第3コイン コンティニュー
「次はレーシングゲームにしよ」
「はい。車を走らせるゲームですよね」
「そうそう」
マリ〇カートみたいな感じだろうか
「お前上島だろ」
突然声をかけられる
「知り合い?」
「知らないです」
「おいおい俺達友達だろ」
何が友達だよ
「君達は誰?」
「僕達は上島君と同じ中学の生徒ですよ」
「ふ~ん」
興味がなさそうだ
「それじゃ私達はゲームするからまたね」
「ちょ、ちょっと待ってください。そんな奴と遊ぶ位なら僕達と遊びましょうよ」
どうやら彼女と仲良くなりたいようだ
「おい、お姉さんが困ってるだろ」
僕は声を上げる
「は?不登校になった奴は黙っとけ」
「またやられたいのか??」
苛立ちながら僕に言い放つ
「ッ!」
「そんなにお姉さんと遊びたいならこのレーシングゲームで私に勝ったらいいよ」
彼女が提案する
「いいですよ」
「手は抜かないからね」
自信満々に言う
不安だ
「よーいスタート!」
結論から言おう
お姉さんの圧勝だった
他のゲームでは頼りない部分もあったが彼女の走りは素人でもわかる程にすごかった
「嘘だろ!?」
「約束通りもう私達に絡まないでね」
「ちっ!こんな気色悪い奴と二度と関わるかよ!」
その通りなのかもしれない
「ねえ、それは上島君のこと??」
彼らは後ずさる
今までのお姉さんからは想像できないほど怖い
「そ、そうですよ。だって可愛いもの好きをクラスでいじったら学校に来なくなるような臆病者ですよ」
「可愛いものが好きで何が悪いの?人の好きなものを馬鹿にするのってどうかと思うよ。それに臆病者っていうけど君達が上島くんのクラスの居場所を奪うからでしょ」
彼女は止まることなく彼らに言う
「う・・・・・」
「ゲームには勝ったんだからさっさと帰って」
彼女の圧力に押された彼らはさっさと帰っていく
「ふ~、いやになるね」
「ですね・・・でも先ほどは助けてくださりありがとうございます」
「いいよいいよ私達もう友達だし」
もう友達認定されていた
「それより君って上島君ていうんだ~」
「お姉さんの名前は?」
「う~んどうしようかな。勝負に勝ったら教えるよ」
「何の勝負ですか?」
「ここのゲーム全て」
何を言ってるんだ
「そんなの今日中に終わりませんよ」
「じゃあまた来てよ。待ってるから」
「分かりましたよ。その代わり色々教えてくださいよ」
「任せてよ」
僕達のゲームはまだ始まったばかりだ
ゲームセンターのお姉さん 青甘(あおあま) @seiama
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