Ch.2 §5 あらすじ/用語:いつかとようか
更新 2023-10-21
目次 短めのあらすじ/長めのあらすじ/用語
/おまけ(22話のあらすじ長過ぎ版)
## 短めのあらすじ(約150文字)
鮎田数樹は鈴木歩と結婚の挨拶で実家に帰り、ふたりの母が妊婦時代知り合いだったことを知る。研究者だった歩の母の名前を数樹の母芽依が覚えていた。芽依はお互い悩み多かった出産前に励まし合った思い出を家族(歩含む)に伝える。鮎田実家での結婚披露パーティ後の訪問で、歩には読めなかった歩の母の日記を数樹母が解読する。
## 長めのあらすじ - Ch.2 数樹と歩と家族と仲間たち §5 閑話:いつかとようか
第21話 鮎田(旧姓鈴木)芽依が鈴木(旧姓栩内)芽依の日記に登場する話
鮎田(旧姓 鈴木)歩は鮎田数樹の実家で「ようか」という人物について書かれた母の日記を見せる。その日記は亡き両親が残した論文などと一緒に書類保管箱に入っていたが、最初のページしか読んでいなかった。前回、2076年1月、結婚の挨拶で鮎田の両親と初めて会ったとき、鮎田の母(旧姓鈴木)芽依は鈴木の母親を「いつか」と読んでいたことを明かす。回想。同姓同名により個人情報管理に問題がある薬局で起きたゴタゴタがきっかけ。スーツ姿の妊婦の隣に、無鉄砲で朗らかな妊婦「いつか」はベンチを軋ませて座り、「ようか」は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をする。
第22話 鮎田(旧姓鈴木)芽依が鈴木(旧姓栩内)芽依のことを鳩ちゃん天使と呼ぶ話
悩んで暗い気持ちだった歩の母を数樹の母も慰めるが、数樹の母にも悩みがあった。歩の母に会った直後、悩みの原因の義家族が折れてきたので、天使のように思っていたが、事故で亡くなったらしいと知り、悲しむ。研究者の鈴木歩が尋ねてきて入籍祝い食事会を提案したことに鮎田芽依は喜ぶ。
第23話 鮎田(旧姓鈴木)芽依、鈴木(旧姓栩内)芽依の日記を解読する話
歩が読めなかった日記の2ページ目以降は、乱雑なフェデラルショートハンドという記法で書き殴られていた。大学学長秘書だった鮎田芽依は子育てに奮闘する鈴木芽依、その夫の達哉についての記述を読み解いていく。弱音、子どもの成長の喜び、父の姿、改姓で負った不利。「いつか」に会いたい気持ちで日記を中断している。泣き出した歩を鮎田芽依が抱きしめる。鮎田姓に変えることについて芽依に聞かれた歩は、強要ではなく自分で選んで鮎田姓になると語る。
# 用語
## 連合
- 各世界と亜空間の部屋(「白い部屋」がある「場所」)を統括する組織。連合の存在は各世界でも一部の者しか把握していない最高機密。
- ドナートとグイダックをはじめとする技術研究隊の隊員たちはウルデンゴーリン王国で連合のことを知っている数少ない者たちの1人
- 「主」と「上席」は連合の役職名。
- 主の配下に「常世霞」という亜空間の生命体がいる。勇者の目で見ないと見えない。
## 亜空間
- 鮎田たちの師、白い部屋の主がいる「場所」。鈴木は白い部屋の主と遠隔で「念話」ができる。青い部屋(Ch.1第7話)もある。
## ウルデンゴーリン王国
- 鈴木たちが召喚された国。第六十五世界。欧米風。Web小説用語の「ナーロッパ全開」。討伐はライトウエルマーシュ赤の森で行われる。(Ch.1文中では特に記載していないが)19-20世紀? ヨーロッパ風味+魔法/連合由来の先端技術が混ざった国。魔法があるのが常識なので、「魔獣」や「魔人」はいない。
- 鮎田はウルデンゴーリン王国伯爵位。桑田と鈴木は子爵位。
## 二一世紀連邦
- 鈴木たちの凪海浦大学がある日本地方が属する国。第六十七世界。
- 結婚した後新姓作成制度で新しい姓に夫婦で改姓可能。夫婦別姓、夫婦同姓等も選択可能。
- 鮎田たちは連邦公務員に就職する
- 連邦の一部の者は「フェデラルショートハンド」という速記記法を使う。
## 超現象
- Ch.1第2話で説明。キミア熱力学(錬金術の流れを汲む学問)研究グループにより2035年に発見された画期的な技術のこと。例えばCh.1第1話では顔の「浄化」に「超現象」が使われる。
- 「超現象研究A」は凪海浦大学の教養課程必修科目。鈴木、鮎田、畑中、神崎、烏池、桑田はこの科目で一緒のクラスになる。
## 超現巫亜種異端(リアルキミアパンク)
キミア熱力学の亜種であるキミア巫術を超現象と組み合わせた犯罪を重ねつつ、制度や技術の抜け穴を巧みにかいくぐって、活動している組織。
## キミア巫術
超現象を開発した研究者が専門だったキミア熱力学と同じく、錬金術の研究成果を元にした『術』。ただし、こちらは学問とは言い難い。キミア熱力学の亜種と言えるが、似て非なるオカルト思想。
# おまけ
第22話 まとめられなかったあらすじ
回想。憂鬱な気分で座っていた鈴木芽依は突然話しかけ、ランチに誘ってくる鈴木芽依に戸惑いながら、カフェの半個室でヘルシーランチを一緒に食べることにする。研究者だった鈴木芽依は夫の希望もあって妊娠したことでいろいろと無理をしていて悩んでいた。泣き出した芽依を芽依は慰める。そこまで聞いた聞いた芽依の息子数樹は若き日の母に呆れながら、若き日の歩の母に歩の今を重ね、うっかりふだん読んでいる「あゆあゆ」という愛称をバラしてしまう。回想。鮎田の母はそのとき自分の身の上を説明しながら歩の母に渡したお店のカードを出し、鮎田の父と共にその頃結婚を反対されていて、鈴木芽依が結婚前の姓で数樹を生もうとしていた事情を話す。お互いの悩みを打ち明け合ったふたりの妊婦は、3年後に会う約束をする。そして、その直後結婚に反対していた鮎田の両親が譲歩したので、数樹の母に取って、「歩の母は鳩ちゃん天使」。親の言いなりにさせたかった気持ちを改めたと後に義母は鮎田の母に語った。鮎田夫妻の店は成功し、万全の体制で待っていた時、死亡事故を知り、悲しむ。研究者の鈴木歩が尋ねてきて入籍祝い食事会を提案したことに鮎田芽依は喜ぶ。
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