しるべ
花野井あす
しるべ
私は靴を探していた。
もう間もなくこの世界へ訪れるであろうひとりの娘のための、美しく強い靴を。
妻は日々
家族友人は妻がたいへんに
華美で実の用がないもの、利便に富むが無骨なもの。これらは私の娘に相応しくない。似合いではない。私は彷徨った。娘にはきっと白い
ああ約束の日が近い。
私はきっと見出して見せると言葉を交わしたというのに、望みのものはまだ手元にない。
妻は静かに語りかけた。
私は妻と娘の
私は妻とともに、海辺を漂う小石に過ぎない娘をみちびくことに決めた。
私は妻とともに、娘が夜空に瞬く
しるべ 花野井あす @asu_hana
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