第31話 ふくらむ!

 何がふくらむか。

 それはもちろんコーヒー豆。


 コーヒー豆は、湿気を含みやすいのだ。

 生豆なら、コーヒー豆は、湿気でふくらんでしまうくらいだ。


 だから、コーヒー豆の長期保存には、湿気対策が大切になる。湿気を含めば、カビの原因にもなってしまうのだ。


 もちろん、紫外線や酸化も怖いから、コーヒー豆の保存には、密閉容器で冷暗所。

 そして、湿気をコントロールする必要がある。

 

 あ、じゃあ冷蔵庫が良いんじゃない?


 そうお思いの方もいらっしゃるだろうが、冷蔵庫だと冷えすぎていて、出した時に容器が結露してダメになる。


 それほど水分を取り込みやすいのだ。

 なんだったら、その特性を活かしてコーヒー豆を除湿剤代わりに使うこともできるらしい。

 乾燥させた使用済みのコーヒー豆の粉を、お茶パックなどに入れて下駄箱へ。そんな生活の知恵袋がネット上で飛び交っている。

 そう、コーヒー豆の表面には、活性炭のような小さな穴が空いていて、水分を吸着してしまうのだ。


 まぁ! 便利!


 だが、そこがコーヒー豆の保存には気を使うところ。きちんと保存してあげないと、みるみる水分を吸ってカビてしまうのだ。


 コーヒー豆の専門店さんでも、その辺りの保存のしやすくするために、二十キロや三十キロの豆を、あえて十キロ単位で小分けにして仕入れていらっしゃる所もある。


 まあ、一般のご家庭では、常温保存で密閉容器。一緒にシリカゲルのような乾燥剤を入れておくと良いだろう。


 そして、手に入れたコーヒー豆は、できるだけ早く飲んでしまおう!


 れっつ!どりんく!


 あ、コスタリカの豆がまだ残っていたな……ちょっと飲んできます!


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