あとがき
神様は、時に残酷だと思う。
一生に一度のお願いも叶えてくれないこともある。
私たちはそれでも、ただ生きるか死ぬか、その2択しか選べないし、死んだらお坊さんのお経によって三途の川に流されなければならないのだと思う。
でも私たちには光だって希望だってある。そんなありきたりなことじゃない、と思うけれど。
小さい頃の記憶は、時に素晴らしい記憶として、時に残酷な記憶として胸に刻まれる。生と死のサイクルがそれをそのようなものとしてつくるのだと思う。
私の場合はあのアイスバーの味。たけのこハグのあたたかさ。思い出したくない記憶が脳裏をよぎる。
そして、あの手術室の機械音。耳をふさいでいたので聞こえなかったが目の奥にはしっかりと焼き付いている両親の絶望した顔。
しかし、いつまでも悲観していても私たちは何も変わらない。だから私はとにかくポジティブ思考でいようと思うのだ。
辛い記憶は、私たちを幸福にする。「辛」の文字にプラスをつけると「幸」になるというのを昔聞いたことがあるが、まさにそれである。
そう思うようにすることにしようと思う。
私たちには光だって希望だって、ある。
実姉 梓ゆみ檀ゆみ @akechi_kogoro
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