第9話 若木神の真(まこと)
「これが、
かしこね姫神も
「これぞ、まさしく、
と申されて、
瀬戸の
「
さらに続いて、
「
「わが
「わが
と言わしめたのが
「そうであったな。大海原の
昆迩の表情が急に険しくなった。
「だが、大陸ではそうは参りませんでした。
「大陸には、もはや
昆迩は、静かに頷いた。
「いかにも、われら海道の民は、大陸の異変に敏感であります。とりわけ、この百年、黄河中原は大いなる天地の乱れ極まって、これをまとめる天子はあってなきが如くであります。天子に代って王を名のる者たちが次々と現れました。だが、徳を学ぶ王はいても、それは仮面をかぶった姿であり、武器と兵士を減らして、戦いをなくす王は一人としていないのです。むしろ武力を持って天子の領土を奪い合う戦いは、
「そこまで急を要しているとは、思っていなかった。」
と、
「もちろん、我々も、大陸での戦いが、
「なるほど、われらは、
「おかげで、
「先般より、沖の神島に渡られまして、
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