【和風F】京都の現代大学生のファンタジー小説
今日は五山の送り火の日です。
昨日まで台風7号が近畿地方を直撃してましたので、どうなることかと思いましたが、無事に開催できてよかったです!
今年でなくても、この時期に「京都では五山の送り火が実施されました」というニュースで山肌に「大」の字の明かりがともされている映像をご覧になった方も多いでしょう。
京都は東と北と西の三方を山に囲まれていますが、「大文字」のある山は東の山麓にあります。
火が灯されていない時にも山肌には「大」が見え、市民は「
そのふもとには京都大学のキャンパスが広がっています。
京大の合気道部の人が道着を着たまま、ランニングで上り下りすると聞いたことがあります。
鷲生も一時期その近辺に住んでいました。
一度大文字山の「大」の字の火床まで登ったことがありますよ。ふもとの幼稚園や小学校から遠足で登ったりしますし、近辺の住民には身近な山です。
そうそう、子どもの幼稚園に、あの送り火のスタッフ?のお家の方もいました。
送り火の前日ぐらいに「ウチのダンナ、今日は薪背負って山登ってはるねん」と言うてはりましたw。
毎年、この時期に思い出す噂があります。
なんでも、「大文字の送り火に合わせて、京大生たちが焚火をして『大』を『犬』とか『太』にしようと画策するが、その度に当局に阻まれている」のだとか。
ほんまかいなw
さて。
皆様は和風ファンタジーと聞いてどのような作品を思い浮かべられるでしょうか?
陰陽師や「あやかし」ものがイマドキ一番メジャーでしょうかね。
鷲生も「平安ファンタジー小説」を書いていますが、鷲生の場合は「歴史物だけど、史実に忠実じゃない」という意味で「ファンタジー」だとしております。
世界が「架空である」だけで、別に不思議な妖力とか出てくるわけではありません。
カクヨムにおいては歴史小説ジャンルは実在する人物にからめておかなければならないようですし、そうでなくても「史実」との異同にうるさい歴史警察に絡まれがちです。
なので、鷲生は「異世界ファンタジー」として拙作を登録しておりますが、なんちゅうか「拙作はこのカテゴリーにいてエエんやろか……」とはいつも思いますね。
「ダンジョン」とか「ナーロッパ」とかと同じくくりというのは、どうも場違いな感じがして居心地が今一つよろしくありませんw
カクヨム様が「歴史ファンタジー」「和風ファンタジー」「中華ファンタジー」というカテゴリーを作ってくだされば、有難いのですが。
あ、鷲生の書いた平安ファンタジー小説はコチラです→
「錦濤宮物語 女武人ノ宮仕ヘ或ハ近衛大将ノ大詐術」
https://kakuyomu.jp/works/16816927860647624393
とはいえ、「和風ファンタジー」も「和風ファンタジー」でわりと範囲は広いもので、中には変わり種もあります。
たとえば森見登美彦さんや万城目学さんがそうではないでしょうか。
知っている人は知っている有名な作家様ですが、京都に縁がない人だと、聞いたことはあっても手に取ったことがない人もいらっしゃるかもしれません。
お二人とも京大出身で、大文字山のふもとの京都で京大生をモデルにしたアホ大学生がバカやってるw楽しいファンタジー小説をお書きになります。
他のファンタジーだと「あやかし」に分類されるような存在が、おバカ大学生の日常のお隣に「しれっと」存在しているような、不思議な感覚の小説です。
森見登美彦さんだと、鷲生は『夜は短し歩けよ乙女』が大好きです!
角川文庫ですよ、角川w
↓
KADOKAWA『夜は短し歩けよ乙女』https://www.kadokawa.co.jp/product/200807000292/
(一般文庫だけでなく、「つばさ文庫」にもあるみたいですね)。
第一章、第二章と別れていますが、わりと独立性があるので短編連作に近いと思います。
私は第二章の「下鴨神社の納涼古本市」と第三章の「京大の学園祭」が舞台の二つがお気に入りで今でも時々読み返します。お腹抱えて笑ったりしますよw
一方で、最終編の冬の京都の物語の最後の方、甘酸っぱさにキュンキュンしつつも、じわっと感動したりします。
おススメですよ!
万城目学さんは『鴨川ホルモー』ですね。
最近、京都に住み始めた友人に紙の本を購入してプレゼントしました。
手に取って冒頭部分を久しぶりに読みましたが、まあテンポのいい文章で、さすがはプロの作家様だと感じ入ります。
これも角川様ですね。リンクを張っておきましょうw
↓
KADOKAWA『鴨川ホルモー』 https://www.kadokawa.co.jp/product/200809000377/
この『鴨川ホルモー』には『ホルモー六景』という続編短編集があるんですが、鷲生はその中の、女子大生の友情を描いた短編が大好きです。
男性作家様はこんな女の子たちを描いて下さるのは嬉しいですね。エエっすよ!
コメディで人を笑わせるのは、シリアスで感動を呼ぶよりある意味難しいのではないかと思います。
でも、この御二人の作品は大丈夫!
時にはこういう「和風ファンタジー」はいかがでしょう? とおススメする次第です。
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