第13話 伸びしろゼロの魔法使い

「パーティー加入…ね」


俺はチラリとさっきから落ち込んでいるクリスを一瞥する。


外面は良くても、中身がアレだったらどうしようかと思っていた。


何か明確とした条件を出すべきだろう。


「入れるかどうかは…、そうだ!これからクエストに行くからそこでテストをしよう!」


「テスト?何をするのにゃ?」


具体的には決めてないが…。


「それはクエストを受けてから話すよ。えっと、名前はなんていうんだい?」


「これは失礼したにゃ!

私は『マオヴェルシア』!マオって呼んでほしいんだにゃ!」


名前が少し物騒ではあったが。

どうやら普通の子みたいだ。


「俺はロイセーレン。ロイでいい。隣にいるのはクリスだ。よろしくな!」


「は、はい!ロイとクリス!よろしくなのにゃ!」


にゃあにゃあ、にゃあにゃあ、と。

なんて可愛いのか。


マオに近づき頭を撫でては髪を撫で。

それから下を…。


「そ、それ以上は…!勘弁してにゃ〜…」


ハッ!いつの間に!

マオがタジタジになるほど愛でていたらしい。

彼女の顔が赤くなり涙目になっていた。


しまった、無意識だった!

自分の理性がどこかへ飛んでいたらしい。

恐るべし、にゃあにゃあ、の威力!


「おはようございます、ロイくん。今日は一段と早いですね!何をしてるんですか?」


アミさんが後ろから声をかけてきた。


「おはようございます、アミさん。実は彼女がパーティーを加入したいというので。話を聞いていたんです」


アミさんは覗き込むようにマオを見ると。

少し引きつったような顔をする。


「ロイくん、また個性的な方を仲間にするんですか?」


クリスの時と同様。

アミさんはあまり乗り気ではない様子だ。


これはマオがなにか訳アリの可能性があるというのだろうか?


だが入りたがっている彼女を、無理やり突き放すのは良心が痛む。

必要最低限でも見極めておいてからでも遅くはないだろう。


「決まったわけではないですが、クエストを一緒に受けてから決めます」


それを聞いて安心したのか。

胸を撫で下ろすアミさん。


「そうでしたか。ならロイくんにオススメのクエストを用意させていただきましたので!

