異世界から転移魔法を持ち帰ったら・・・

第1話 はじめに

第二次世界大戦の敗北は、軍事力の敗北であった以上に、私たちの若い文化力の敗退であった。私たちの文化が戦争に対して如何に無力であり、単なるあだ花に過ぎなかったかを、私たちは身を以て体験し痛感した・・・

このような文章がかつては文庫本の巻末に載っていたものである。

いま、我々は経済戦争に敗れてきているのではなかろうか？

第二次大戦中大きく戦線を拡大しアジアのかなりの部分を支配し

その後米英に戦線を押し戻されあとは本土決戦というところまで来ていた。

JAPAN AS NO.1　と言われた時代はニューヨークやサンフランシスコ、などに

日本企業の看板がそこかしこにあったものだった。

いまや　中国、韓国企業　米企業などで埋め尽くされ日本企業は1個か2個あるかないかといったところだ。

経済戦争も1980年代をピークに負け続けているのではないだろうか？

日経平均がバブル期を超え最高値などと騒いでいるが

日本株はほとんどニューヨークでアメリカのファンドなどに買われている。

ニューヨークで大戸屋の定食が5000円くらいするらしい。

日本の7～8倍だ。ニューヨークの物価も給料も上がっている。

アメリカには金がある。うんとある。

アメリカ人が買うなら1980年代の価格の日本株はバーゲンセール！だろう。

物価に連動すれば日経平均は6万円ぐらいで本来の姿だろう。

我々の賃金も同様に上がらない。

政策が悪く日本の安売りが続いている。

この　日本たたき売りを受け入れるか、戦うか。

50年後、このサイトを見ながらゆっくりと豊かな老後、年金生活を出来るかは今の我々にかかっている。