私が貰った一欠片

 おはこんばんにちは。いよいよ最終日。

 ネタバレ大盛りで参りましょう。


 と、言いたいところですが、現時点での感想と考察は書ききってしまったので、今回は書くことがあまりありません。

 今までのまとめ、ということになるのでしょうか。


 ここまで書いてきたように、今作の特徴は大量に詰め込まれた要素と比喩表現です。見た人の考え方や知識量によって、受け取り方が大きく違ってきます。その時々の年齢や立場で受け取り方も変容すると思います。

 観客は、眞人と同様に、それぞれの積み木を持ち帰るわけです。


 私が持ち帰った積み木は、自分の中にある悪意との向き合い方、です。

 悪意は水辺のアオサギのように当たり前にそこにいます。時には醜く変容し、襲い掛かって来ることがあるでしょう。そんな時、見て見ぬふりも、追い払うのもまた最善策とは言えません。向き合い、観察し、対策を練る必要があります。

 それは、自身の弱さを受け入れ、前へ向くことに繋がると思います。


 人は皆、小さな悪意を持っています。

 もちろん、私も。

 これから先、どこまで続くかは分かりませんが、自己保身という小さな悪意を持って、不安定なこの世界を歩んで行きたいと思います。

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「君たちはどう生きるか」感想と考察 のっとん @genkooyooshi

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