依頼達成をお待ちしております!」


朝から笑顔が素敵なアミさん。

身が引き締まった気がする。


肝心のクエストは俺たちのレベルでも達成できそうだ。


「ありがとう、アミさん!いってきます!」


俺たち三人はギルドを後にする。

朝日に照らされる街の景色はより一段と綺麗に輝く、それは新たな冒険の始まりを予感しているように。



・・・・・・・・・


南門を出て数時間。


俺たちは『コムギ湖』という湖に来ていた。


そこは山から降りる綺麗な水が川通じて湖に流れついているのだが。


どうやら湖がモンスターによって汚染されているらしく。

作物に被害が出ているのだとか。


クエストは全部で三つ。

一つは、汚染するモンスターの討伐。

二つは、湖の浄化。

そして三つは、作物の正常化。


二つはわかるとして、最後の三つ目はギルドと近隣の村との交渉により。

俺のスキルによる効果でダメになった作物を復活させたら特別報酬を出すという特例らしい。


今年は収穫の出来もあまり良くないらしいので。村の備蓄や販売をするために村も必死なのだそうだ。


責任は重大だけど、報酬は増大という。

破格の依頼だ。

やらないわけがない。


今は少しでも多く、懐を暖めておきたい。



湖に近づくと。

ヘドロや苔がわしゃわしゃと絡まりとてもじゃないが綺麗な水とは言い難い。


「それでロイ。テストって何をすればいいんだにゃ?」


おっと、そういえばテストするって言ってな。

すっかり忘れていた。


「…俺が浄化している間に出てきたモンスターを倒してほしい。クリスと一緒に見張りと討伐を頼む」


肝心のクリスは正気が抜けたように力無くだらけている。

そろそろ目を覚ましてほしいものだ。


「起きろ、クリス!クエストだぞ!」


両肩を掴んでゆらゆらと揺さぶっていると。

瞳が大きく見開き、顔を歪めて。


「やめてえええええ!!!!!いやあああああ!!!!!ひゃあああああ!!!!!」


突然何を言い出すかと思えば。

頭を抱えて発狂した後。

そのまま背中から倒れて気絶した。


どうやら壊れてしまったらしい。


壊れたクリスを近くの木の下に置いておく。

マオがドン引きした顔でみていた。


「作戦変更だ。クリスが使い物にならないから二人で討伐して、余裕ができたら俺は浄化に入る。マオは見張りと俺の護衛、さらに敵が来たら討伐を頼む」


クリスの報酬は“なし”ということにしよう。


「えっと、待ってほしいにゃ」


手を上げた彼女は、意見があるようなので聞いてみることにした。


「そもそも討伐と浄化、作物が全部達成できればいいんだよにゃ?」


「そうだけど」


「それなら私の魔法で湖ごとモンスターを討伐して、中の水も吹っ飛ばしてしまえば、後から山から流れてきた水を湖に溜めて、綺麗になるんじゃないのかにゃ?」


また随分な荒技を思いついたものだ。


「マオに湖を吹き飛ばせるだけの魔法があるのは驚きだが、それだと時間がかかりすぎるんだ。一応そこのクリスも吹き飛ばせる攻撃ができるから力技での解決も考えたんだ。

でも、山からの水はどんなに早く溜まってもひと月以上はかかってしまうってわかったからやめたんだ」


「そうだったのかにゃ、浅はかだったにゃ」


反省しているマオをどうしても撫でたくなるのだが。

なんとか衝動を抑え込んだ。


「意見をくれるのは助かる。何かあればどんどん質問してほしい」


マオの目がキラキラと輝いて嬉しそうだ。


「ロイはどうやって湖を浄化するのにゃ?」


「それはスキルを使ってとしか言えないな。浄化魔法とかは使えないし」


そもそも浄化魔法に限った話ではなく。

魔法を使おうと試みたことがあるのだが、魔力のステータスに干渉しても。

肝心の魔法を習得していないため扱えない。


村にいた時から魔法について学んではいたがイメージするだけで魔法を使うといった単純な話ではなかった。


精霊との対話とか魔力の巡りがどうのこうのとそもそもステータスが底辺な時点で、できないことが明確だったので使えないのは仕方ないのだ。


「スキルにゃ〜。私は浄化魔法も使えるからいっそ二人でやった方がいいのにゃ!」


それは名案かもしれない。

二人の方が効率もいいし、マオの魔法がどれほどのものか興味がある。


「それはいい考えだな!二人で討伐と浄化をやってしまおう!」


「もちろん!私の最上位回復魔法!『リザレクション』をみせてやるにゃ!」


最上位魔法。

それは使えるものがごく少数であることから『神のみわざ』とも言われている。

マオはそんなにすごい子だったのか?!


「マオ。君は一体何者なんだ?」


「ふふふ、私はただの魔術師だにゃ!」


どうやらマオはただ者ではないらしい。


「よし!それじゃ始めるか!」


にゃーーー!っと可愛い掛け声も入ったところで…、作戦開始!


湖を汚しているモンスターを炙り出す。

俺は魔道具店で買ったモンスターを呼び寄せるアイテムを使う。


少しするとゾロゾロと湖からモンスターが湧き出してきた。


「思ったより数が多いな…」


「多すぎる気がするにゃ!」


モンスターは三種類。

『ドロゲータ』。口がワニのように長く。ドロを常に体から吐き出すため、こいつが通った後には泥の跡が残る。その泥は肥料として大変品質がいいらしい。土魔法を使うEランクモンスター。


『ヘドロスライム』。スライムの変異種。ヘドロや汚物を吸収して溜め込んでいて、汚れた水辺や川に生息している。水と土魔法を使うFランクモンスター。


『スラッジョー』。ドジョウのようにヌメヌメした体表からヘドロを出す。綺麗な水を汚すのが好き。土魔法を使うEランクモンスター。


全部で三十匹近くいる。


「マオ!俺がやつらを足止めするから、その後に攻撃してくれ!」


「わ、わかったのにゃ!」


やってきたモンスターたちを、次々に沼地へ沈めていく。

だが奴らは何事もないかのように這い上がってくる。

ここまでは予想通り。


完全に這い上がる前に泥を固める。

モンスターたちは固まったまま身動き一つ取れずにいた。


「マオ!今だ!」


「任せるにゃ!」


マオの足元に紫と薄い青白い魔法陣が展開され、彼女を中心に風が吹き荒れる。


「風よ大地よ大空よ…余は森羅万象の写み。混沌に塗れし愚かなる獣よ…、聖域を穢す罪深き背徳。我の大いなる氷の息吹でもって、汝を裁こう!吹き荒れろ!『エターナルフリーズドクリスタル』!!!」


