第32話 あとがき。

ご無沙汰しております。

さんまぐです。


今回の「器用貧乏vs器用貧乏。~俺、器用貧乏なんですよ。外伝~」で器用貧乏の話は終わりになります。(多分)

完結編を書き終えて、「200歳のイブ・スティエット。~俺、器用貧乏なんですよ。外伝~」を書いた時から、この終わりは考えていましたが、書く事でミチト達の話が全部終わってしまうのかと思うと、感慨深さや終わらせたくない気持ちもあってどうしようかと思っていました。


そもそも作中でオルドスも言っていますが、ミチトは器用貧乏を誤解した異常者で、本来の器用貧乏はヴァンのように、どれも出来るけどどれも力がない存在です。

なのでミチトの戦いが終わってから、本来の器用貧乏を出して戦わせようと思いました。

それがヴァンだったりします。


正直書けた話も、あるものもないものもあって、ヴァンとコーラルの話はほぼ書ききれました。

ほぼなのはヴァンのポテンシャルに関する部分で、そもそも異常さを書いておいたのに弱い部分に理由はあるのですが、触れるタイミングがなくて、あれはまだヴァンが真式の条件を突破する前に真模真式になったからです。

後、まだ書けていないのは外伝の方でもミチトの子供達の話だったりします。


今考えているのはメロが結婚をしてしまう話で、大筋としてはジャックスのパーティーにテレアを連れて行って、フィップとテレアが恋仲になった時、パーティーに来ていたリミール派の貴族の家で仕事をしていた男に、興味を持って好意を寄せてしまいます。

ちなみに相手の職業とか全部決めていて、ミチトに勝てる男でミチトは泣く泣くメロを嫁に出します。

後はロゼが一度別の女の子に誘われてデートにいくものの、マアルの方がいいことに気付いてキチンと断りを入れる話なんかも考えていました。


ただ、単体としては書けるものの、ヴァン達との未来編と整合性が取れなくなってしまうので断念しています。


実はもう既に整合性は破綻しているよなと思っていて、あれだけ色々世直しをして子沢山のスティエット家がマ・イード中に居るのに、国が荒れたりするのはあり得ないし、メイランでの決戦にしても、別の子孫が出てこないのはおかしいなと思いながら書きました。ペトラとかシャヘルの父親とか、ヘマタイトの親とかもなんで出てこないんだといった状況です。


召喚術にしても、ウシローノはジェードと懇意にしていたので呼べましたが、シヤとシーシー、イイヒートとアメジスト、クラシとシンジュ、シーナとヨンゴ達なんかもミチトと縁深いから呼んであげたかったものの、活躍のタイミングを逃してしまいました。



エンディングについて。

そもそもは最後にヴァンが書いていた物語の方が、最初に考えていたこの物語の終わりでした。

絶縁術と絶命術で消えたミチト達、二度と呼べない中、コーラルたちはミチト達の代わりに世界を良くしようと奮闘する終わりで考えていました。

一応ヴァンも居るので器用貧乏自体は世界に残ります。

ただ、どうしてもミチト達が世界から消えてしまって、愛の証のアクィも居なくなると思うと書ききれずに今のエンディングにしてしまいました。


エンディング後のおまけとしては、ミチトは子供達に会いたくなると召喚術で呼んでしまって、ちょっとしたトラブルになります。中にはシヤ達フォースロットを呼んであげたり、ウブツンを呼んだりファルとエスカとナハトを呼んでみたりしてしまいます。

後は新しい子孫が生まれる気もしますが、それに関しては割愛してしまいます。


なんであれ、外伝含めて11作。

お付き合い下さりありがとうございました。

それではまた次作でお会いできたら幸せです。


2023/08/07清書を終えた日。

さんまぐ。


なんかあとがきを書くと終わってしまう気がして書けない作品もあったりします。

頑張って書きました。

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器用貧乏vs器用貧乏。~俺、器用貧乏なんですよ。外伝~ さんまぐ @sanma_to_magro

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