【和風F】【中華F】貴人が亡くなる際の表現とルビを振る作業
鷲生は、今年公開した中華ファンタジーを公募に出すべく準備を進めております(※1)。
今日の推敲作業では、貴人が亡くなる表現について確認しました。
「崩御」というのが最上級で、皇帝(天皇)にしか使わないとはしっかり頭に入っていたんですが……。
拙作で亡くなるのは「皇太后」。
この「皇太后」の場合は、どんな表現がOKなんだったっけ?
Wikipedia「崩御」には、以下のように書かれています(※2)。
「崩御(ほうぎょ、旧字体: 崩󠄁御)は、天皇、皇帝、国王(女王)等の君主や、太皇太后(太王太后)、皇太后(王太后)、皇后、上皇、上皇后、王妃などの死亡を表す最高敬語。
中国においては、主に『礼記』等にも見られる「駕崩」(がほう)の語が用いられる。」
ですので、皇太后の場合も「崩御」でいいようです。
「駕崩」も、この文面では良さそうですが……。
一応念のため「駕崩」でも検索すると、「weblio日中・中日」で以下のような記載がありました。
「驾崩の概念の説明 日本語での説明 崩御する[ホウギョ・スル]
天皇や皇后が死去する」(※3)
ここでは皇太后まで上がっていませんが、日本語の崩御にあたるのなら、たぶん皇太后もOKなのではないかと解しておきます(ってか、鷲生のファンタジー小説内ではそれでいきますw)。
またWikipedia「崩御」の項目の記述に戻りますが、なかなか興味深いです。
中国ではどうであったか。
日本の「律令制下」でどうであったか。
そして、戦前あたりの事情がどうであったかについても少し記述があって……。
現在の日本政府・外務省・マスコミがどう使っているのか。
これらの4つの面から述べられているように思います。
ちなみに。
「外務省・日本政府における用法」では、外国の国王・女王、退位した国王及び三后、教皇の死に用いる」とあります。
タイのラーマ9世、イギリスのエリザベス女王、ローマ教皇ベネディクト16世での使用例が挙げられています。
また、「薨去」「逝去」については以下の記述があります。
「『薨去』は公文書においても皇族や外国の王族に対して使用される正式な表現であり”(例 エリザベス女王の夫のエディンバラ公フィリップ殿下は「薨去」)
「しかし、日本マスコミ上では皇族が死去された場合でも『ご逝去』などの表現が用いられることが多い」
全体に、崩御・薨去は使う機会が少ないために知らない人が多く、それでマスコミも避けがちになるようです。
なお、この文章を書くときにネットで「崩御」を検索すると、「昭和天皇崩御」の新聞一面トップの写真が出てきました。
鷲生も記憶にあります。そのXデーの前から頻繁にご病状が報道されていましたし、当日には街中に半旗が掲げられていました。当時の日本社会にとって、とてもインパクトがありましたね…。
*****
鷲生が応募しようとしてる賞は、枚数が原稿用紙400枚です。
20×20の書式で400枚以内でなければならないと強調されています。
ただ、テキストデータにするときに、ルビの分増える者については許容範囲なのだそうです(※4)
なので、鷲生は昨日までルビのない状態で20字×20字で400枚に収める作業をしておりました。
それに一区切りがついたので今日はせっせとルビを振る作業にとりかかっております。
文章にルビをふってなくても鷲生の頭の中に読み仮名はあります。
固有名詞なら、自分がその名前を考えた時点で決まっています。
それから難読漢字はできるだけ開くようにしたのであまり多くはありません。
ところが。
思わぬところでルビをふるのに(軽く)驚く場面がありました。
「二心がある」という表現です。
「背く気持ちがある」という意味ですが、鷲生は「ふたごころ」としか読まないと思っておりました。
それが……念のためネットで調べると「にしん」と読むことも多いのだとか。
うーん、どちらでルビを振ろうか迷います。別になくてもいいかな。
原稿が出来上がっても、投稿まで細かく悩むことが出てきております。
あと半月以上あるとはいえ、年末年始に忙しくなるかもしれないので早いうちにやっつけておきたいです。
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※1 中華ファンタジーはコチラ↓
お正月明けに提出してしばらくはネット上では非公開にします。ですので、それまでにぜひお立ち寄りを!
「後宮出入りの女商人 四神国の妃と消えた護符」
https://kakuyomu.jp/works/16817330658675837815
※2 Wikipedia「崩御」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B4%A9%E5%BE%A1
※3 weblio中日・日中「駕崩」
https://cjjc.weblio.jp/content/%E9%A9%BE%E5%B4%A9
※4 ノベル大賞Web投稿について
https://orangebunko.shueisha.co.jp/novel-award/outline/web
※2
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