魔法はモンスターたちを囲い込み。一瞬にして氷の結晶に囚える。内からヒビが走り、最後には崩れ落ちてモンスターは跡形もなくなっていた。


「す、すごいぞ!これがマオの魔法か!」


「は、はいにゃ。私の最強魔法の一つ。

『氷塊魔法』…どんな…モンスター…でも。氷漬けにしてしま…う…にゃ」


マオが突然ぐったりと倒れてしまった。


「おい!どうした!何があった!」


「ぐぅ…私の最強魔法は、魔力消費が激しすぎるので、一回使うと肉体の限界を超えます。これを使えるのはせいぜい一回きりなのですにゃ」


「そういうことは早く言えよ!モンスターは全部倒し切ったみたいだが…」


湖の方をみると、全て氷で覆われていた。

言うまでもなく魔法の影響だろう。


「湖の水まで凍らせてどうするんだ!…ったく、とにかく浄化を済ませてくるから、クリスと休んでてくれ」


「恩にきるのにゃ…」


マオを背負い、いまだに目を覚まさないクリスのとこへ運んだ。


いつになったら目を覚ますのやら…。



お荷物となった二人を他所に。

湖の端で氷を解凍する。


「さて、いっちょやるか」


そこからは根気との勝負。

数時間で氷を全て溶かし、それから汚れた湖を元の綺麗な湖に戻すことができた。


さすがに連続で長時間のスキル使用は体力を使う。


綺麗になった湖を眺めて一息ついていると。


「あれ?もうクエストは終わっちゃったのかしら?」


ようやくクリスが目を覚ましたようで、何事もなかったかのように話しかけてきた。


「やっとお目覚めか?あと依頼を一つこなせば終わりだから、それまでは余計なことしないでくれよな」


「失礼ね!あたしがまるで余計なことをしてるみたいじゃない!」


実際にしてるんだけどな。


「ところであそこで寝てる。月猫魔族ルーンキャッツはだれよ?」


まさか朝のことをまるっきり忘れているんじゃないだろうな?


「…朝ギルドで、パーティーに入りたいっていってたマオだよ。それより、月猫魔族ってなに?」


はじめて聞いた言葉に首をかしげる。


「月猫魔族っていうのは獣人種でも非常に珍しい種族でね。紫紺の瞳と気高く黒い毛並みが特徴なんだけど。ある日、種族間の争いに巻き込まれてしまって存続の危機に陥った。そのせいで生き残ってるのはごく少数で群れは作らずに世界を放浪してるそうなの。ようは絶滅危惧種みたいなもんよ」


マオがそんな希少種族だったとは驚きだ。

言われてみると、街で獣人種の猫族は見かけるが黒い猫は見なかったな。


「彼らは高い知能に魔力、さらには超人的な身体能力を兼ね備えた種族で、獣人種の枠を超えて生物の中でもトップクラスの強さを誇るわ」


種族としてのポテンシャルはこの世界で上位に立つらしい。

クリスの言葉がどこまで本当かはわからないが、少なくとも最強魔法を使えることを考えると偽りはないように思う。


「そんな最強種族である月猫魔族が、あんなに弱々しいのははじめて見たわね」


ぐったりしているマオを眺めているクリスの言葉が気になった。


「弱々しいって...さっきまで最強魔法でモンスターを一掃してくれたんだぞ。なんか魔力切れとかいって動けなくなってるけど」


「え?最強魔法?そんなもの遠い昔に失われた産物よ。若輩なロイに教えてあげる!最強魔法を使えるものはこの世に存在しないわ!」


それじゃ、さっき見た魔法はいったい何だったんだ?


「それは、聞き捨てならないのにゃ!」


マオがよろめきながら近づいてきた。

どうやら俺たちの話を聞いていたらしい。


「最強魔法は存在しているのにゃ!」


「なによ、あんた!そうやって大口叩いて結局は上級魔法なんでしょ?いいのよ見栄を張らなくても」


「ぐぬぬぬ...。わかったにゃ証明してやるにゃ...」


マオは腰にぶら下げたポーチから怪しげなポーションを取り出すと、それを一気に飲み干した。

飲んだ後、マオのステータスが上昇し続けていく。

なんだあのポーションは?


「ロイ!さっきのモンスター寄せのアイテムをよこすにゃ!」


瞬時に近づいてきたマオにアイテムを取られる。


「おい!なにするんだ!余計なことはするなって!」


俺の言葉は届くことはなく。

アイテムが発動すると、湖付近に生息しているモンスターたちがぞろぞろとでてきた。

ざっと二十匹以上はいる。


「いやーーー!!!どうするのよ、ねぇどうするのよアレ!?」


「おまえが焚きつけたんだろ!マオ、使った責任は果たせよ!」


「もちろん!我が最強魔法をとくと味わうがいいにゃ!そこの天使もよく見とくにゃ!」


売られた喧嘩を買うのが月猫魔族らしい。


空が暗く染まり、あたりが騒がしくなる。

彼女の周りに魔法陣が次々と錬成され、漆黒はより黒く、雷が轟き続ける。

それはまるで世界の終わりを告げるかのような光景だった。


「闇より深き漆黒よ、我が呼びかけに現出せし愚かなるもの...。過去、現在、未来...。力の根源たる究極の奥義...。天命を賭してここに示そう!天高き雷鳴の一撃が...終焉を告げる断罪となる!穿て!『アルティメッドサンダー』!!!」


