い。
    3. プロットの構成: 8/10
    - 物語の流れが自然で、戦争の悲惨さが効果的に表現されている。
    4. テーマの表現: 9/10
    - 戦争の悲劇と人間の心の葛藤が鮮明に描かれている。
    5. 文体と言語表現: 8/10
    - 表現が作品のテーマに合っており、読者を引き込む力がある。
    6. 語彙力: 7/10
    - 作者の語彙力が随所に見られるが、もう少し多様性を持たせると良い。
    7. 感情移入度: 9/10
    - 強い感情移入を促す描写が多く、読者を物語に深く引き込む。
    8. ダイアログの質: 7/10
    - ダイアログが物語にリズムを与えているが、場面によってはもう少し深みを持たせると良い。
    9. 文学的要素: 7/10
    - 一部に文学的な要素が見られるが、さらなる工夫があれば印象が深まる。
    10. 結末の満足度: 9/10
    - 結末が非常に印象的で、物語全体を締めくくるには適している。

    ### 総合評価: 81/100

    ### 応援メッセージ
     野栗さん、この深い物語をありがとう! ええ作品書くために一生懸命やってるのが伝わってくる。この調子で、もっとたくさんの人の心に届くような作品を書いてや! いつも応援してるからな! 頑張ってな!👏✨

    ユキナ💗

    自主企画の終了後、ご希望があればユキナが再度読ませていただきます。ぜひ、企画終了までお付き合い願います。

    作者からの返信

    拝復
     詳細なアドバイス、感謝です! カクヨムに出会い、いろんな方の作品を拝見する中で、衒った表現をせず、素直なわかりやすい文章を心掛けるようにしています。
     「郷土小説」にとどまらない、他者とかれらの住む土地を侵略し奪うことの実相・意味を論説文ではなく、小説という形で表現するという、素人にはいささか荷の勝つ試みでした。
     応援メッセージ、そしてお★様、ありがとうございます!
    徳島で生まれ育った上の世代の人たちのオーラルヒストリーを、これからも物語に編みこみ、微力ながら伝えていく試みをしていきたいと思っています。
     今後もよろしくお願い申し上げますm(__)m

    追伸🐾
     レビュー、感謝です!
     ユキナ様、企画終了後も、いつでもおいでて下さい。
     ありがとうございますm(__)m 
     

    編集済

  • 編集済

    「わらべうた」企画へのご参加、ありがとうございました。
    1回目に読んだ時は(企画立案前のこと)、戦争の知らなかった一面を突き付けらた衝撃が大きかったです。
    2回目に読んだ時は(企画参加へのご相談を受けて)、わらべうたに注目して見て、そこに込められた民衆の想いや子どもが歌うことの切なさを感じました。
    さらに3回目の読み直しとなる今回は、狸さんから見た戦争が、方言を使って語られていることで、より戦争を身近に感じられたというか、
    語り手が狸さんであるからこそ、逆説的に伝わる心情がありました。
    (一見、他人事のようにみえて、読んでいると、ものすごく親身に感じられた。)

    実は、最初に読んだきっかけは、
    「バクダン酒」って、何だろう? と思ったから。(あらすじを読んで)
    特攻隊が出陣前に覚〇剤入りの○○○○○○を食べた、という話と似たような感じなのかしら?
    戦争って、普通の人を「普通」でなくしてしまうから。
    そんな怖さもあらためて感じました。

    後ほど、リンクを貼ってご紹介させていただきます。
    そちらには、「わらべうた」視点での感想を付記することとします。
    (ちょこっとだけ、狸さんをお借りしますね)

    【追記】
    狸さん、ご出演ありがとうございました。
    「バクダン酒」グ◯っても、やっぱりでませんよね。(わたしも読む前に調べてみたのですが)
    そうか! 悪狸さんたちの仕業なのですね。←ひそひそ声で。
    いろいろとお勉強になりました。
    ありがとうございました。
    狸さん、またね♪

    作者からの返信

    拝復
    3度も読んで頂き、本当にありがとうございます。
    ご紹介いただいたページ、拝見しました。
    ありがとうございます。

    「バクダン酒」ですが、母から聞いた曾祖父の話で、日露戦争の白兵戦で、突撃前に強い酒を飲んで恐怖をまぎらせて突撃したという話でした。気になってググってみましたが、この類の話が見つからないのは、この手の事実を知られたくない・読まれたくない人が悪狸と共謀して検索に引っ掛けないようにしているのだろうか? なんて余計なことを考えてしまいました。
    ご指摘の通り、特攻隊員が出撃前に〇〇を食べた、というのと同じ構造です。

    ご関心を寄せて頂き、感謝です!

  • 勝ち戦は勇ましい面ばかりが語り継がれますが、直接、命のやり取りをした兵士のケアはまったくなされていなかったのですね。

    現代ならばPTSDが周知されていますが、かつては「人が変わった」の一言で片づけられてしまう……心が痛みます。

    野栗さんのご先祖の体験が元になっているとのこと、知らない人々・世代に伝えていくことが必要ですよね。

    心につき刺さるお話、ありがとうございます。

    作者からの返信

    読んで頂き、コメントまで本当にありがとうございます。
    お題の「青い鳥」と「峠」を見た瞬間、甲午農民戦争の話を書きたいと痛切に感じました。
    『鳥よ鳥よ 青い鳥よ』は、当時の朝鮮王朝と官吏の圧政、そして朝鮮をわがものにしようと血眼で争う外国勢力に抵抗しこの戦いを主導、日本軍に捕らえられ処刑された緑豆将軍・全琫準(チョン・ポンジュン)を追慕してやまない朝鮮民衆の歌です。
    自然な形で朝鮮民衆の抵抗を行間から感じ取れるような作品にしたかったのですが、力が及びませんでした。

    ご指摘の通り、功勲を上げた兵士は「国民」の戦意高揚のために英雄・軍神として持ち上げられ利用され使い倒され、賞味期限が切れたら放置されました。

    日露戦争に従軍した曾祖父の話は、多くの人に伝えたいと思うところがあります。その第一歩として、拙いながら作品に織り込むことができて、少し前に進めたかな? と感じております。

    重ねて御礼申し上げます。

    編集済