第21話 レッツ焙煎!!
美味しい生豆を手に入れて、前述したような豆皮お掃除地獄を覚悟して腹をくくったのならば、焙煎をしっかり楽しんで欲しい。
ということで、焙煎による味の違いの話。
どのくらいの時間焙煎すれば良いのか、焙煎とは、どのくらいの時間がかかるものなのか。はっきりと言い切ろう!
豆による!! 好みによる!!!
ええ、そりゃそうだというツッコミを盛大に入れてもらって良い。
だが、豆の大きさは、大きめの粒のスクリーンの十九から、コロコロと小さいピーベリーまで、種類によって違うし。それに、ビターなイタリアンテイストが好きならしっかり焙煎した方が美味しいだろうし、あっさりテイストが好きならば、さっぱり浅煎りの方がフルーティーな豆の味わいを楽しめる。
それでもまあ、大体の目安時間を知りたいという方のために、示しておく。
焙煎の全体時間の目安は、だいたい十三分前後。
焙煎の工程は、蒸らしと水抜き、第一ハゼ、第二ハゼ、そして冷却。
初めは水分を含んでいる珈琲の生豆。
豆から水分を抜くのが、「蒸らしと水抜き」の工程。
それが五分ほどで、その後に、パチパチと水分が抜けて爆ぜる音が豆から聞こえ始める。それが「第一ハゼ」の始まりの合図。
そこから三分ほどで「第二ハゼ」の段階に入る。
好みの深さまで焙煎したならば、素早く冷却。
冷風を吹きかけるなどして、出来るだけ早く冷却することで、焙煎が進むのを止める。
この冷却の時に、チャフ……つまり、豆の薄皮が盛大に飛ぶので、ご注意を。
ご注意を!!
豆の焙煎のコツとして、最初の水抜きの時に温度が下がるので、その温度が下がり切った中点をコントロールしてぇとか、中点を過ぎた後の焙煎時に、温度上昇が急激になり過ぎないように火力をさげてぇ、とか。
焙煎のコツは色々とあるようだが、それを見つけるのは、自分で焙煎をする者の特権。楽しみだ。
ゴールや正解が分かっているのならば、探索は面白くないし、そんなことをツラツラと書くことは、推理小説の犯人をばらす悪行。
美味しい、失敗のない豆を味わいたいのなら、苦労して焙煎なんてしないで、プロの焙煎師が美味しく焙煎した豆を買えばよい。
さあ、自分で楽しく焙煎して、自分だけの好みのローストを見つけよう。
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