空から雷が一閃、また一閃とモンスターに落ち、全て丸焦げにしてしまった。

地面も衝撃でひび割れ、焼け野原と化した。


「ど、どうだにゃ!これが最強魔法の『雷撃魔法』だにゃ!…はぁ、はぁ」


力を使い果たしたマオは、達成感に満ちた顔でその場に崩れ落ちた。


「ほ、ほんとに最強魔法を使えるだなんて…あなたすごいわね!見直したわ!一体どこで習得したのよ!」


クリスが倒れたマオへ駆け寄り、称賛している。こんなクリスを見たのは初めてだった。おそらく最強魔法というのは失われた魔法であることに間違いはないのかもしれない。


「わ、わかればいいんですにゃ…。ゴホッ、ゴホッゴホッ!…グエッ」


マオの容体が急変し吐血した!


「お、おい!大丈夫なのか!?」


駆け寄って様子を見る。


「へ、平気です…ゴホッゴホッ!ポーションで無理やり魔力を上げたその代償なのですにゃ…」


「無茶して喋らなくていい。クリス、回復魔法で治せないのか?」


「無理ね。これは呪いと同じで使用者の能力を高める代わりに代償で命を縮めてるみたいね」


そんな物騒なポーションだったのか!


「おい、マオ!もうそのポーションは使うなよ!命がいくつあっても足りないぞ!」


「それはできないにゃ!…ポーションがないと私は魔法を使えないのにゃ!」


「どういうことだ?」


マオからの話によると。

最強魔法や最上位魔法を使うためには、ポーションを飲まないと使えないのだそうだ。


幼い頃から月猫魔族であるにもかかわらず、魔力がまったくなかったらしい。


確かにステータスをみると急激に俺より少し高めにまで下がっていた。

魔力はもちろんゼロだ。


あのポーションは月猫魔族専用で、

ステータスを大幅に高める効果を持つ。

ようするにドーピングだ。


最強魔法と最上位魔法をすべて会得しているらしいのだが、それ以外の魔法は一切使えないという。


さらに、いくら経験を積んでも魔力が増えることはない。

ということはステータスも上がることはないだろう。

伸びしろはゼロなのだ。


マオもおそらくシステムの都合で苦しんでいる被害者の一人なのかもしれない。


「いろいろと苦労してるんだな…」


「でもにゃ。いつかポーションに頼らなくてもいいくらいの魔力を手に入れて私が世界最強にして最高の魔法使いになるんだにゃ!」


マオの夢をきっとシステムは受け入れることはないだろう。彼女はこのまま夢破れてポーションを頼りに生き続けろと言ってるようなものだ。


そんなの間違ってるだろ?

才能はあるのに生かす力を持っていないのはおかしいに決まっている。


俺は心に決めた。


「マオ。俺はお前のパーティー入りを認めるよ」


「え!いいのかにゃ?!やったにゃ!きっちりポーションを使ってモンスターを倒すから期待して欲しいのにゃ!」


「悪いがポーションに頼るのは禁止にするからな」


「な、なんでにゃ!?」


倒れながらマオは必死に弁解しようとする。

これ以上、身を削ってまでポーションを使うことを認めるわけにはいかないのだ。


「むしろパーティーの加入条件はポーションを使わないことだからな」


ポーションに頼るのではなく、魔力を身に付けられる別の方法を考えるべきだろう。それができれば彼女の夢を叶えられるのではないだろうか?


「で、でも魔力のない私は役立たずになるのにゃ…」


「そんなことはない!俺とクリスがサポートするから!な、クリス?」


「まあ、最強魔法を使えるのは世界でもこの子しかいないだろうし...。それなら手元に置いておけばいろいろ便利よねー…」


何を考えてるかはわかりたくもないが、意見は一致したらしい。


「こいよ!マオ!俺たちのパーティーへ!」


「はい!なのにゃ!」


こうして、俺たちのパーティーに二人目の仲間である。

伸びしろゼロの魔法使い、マオが加入した。


彼女の力は間違いなくパーティーの戦力になるだろう。課題はポーションに頼らない方法を模索することだが、きっとなんとかなるだろう。


三つ目のクエストは俺とクリスで日が暮れるギリギリで終わらせ。

無事にクエストを終えた。


こうして俺たちは次の冒険へと歩み出すのだった!

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