36、継母の連れ子が元カノだった
【作者】
紙城境介様
【あらすじ】
とある中学校で、とある少年と少女が出会い、気持ちを通じ合わせ、恋人となり、イチャイチャして、些細なことですれ違い、ときめくことより苛立つことのほうが多くなって、卒業を機に別れた。
さっぱりと晴れやかな気持ちで心機一転したはずが、二人は思いがけない形で再会する。
「僕が兄に決まってるだろ」
「私が姉に決まってるでしょ?」
「そういう自分勝手なところが嫌いだったんだよ、クソマニア」
「そういう自分本位なところが嫌いだったのよ、クソオタク」
親の再婚相手が連れてきた子供が、別れたばかりの恋人だった。再婚したての親に気を遣った二人は仲の良い義理のきょうだいを演じるが、しかし二人きりのときには、どうしても本当の関係を顔を出してしまうのだった。
【感想】
とにかくすごいとしか言えない作品。神作。ライトノベルという枠を超える作品だと思います。
有名作品だから読んでみようと軽い気持ちで読んでみたらすごかったです。予想の遥か上を来ました。有名作品のすごさを見せつけられました。そりゃあ人気出るわと。
自分は今まで甘々な、過去に何か問題を抱えていても、基本的には明るい感じのラブコメしか読んだことがなかったので、苦かったり切なかったり、ちょっとシリアスな感じもあるこの作品に衝撃を受けました。
ストーリがとても面白くて、描写もとても良くて、キャラクターも良い、本当に非の打ち所がないと思えるくらいの作品です。
主人公の水斗とヒロインの結女が義理のきょうだいという設定もしっかり生きていて、面白いです。特に序盤で二人がどっちが兄だ姉だと争っているシーンが面白いです。
水斗と結女、もう一人の主要キャラのいさなが本好きという設定も、いろいろな本が出てきて面白いなと思います。ミステリーから昔のラノベまで色々出てきて、少しラノベとかの歴史を学べたような気持ちになれます。
サブタイトルも、読むとそういうことかという風になるのもあれば、かっこいいなといういうようなサブタイトルもあってすごい良いなと思います。
伏線回収もすごくて、1話目のサブタイトルの、
元カップルは叫ぶ。「神様てめえ!」
も最初は元カノ元カレが義理のきょうだいになって気まずいということかと思ったら、後にそれ以上の意味も入っていて本当にすごいなと思いました。
表現、台詞回しもすごくよくて、上手くこのことを表してたり、同じ意味でもこの言い方だとすごくかっこいいなみたいなのがたくさんあります。
ぜひ一度この作品を読んでみてください。
【詳細情報】
ジャンル…ラブコメ
更新停止中
文字数…約119万文字
目安読了時間…約40時間
書籍10巻(11巻12月1日発売予定)
コミック6巻
アニメ化(放送済み)
作品URL…https://kakuyomu.jp/works/1177354054883783581
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