【中華F】「豆鼓」はスーパーに売ってるんですね!


『斉民要術 現存する世界最古の料理書』という本を入手しました。


 この本については下記のエッセイでご紹介しております。

 ↓

「中華ファンタジー・中華後宮モノを書きたい人への資料をご紹介!第20話 料理を知るならこの一冊!『斉民要術―現存する最古の料理書』」

 https://kakuyomu.jp/works/16817139556995512679/episodes/16817330662216545468


 私は1997年刊行の本を古書で手に入れました。


 その冒頭部分に、翻訳された方(日本人)が書かれた「『斉民要術』概論」という文章が掲載されており、斉民要術について当時の農業や、登場する食べ物・調理法などを概説して下さっています。


 第三章には以下のような記述があります(23頁)。


「醤―ひしおの類も十四種。ししびしお、うしびしおなど。穀物を原料とした日本の味噌にあたる穀醤がある。他に「」がよく出る。今日でも中国では普通に用いている味噌類である。ダイズと塩だけを原料にし、菌、製法、味とも、日本の浜納豆によく似ている」


 その浜納豆は、納豆と書きますが、私たちが普段食べている納豆とはかなりちがうものだそうです。


 その浜納豆のメーカーさんの説明がこちら↓


 発酵美食「伝統の発酵文化に現代のアレンジをプラス。家康も愛した『浜納豆』」

 https://www.marukome.co.jp/marukome_omiso/hakkoubishoku/20210708/14840/


 鷲生もこれがどんなものか知りたくて、まずは日本の浜納豆を探そうとしたのですが。


 そんなことをしなくても、京都市内のスーパーの中華食材の棚に「豆鼓」そのものがありました。


 確かに大豆が黒くてちょっと粉を拭いているような感じで、日本の食卓に並ぶ納豆とは別物です。


 何か良さそうなレシピが見つかったら何か作ってみたいと思います。


 鷲生はコロナ禍直前に本山尚義さんの『全196カ国おうちで作れる世界のレシピ』(ライツ社)という本を買っており、巣ごもり生活で何品が造りました。


 しばらく献立がマンネリ化しているので『斉民要術』から何か作れると面白いなあ~と思っています。


 ちなみに、本山尚義さんの本では一つの国に一つの料理で、中華人民共和国は麻婆豆腐です。


 他にも世界の料理のレシピ本はいくつかあって、鷲生は現在青木ゆり子さんの『世界の郷土料理事典』を図書館で借りてきています。


 本山さんの本は各国一品なのに対し、こちらの青木さんの本は同じ国でも地方の料理を複数載せていたりされています。


 また、本山さんの本はだいぶ日本風にアレンジされていると某ネット書店で言われていますが、こちらは原材料を見るからにあまりアレンジされていないようです。

 ↑

 裏返せば……レシピに書かれている食材がなかなか見つからない!ですw


「ムング豆」「フェヌグリーク」「パスマティ米」「プルグル」……どこに売っているんでしょうw


 これらの道の食材を探してスーパーの普段通らない棚を隅から隅まで見回してみたり、輸入食材のお店(JupiterとかKaldiとか)を探してみたりしています。

 でも、なかなか見つかりませんね。

 今の所、自分の生活圏の中でしか探していないので、時間ができたら大型店舗まで行こうかなと思っています。


 そんなことをしていたので「豆鼓」の方は簡単に見つかったんですよ。


 コロナ禍による外出制限は緩くなりましたが、お家でお料理するのも楽しいですよ。皆さまもいかがでしょう?

 まずは気軽に本山さんの本から。少し本格的に取り組むなら青山さんの本。そして古代中国を味わうには『斉民要術』で!

 食欲の秋に向けて、そんな楽しみもあろうかと思います。


 あ、鷲生は料理を題材にした小説を書いております。

 5万字足らずの中編で、さらっと読めますw

 よろしければ是非!

 ↓

「俺と料理と彼女と家と」

 https://kakuyomu.jp/works/16817139556272180772


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